ゲンと不動明王の作品情報・感想・評価・動画配信

「ゲンと不動明王」に投稿された感想・評価

一

一の感想・評価

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"キッズ・アー・オールライト"、彼らは彼らだけに見える世界を生きている。テリー・ギリアム『バンデットQ』(両親爆死ハッピーエンドがサイコー)とか思い出しちゃうんだよな。
田舎の寺の住職が再婚するために、長男のゲンは里子に出される。

村の様子に活気があり、助演クラスの俳優が多数出演、景色もシネスコ画面に映えて美しい。不動明王が出てくる不思議な場面や、兄妹が夏木陽介に偶然出会う場面、左卜全がお正月に踊る場面なども、楽しくて良かった。

ただ、男の子の世界っぽいというか、お母さんに対する感情など、人物の本心が分からなくて、展開に戸惑うこともあった(くみ取ってほしいの?)。

最後に不動明王から説得され、強くならないといけないゲンは、かわいそう過ぎてびっくり(当時はまだ子供の人権という意識が薄かったらしい)。今ならこうはならないのでは?

「映画の中の子供」
お寺の息子であるゲンは妹のイヅミと父親(千秋実)との3人家族
ある日父親に後妻(乙羽信子)をもらう話が持ち上がり、諸々の事情でゲンは隣村へ貰われることになった、その後の紆余曲折の物語
田舎の小さな村を舞台に、子供の視点から描かれるほのぼのしみじみ系ドラマ

三船敏郎が出ているってことのみで鑑賞したんですが、出番は数分しかないです
主人公の少年の心の拠り所として崇拝する不動明王の役、時に夢に出てきて少年を励まし奮い立たせるみたいな感じ
まさかこんな役、出番これだけとは思わなかった
ちなみにクレジットではトメ、特別出演に近いかと
クレジットトップはまさかの笠智衆、出番も多く印象的な役ではあるけど、もちろん主役ではない、んーーなかなか興味深いクレジット順です

それにしてもオトナの事情に振り回される子供達が少しかわいそう
当時では珍しくもないよくあることなのかなー、いくら貧乏、後妻をもらうためって言っても跡取りの息子出しちゃうのかーと
ゲンくらいの年頃なら不憫て感じではないって台詞あるけど、いやいや十分不憫だよねー、時代ですねー
Kumonohate

Kumonohateの感想・評価

4.2
信州の山奥、大人の都合で引き裂かれる兄妹。それに対し「世間にはもっと不幸な子供がいる」と諭す不動明王。何たる理不尽。勝手な理屈。だがそう言うしかない。世の中は歪んでいる。生きることは楽じゃ無い。だから不動明王は憤怒の表情を崩さない。……てな具合に本当はシビアな話を、童話チックなオブラートに包みつつ、明るいトーンで描いた傑作。後に歌手としてもデビューする小柳徹、後に「ウルトラQ 第25話 悪魔ッ子」でリリーを演じる坂部尚子。子役の二人が素晴らしい。円谷英二のさりげない特撮はまあまあだけど。