こころの作品情報・感想・評価

「こころ」に投稿された感想・評価

sasakiiori

sasakiioriの感想・評価

4.2
明治の終わり。

奥さんを新珠三千代にした天才的キャスティング。

提灯群が目に焼き付く。構図、映像は古びてない。

乃木大将はどんなひとだったのだろうな。
や

やの感想・評価

3.6
森雅之が飲んでたビールになりたい。
森雅之がこぼした涙を受け止める畳になりたい。
R

Rの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

最近古い映画観てるのは、ゼミ課題の小説の描写がイメージできないことがあるから。

高校生のとき「こころはBL」という謳い文句にのせられて(ちょうどその時期学校全体の夏休み課題図書だった気もする)、一回読んで「K…🥺❤️」ってなっていたところ、友人の「K…???(笑撃的なアニメ版のKの画像)」というツイートがプチバズってたという記憶が。Kってイケメンな描写あるのにどうして?

虞美人草が知識披露しまくり、漢字多様しまくりで、スマホに毒されてる身には酷な小説だったのに反して、こころは単純に読みやすかった。

虞美人草は日常を哲学的思考(第三者の目線)によって新たな活路を見出す→こころは先生の視点からこころの動き(外に出ない思考の流れ)で人間がどれほど人を誤解したり、されたりしているか、また問題的人間であるか…ここは後でも)などなど人々のうちに湧き上がる心情を丁寧に描き出す→まだ途中だけどそれからは情景表現にこだわってる感じがした、文章を読んでパッとイメージが浮かぶような、同じものでも描く人によって出来上がるものが違う絵画のような文、文章ってその人がどんな風に世界を見ているかが如実に現れるんだなと思った、最初の方の代助の世界の描写はあぁ大変そうって感じだった

で、夏目漱石の変化がけっこう見れて面白かった(まだグループワークしてないし、参考文献も巻末も見てないから間違ってるところもあるかもだけど)

で、こころなの。身に覚えのあることもあるし、フレーズで涙することもあるけど、自分で考えてみて、全部を理解はもちろんできない。またあとでかく
漱石のこころの映画化としてはよく出来ています
シナリオは原作に忠実ですし過不足なく描き切れています
映像も良く出来ています

にもかかわらず、この映画が退屈でつまらないのは原作に問題があると思われます
漱石のこころは物語としてはつまらないのです

和田夏十さんなら原作にズバッと手を入れたかもしれません
市川崑監督も才能をさらに発揮したかもしれません

とはいえ漱石のこころはこの作品を見ればかなり深く理解出来ると思います
TsutomuZ

TsutomuZの感想・評価

3.6
映画「炎上」と対をなす映画ではないか?
実存としての死とホモソーシャル。能面のような、そのままの顔を映すことの意味とは?


また、死の真相を第三者に告白するというのは、「犬神家の一族」の原型とも言える作品と言えるのではないか?
TS

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2.8
短文感想 65点
夏目漱石の『こころ』なんて、高校の国語の時間に一部抜粋で読んだくらい。小説はほとんど読まないので、やはりこういう文学作品にもこれから興味を持っていかないとと思っていますがなかなか。。で、市川崑監督がかの有名な『こころ』を映画化していたということですから鑑賞しましたが、正直言ってかなり退屈。原作のファンの方が見られるとどういう感想を持つのか興味深いです。淡々としている中で巧みな言葉を使い心理状況を考えなければならないので、今作はやはり小説向けの内容なのかなとも思えてしまいました。
古き良き明治。
どうしてこうも死にたがるのだろう…
真面目に実直に生きていたんだな
三畳

三畳の感想・評価

4.5
梶(K)は、女との無駄話や無知、世話を焼いてもらうことや、旅行や遊びを、軽蔑、とまではいかなくても自分からは遠ざけ、ストイックな勉強と労働の暮らしこそを善しとする。
立派な仏教徒というだけでなく、若者にありがちな排他主義もちょい入ってる。

