【恋愛映画のススメ】
アニー・ホール (1977)

◆映画のジャンル:
　ロマンティック・コメディ
◆ロケーション:
　ニューヨーク・ロサンゼルス
◆パートナー(カッコ内は公開時年齢)
　♀️: ダイアン・キートン (31)　　　
　♂️: ウディ・アレン (41)

〈見処〉
①ニューヨークの巨匠、
　ウディ・アレンの最高傑作
・『アニー・ホール』は、1977年公開のロマンティック・コメディ。
・本作の舞台はニューヨーク。冴えない風貌だがなぜか女性にモテるスタンダップコメディアンのアルビー(ウディ・アレン)は、歌手志望のアニー(ダイアン・キートン)と出会って意気投合し、同棲を始める。
・しかし上手くいったのは最初だけ。時が経つにつれて互いの嫌な部分が目につくようになり、2人の溝は深まっていく。
・そんなある日、アニーは大物音楽プロデューサーのトニーからカリフォルニア行きを勧められ…(eiga.comより抜粋)。
・本作は、ウディ・アレンが得意とするロマンティック・コメディの話法を確立した作品と知られ、彼の監督50作品の中で最高傑作と称されることが多い。1978年・第50回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞を受賞。
・本作タイトルは、主演を務めたダイアン・キートンの本名は「ダイアン・ホール」とニックネーム「アニー」からネーミング。また、彼女の普段着を参考とした、
大き目のベスト、バギーパンツ、ネクタイの着用した衣装は「アニー・ホール・ルック」と呼ばれ多大な影響を与えた。

③結び…本作の見処は？
これは難解…「本作を理解出来なければ、映画ファンとは言えない」ならば、自分はまだまだと思い知った作品。
◎: 「第四の壁の突破」「自分自身の過去シーンに飛び入り」「日常会話のような長回しのセリフ」「アニメーションパートの登用」「セリフと字幕の並行演出」など、当時最先端の演出手法はいま見ても前衛的で、非常にシュール。
○: 主演のダイアン・キートンが可愛らしく、特にロブスターに触れるキートンとアレンのシーンは二人の実生活を見ているようだ。
○: クリストファー・ウォーケン(アニーの兄役)、ジェフ・ゴールドブラムは(LAパーティー)、シガニー・ウィーバー(映画館の外に見える)のブレイク前の姿が容易に見付けられる。
▲: ウディ・アレンの屁理屈なセリフにアニーへの愛は感じず、サイコパス調の人物に見えてしまう。彼がのちに演出する陽気なロマンチック・コメディとは、明らかに作品質は異なる。

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• #戴冠！アカデミー作品賞

「アニー・ホール」
原題「Annie Hall」
1978/1/14公開 アメリカ作品 2018-030
アカデミー賞作品賞再鑑賞シリーズ
1978年第50回 アカデミー賞作品賞

ウディ・アレン作品のなかで最も人気がある作品の1つでしょうね。今まで、コメディ一辺倒だった作風に転機となった作品です。この作品で、長い会話や、長回し、陽気さと傷心にテーマをおくなどの、現在までに至るアレン映画のスタイルを確立したんですね。
ユーモアと饒舌、洗練された台詞、ユダヤ人としてのアイデンティティと批判精神、そして愛とセックス、出会いと別離、情熱と後悔、笑いの中に内蔵された哀しみ。ウディ・アレンワールドの全てが展開されています。
あとはなんといってもファッション！！
この映画は70年代後半のファッション界にも影響があったんですね。数多くの女性がダイアン・キートンのファッションを取り入れ、ベストの上にオーバーサイズの男っぽいブレザー、太いズボンかロングスカートと、ブーツ。それからラルフ・ローレンのネクタイも身につけたりしました。このファッションはよく「アニー・ホール・ルック」と呼ばれたんですね。

大都会ニューヨークに生きる男と女の出会いと別れをコミカルに描くラブ・ストーリー。製作総指揮はロバート・グリーンハット、製作はチャールズ・Ｈ・ジョフィ、監督はウディ・アレン、脚本はウディ・アレンとマーシャル・ブリックマン、撮影はゴードン・ウィリスが各々担当。出演はウディ・アレン、ダイアン・キートン、トニー・ロバーツ、キャロル・ケイン、ポール・サイモン、ジャネット・マーゴリンなど。

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観客に直接語りかけるウディアレンの偏屈な魅力満載。

愛を求め、傷付き惑わされ、それでも人はまた愛を求める。