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ランページ/裁かれた狂気
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『ランページ/裁かれた狂気』に投稿された感想・評価

4.3
【背徳者】

アレックス・マッカーサー演じる犯人のサイコパス野郎が強烈で、硬派なのにどこかアンモラルでヤバい雰囲気が如何にもフリードキンらしい雰囲気の法廷劇になっている。

撮影がキメキメで乾いたカメラワークが疾走感があり、やはり『フレンチ・コネクション』の暴走する狂気的なアプローチはここでも健在。未だにDVD化される予定がない!?

肝心のオチが予定調和的で少し惜しいのだが、死刑制度の深い闇に嵌っていく社会派なアプローチ+ホラー映画のようなドロドロ感が見所でもあるフリードキン・ワールドが全開の思わずゾゾゾ〜っと背筋が寒くなる作品。
 「女がドアを開けたから撃った」

 白昼堂々起こった猟奇殺人事件を担当することになった検事トニー。上司から「必ず犯人を死刑にすること」と言われるが、トニーは個人的には死刑制度反対派だった。
 しかし、あまりにも残酷な犯行と、遺族の苦しみを目の当たりにし、彼の考えが揺らぎ始める。
 一方、犯人側の弁護士は犯行時の精神異常による無罪を主張する。
 精神異常という理由で無罪になれば、殺人犯は病院送り。しばらくすれば退院。そしたらまた殺人を繰り返すのでは?
 有罪になったら死刑。遺族の無念は多少は晴れるかもしれないが、殺されたものは戻ってこない。
 果たして、陪審員たちが出した結論は有罪か無罪か……。

 実在した殺人犯をモデルにした映画。
 サスペンスなのかスリラーなのか法廷ものなのか、ジャンル分けが難しいというかすべてが中途半端な印象を受けるけれど、死刑制度の是非、遺族への救済、法のあり方など、考えさせられる面はある。

 護送中に簡単に逃亡されるアホな警察や、違う意味で異常な精神科医など、脇役もなかなかの曲者ぞろい。

 トニーの妻ケイトの心情があまり理解できなかった。

 そこそこグロいです。
死刑反対論者の検事トニーは、精神異常が疑われる殺人鬼リースを死刑にするよう上司に命じられる。苦悩しつつも証拠を集めるトニーだが、護送中のリースが警備を殺害して逃走する。

死刑反対論者の検事が主人公という、なかなか珍しい作品。法律における精神異常や死刑制度の是非など、様々な問題を取り上げようとしているが、いまいち上手くいっていない。そもそも死刑反対論者の検事の設定があまり生きておらず微妙。多分娘の死が死刑反対に繋がっているように思うが、理由が明確にされておらずなんとも曖昧だし、信念と職務の板挟みといった描写も少なく、葛藤しているように見えない。
殺人鬼も、精神異常ともサディストともとれる曖昧な描写で、それはいいとしても、作風に対して猟奇的な描写が多く、何を見せたいのかもはっきりしない。
結末ももやっとするもので、意欲は見られるが、残念ながらあまり面白い作品ではなかった。
リースのモデルは「サクラメントの吸血鬼」ことリチャード・チェイス。

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