野渕(先生)は、そんな梶に人間らしさを求めるけど、野渕の指す人間らしさとは、梶が頑張って遠ざけているものたちを通して得る心身の健康。

野渕はよく「人間として」という言葉を使う。
私の身近にも、自分が気に入らない人物像を「人としてどうかと思う」なんて人外呼ばわりする人がいるけど、色んなのがいてこそ人間だ。

野渕は梶を「友達として、いや人間として救いたい」と言った。そうすることが、人と助け合い関わり合うことが当然の人間の善とでも言うように誇らしげに。(それが先生になる頃にはすっかり引きこもっている。)

野渕は気前も良く、梶をよく理解してるようでもあるが、金持ちの自分の価値観を押し付け気味でもある。
助け合いは結構だけど、梶は「何かお祝いをあげたいが金がないからあげることができない」。

でも、野渕の仮病を信じて薬を買ってきてくれた、結婚の申し込みを聞いたその日なのに…!

それぞれの理想の人間像を高く持つのはいいことだけど、不完全すぎる2人とも、人間らしいことこの上ない。

梶は、文章だと男の会話ってこんなもんかな、と思えるそっけなさも、映像で会話を見てると、ほんとに仲良いの?うざいと思ってない?ぐらいつれない。

ぬかるみの道で行き合うシーンや、弱ってる梶を責めるシーン、しんどい名場面の数々の心をちゃんと描いてくれてた。
これだけボリュームある話なのに2時間しかないのに、サッサと進むでもなく丁寧に感じた。

そして萌えるような緑、木漏れ日やそよ風が溢れんばかりのモノクロ映像の美しさに感動。対比のように、広い世の中で身の回りの狭い世界だけが全ての、理想像と自我とのギャップに苦悩して死んだ二人の男。

日置(私)はあのあと遺書を奥さんに見せるだろうか?
誰にも言わないでと書かれてるんだから言わないのが先生への義理だけど、遺された哀れな奥さんを見てもこれからも打ち明けられない辛さが、先生から日置に引き継がれた感。

先日観た新藤兼人監督バージョンも悪くなかったけど、第1部2部がバッサリカットされて遺書の中だけなのに対して、こちらは全編ほぼくまなく忠実網羅ちょい改変プラスαエピソード。

現在パートの存在が過去パートの決定的な出来事の重さを裏付けていることがわかった。
この世で唯一信頼してる妻が張本人だから打ち明けられない辛さ。

先生の学生時代の快活さが失われたなよなよしさも説得力があった。

お嬢さんも奥さんもイメージ通り!

梶は、強さと弱さ、優しさと厳しさが同居した人格を表す、演出、仕草が全部見事だった。

普通にツタヤにあるのに見てる人少ないですね。原作ありきなので映画としての評価だけとなると難しいけど大変良かったです。

間違えて消してしまったので編集して載せ直しました
『こころ』は実際に見たかのように脳内に映像が浮かぶ作品で、大抵の場合現実はそれに追い付かないような気がしてしまうもの。でもこの作品は「これもあり」と思わせる凝り方。さすが市川崑。カラー再生するとわかるがかなりどぎつい。かなりホラー調。新珠三千代の双つの魅力も堪能でき満足。閉め出されるところがまた佳いよね。「よござんす。さしあげましょう。」
Yuuki

Yuukiの感想・評価

3.7
点数付けづらい。
市川崑+夏目漱石+森雅之
これだけで良い文芸大作なのは間違いない。
なのになんかヘン。。
老け顔が魅力なのに無理矢理大学生にされたモリマのヘンなカツラ?のせい?

黒澤作品でたまに見かける三橋達也はいつも顔でかいダサい昔の2枚目風なのに、今作ではカッコ良かった。「私」役の人もクセになる良いお顔。奥様も良い。

モリマは文芸作品にはピッタリの風貌と雰囲気なのに、なぜ無理矢理学生役をやらされるのか。。

あと文学作品の雰囲気をそのまま映像化するのは大変だっただろうと、なんだかその苦労が画面から伝わってくる。
明治の終わり、に市川崑テイスト…

やはりどう捉えていいかわからない。
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