パリ20区、僕たちのクラスを配信している動画配信サービス

『パリ20区、僕たちのクラス』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

パリ20区、僕たちのクラス

パリ20区、僕たちのクラスが配信されているサービス一覧

パリ20区、僕たちのクラスが配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
Hulu
Netflix
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM
TSUTAYA DISCAS
music.jp

パリ20区、僕たちのクラスの作品紹介

パリ20区、僕たちのクラスのあらすじ

パリ20区の中学校で教鞭を執る国語教師・フランソワは、出身国も母国語も異なる24人の生徒を受け持つことに。フランソワは彼らに正しく美しいフランス語を教えようとするが、スラングに慣れた生徒たちは反抗的な態度を取るばかりで…。

パリ20区、僕たちのクラスの監督

ローラン・カンテ

パリ20区、僕たちのクラスの出演者

フランソワ・ベゴドー

原題
ENTRE LES MURS
製作年
2008年
製作国・地域
フランス
上映時間
128分
ジャンル
ドラマ

『パリ20区、僕たちのクラス』に投稿された感想・評価

KAKIP
3.8
記録用
ローラン・カンテ監督作品。

2008年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。
主人公は中学の国語の教師。
演じている俳優はこの映画の原作者でもあり実際に教師をしていてその経験を活かして演じていて自然。

さらに自然でありリアルなのが演技経験のない生徒達。
制作側とワークショップを経て即興ありきの撮影は良い意味の不安定さが良い。

全体的にドキュメンタリータッチに映画は進み、いわゆる教師と生徒の交流を経て湿っぽい更生や家庭環境から救うなどとはベクトルが違う。

教師も熱血などではなく今どきの生徒と距離の近いユニークで生徒達からは好かれそうな教師にもみえる。

しかし問題は起こり小さな傷は広がっていく。
様々な人種が登場し様々な家庭の事情や問題はあるのだが、とてもフラットにドライに描かれる。

主人公は親身になろうともするが教師のできる範囲は限られ見える範囲での先入観や偏見は生じる。

他の教師も優秀で優しそうなアジア系の少年が強制送還されるかもしれないという情報が流れるが
教師達は職員室で一人の教師の出産祝いもあり、どちらを優先するわけではないが同じ空気感で他人事である雰囲気が滲む。

そしてそのアジア系の少年は従順で優勝、マリ系の少年は素行が悪く劣等生であると、どうしても偏見が生まれている。

確かに素行は間違いなく悪いが、デザインなどアート系に興味がありそうで教師とも打ち解けそうではあった。

ここに全体を通してフランス語、国語という共通言語の隔たりが露出していく。

フランス語、言語に対する理解度、それを駆使する国語の学業の理解度の差異が生徒達の中にある。

そしてマリ系の少年の母は全く言葉が通じず、息子の退学の手続きが進行していく。

この退学騒ぎでは、生徒達に良かれと思い隔たりを少なくした教師が口論になり大人気なくヒートアップしたこと、授業の妨げになる行為や外野の人間が油を注ぎ、揉め事が生徒間にまで広がった。

具体的に誰が悪いわけでも誰が良いわけでもない。
この何とも言えない胸糞さと問題の積み重なるリアルさが今作の見どころだろう。

そして学校を当時のフランスの縮図にしていることは明白。

当時2005年には移民系の少年が殺害され暴動に発展し国中に緊張が走った。

そのため治安改善の動きが見られ、その先鋒であったサルコジ大統領は国民的アイデンティティ政策を用いて共和国の理念の下で国家が市民を人種や民族で分けず

平等に教育し、異なる出自の人間をフランス共和国へ統合するにフランス語と共和国の価値を共有する必要があるということを推し進めたのだが。

フランスは日本と違い多文化社会になってしまったがどう同化していく、どう共生していくフェーズであり

言語やフランス国民である自覚を植え付けようとしたところで社会の縮図である教育現場では、すでに崩壊している。
それを国家単位で進めていくことは?という問題意識を投げかける映画であった。

監督はサルコジ大統領との面会を一方的に拒絶している点も興味深い。

映画後は2012年にサルコジ政権が敗北し社会党のオランド政権になるが、度重なるテロやイスラム問題が過熱し
この映画の当時掲げていた国民アイデンティティという言葉が改めて考え直す時期がきて
右派でも左派でもない中道勢力のマクロン大統領が誕生し極右政党が最大の単独勢力になるなど
混迷を極めるフランス国内の政局を2024年に亡くなったカンテ監督は草葉の陰で何を思うのでしょうか。
一
3.8
移民や問題児の多い中学校を舞台に、傷つき反発し合いながらも、信頼を深めていく生徒たちの姿をドキュメンタリータッチで描く

