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巨人伝
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『巨人伝』に投稿された感想・評価

原作は「レ・ミゼラブル」で、舞台は明治ごろの九州。ジャンバルジャンが大河内傳次郎、コゼットに原節子。

全体の構成がこれで良いのかはよく分からないけど、特に人が動くシーンはダイナミックでとても良い。さまざまなテクニックが使われていると思う。

大河内傳次郎はあらくれ者だったが、徳の高い僧侶に諭されて改心し、以後紳士として生きる。その人物像に人としての理想を託されているような気がする。大河内は品の良さと秘めた強さを感じさせて適役だと思う(主人公と瓜二つの囚人と2役を演じている)。

彼は養女・千代に愛情を注いでいて、大河内傳次郎がうまいのか、こういう場面はすごくジーンとさせる。当時18歳の原節子はまさに可憐。彼女の子供時代を演じた子役もかわいらしい。

「生誕百年記念 映画女優・原節子」
レミゼの翻案ものをまとめて見る。その2。冒頭は楽隊の音がうるさくて肝心の俳優のセリフが聞き取りにくかったので完走できるか心配だったが、それは最初だけだった。バルジャンは「怪力の三平」、ジャベール役に当たる丸山定夫(動く丸山を見たのは初めてだったかも)に追い詰められていく。ムショぐらしは島流しに置き換えられていたが、見張り役を殺して脱走してしまうのはどうなんだろう、重すぎる気がする。
お寺の和尚さんに施しをうけるが、それでも銀の燭台は西洋風なのがなんだか不思議。
マリウス役に相当する人物が英語教師として描かれる。途中、三平のわからない英語で原節子演じるコゼット役の人物とやりとりするような場面も描かれ、ちょっと変わったラブシーン。もう少し時代が遅ければ敵性語として成立しなかった場面かもしれない。
六月蜂起は西南戦争に置き換え。ガブローシュ役の少年のシーンもあってかゆいところに手の届く翻案ではある。大まかな筋は同じだがラストはずいぶんと異なる。いろいろチグハグなところはあるが、それでも十分にまとめあげている
ユゴー「レ・ミゼラブル」を伊丹万作が翻案・監督した。大河内傳次郎 がジャン・ヴァルジャン。コゼットに原節子。オリジナル版通りの127分。伊丹の遺作。
並木座にて

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