団鬼六「やくざ天使」より 縄地獄の作品情報・感想・評価

団鬼六「やくざ天使」より 縄地獄1978年製作の映画)

製作国:

上映時間:69分

2.7

「団鬼六「やくざ天使」より 縄地獄」に投稿された感想・評価

亡き組長の遺言を守り、ヤクザの世界から足を洗うことを決意した娘(谷ナオミ)が、悪徳金融業者の策略に嵌められ、自らの体を担保として預けることになってしまう。無意識的に男を惑わしてしまう美女が、性的嗜虐の世界に墜ちていく系統のロマンポルノ。

「立場の弱い者の身代わりとなった女が、男のサディスティックな愛憎を受け止める」という、いつも通りの団鬼六ブランド。往々にして、団鬼六ブランドには「自分よりも格上の女のことを慕っていた男が、主従が逆転した状態で情欲をぶつける」というところにカタルシスがあるのだが、本作では男側がヤクザ者なので、彼の心情に同調しづらい側面がある。

おっぱいを縄で縛り上げるときのノーカット映像と、手に持っているワイングラスで局部を隠すカメラワークが非常に面白い。しかしドラマの面では、谷ナオミが予想通りの末路を辿るため、団鬼六ブランドの飽和状態が禁じ得ない。

谷ナオミの演技は素晴らしいものだし、紋切り型を楽しむという見方もできるのだが、それにしても「映画的・映像的な新発見が少ない」のが心惜しい。
SM映画って結構な確率で終盤に誰か死ぬね。自殺率も高い気が。まあ10本ぐらいしか観たことないけど。団鬼六ものがそういうものなのか?
風呂に鯉を入れて責めるシーンとか、割とシュールな映像としても成立してる気もするから、片岡修二の『地獄のローパー』みたいにコメディ変換するのはアリなんやな。