パルムドール受賞作であり、原作者のフランソワ・ベゴドー自らが主演を務める

劇的なこともなければ明確な起承転結があるわけでもないので、地味と言われれば否定はできない
しかし非常に考えさせられるテーマを上手に扱い、パルムドールも納得できるほど素晴らしい映画だった

ドキュメンタリーと錯覚してしまうほどとにかくリアルに作り込まれていて、単純に面白いと言えるような作品ではないかもしれないけど、良く出来ている映画というのは間違いない

ブレブレのカメラワークに、フィクションとは思えないほど生徒の生き生きとした表情や細かな仕草を鮮明に捉え、学校という小さなコミュニティ内での問題点が徐々に浮き彫りになっていく
なにより教育現場だけでなく、移民国家としての社会の縮図や複雑な現実が生々しいほどリアルに映し出される

教師と生徒の掛け合いがいちいちリアルなので、ただの授業シーンそのものが秀逸な劇となり、生徒ひとりひとりのバックグラウンドが自然と頭に浮かび上がるような見事な脚本にひたすら圧倒される

キャストもみなさん素晴らしかった
ドキュメンタリータッチなカメラワークも相まって、生徒や教師の演技が未経験者とは思えないほどとにかくリアルで不自然さは皆無

テーマ的にはもろにパルムドールらしい映画ですが、全く敷居が高い作品ではないので気になった方は是非

〈 Rotten Tomatoes 🍅95% 🍿82% 〉
〈 IMDb 7.5 / Metascore 92 / Letterboxd 3.7 〉

2021 自宅鑑賞 No.150 GEO
4.5
すごく良かった。嘘くささが微塵もない(ように感じる、私はフランス人でも20区に行ったことあるわけでもないから、リアルは知らないけど)。ドキュメンタリーと間違えるくらい。過度な演出もなく、生徒たちは演技経験のないシロウトの中学生たち。ワークショップを経て撮影に臨んでいるそうだけど、演技とは思えない。そもそも、実生活で学校のクラスにいる時だって、それぞれ何かしらの役割を演じていたりするんだから、そう不思議なことではないのかも。そう考えると、演技ということの深淵をチラ見した気分になる。

パリ20区は移民が大多数を占め、治安もあまり良くない地域らしい。先生たちの態度も様々。
主人公の教師を演じたフランソワ・ベコドーは実体験をもとにした原作者でもあり、脚本にも関わっている。この先生が、本気で子供たちとぶつかり合って、時には本気でケンカする。この子たちが本当に手強くて、先生もついマジでムカついて、言っちゃいけないことを言っちゃうこともある。

フランスのお国柄なのか、生徒たちは誰もが教室で自由に思いを発言することができる。それは日本人の私から見るとすごいなぁと思うけど、やっぱり教室外や場合によっては教室内でも相手へのリスペクトなく衝突する場面もあり、良い面と悪い面がある。そのぶつかり合いは本人自身だけではなく、出自が絡んできたりするから、この小さな教室が世界そのものみたいだ。

私は、このクラスの生徒と主人公の先生が学んだもっとも大きなことは、「関係は修復できる」ってことじゃないかと思った。中盤、生徒たちと先生はある事件によって大きな断絶を経験する。どちらにも非はある。だけど先生という立場はたった一言の過ちも許されず、生徒から一時的に総スカンを食らう。だけど、それまでの先生の自分たちへの向き合い方を生徒たちは知っているから、生徒たちはほとぼりが冷めた頃にちゃんと先生を許せる。それは生徒たちにとって大きな成長だと思うし、先生からしても得難い経験だったと思う。

いつも反抗的な素行不良の少年スレイマンが、自分の撮ってきた写真を先生に褒められて嬉しそうにはにかんでいる表情には涙してしまった。
この後、彼には厳しい出来事が待っていて、しばらくは学校や大人を憎んだりするような気がするけど、いつか彼が大人になった時、そんなこともあったな、と、褒められたことを思い出して、暖かい気持ちになってくれたらいいなと思った。

『パリ20区、僕たちのクラス』に似ている作品