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パリところどころ

パリところどころの作品紹介

パリところどころのあらすじ

ジャン=リュック・ゴダール、エリック・ロメールなどヌーヴェルヴァーグを代表とする6人の監督が「サンドニ街」、「北駅」、「サンジェルマン・デ・プレ」などパリにある実在の場所を舞台にオムニバス形式で物語を描く。

原題
PARIS VU PAR...
製作年
1965年
製作国
フランス
上映時間
97分
ジャンル
ドラマオムニバス

『パリところどころ』に投稿された感想・評価

neroli
4.5
■ヌーヴェルヴァーグを代表する6人の監督による短編オムニバス🇫🇷■
 
 
①ジャン=ダニエル・ポレ
②ジャン・ルーシュ
③バーバラ・ウィルキンド
④エリック・ロメール
⑤ジャン=リュック・ゴダール
⑥クロード・シャブロル
 
6人の監督によるオムニバス〜🎬
 
 
フランス映画のオムニバス、私結構好きかもしれない〜♡
 
各々の監督たちの特徴が表れていた〜
クスッと笑えて面白かった〜
 
 
私の好きな順番は、⑥→④→③→⑤→②→①かな〜
  
※以下、説明。
ネタバレしているものもあります〜
 
 
 
■第一話 「サンドニ街」 Rue Saint-Denis
ジャン=ダニエル・ポレ監督
 
娼婦と気の弱い皿洗いの男の話。
なかなか事が進まない。
ようやくかなと思ったところで停電、笑
 
 
 
■第二話 「北駅」 Gare du Nord
ジャン・ルーシュ監督
 
パリ10区にある北駅の近くに住む夫婦の話。
結婚生活の不満を訴える妻。
そして、妻は夫婦喧嘩の後、家を出る。
突然、お金、家全てが叶う男性と出会う。
男性に運命的な出会いだ、10数えるうちに一緒に行くか決めてくれと言われる。

しかし、最後はフランス映画っぽい〜
 
 
 
■第三話 「サンジェルマン・デ・プレ」 Saint-Germain des Prés
バーバラ・ウィルキンド監督
 
パリに留学したアメリカ人女子学生と、
二人のフランス人の恋の駆け引きを描いている。
 
男女の一晩の恋の後、メキシコに3W行くという男ジャン。
ジャンはメキシコに行ってしまったと思っていたら、実は女子学生の美術学校の絵のモデル(裸)をしていた。
彼が真っ裸なところで二人は遭遇、笑
 
その後、女子学生はやけになってナンパされた男の家に行くとジャンと一緒の部屋だった、笑
そしてジャンは別の女性と歩いていた〜笑
 
この手の話はパリでは多そう〜
 
 
 
■第四話 「エトワール広場」 Place de l'Étoile
エリック・ロメール監督
 
自分の規範に忠実に生きようとする男がふとした出来事から災難に遭い、悩み続ける姿をモーパッサン風に皮肉たっぷりに描く。
 
凱旋門の周りの通りを通勤するテーラーで働くジャン=マルク。
間違って足を踏んでしまった男と喧嘩をした末に、その男は死んだように見え逃げた。
 
2ヶ月後に結果が分かったお話。
 
 
 
■第五話 「モンパルナスとルヴァロワ」 Montparnasse et Levallois
ジャン=リュック・ゴダール監督
 
二人の男に封筒を取り違えて速達を出してしまった女性が、結局双方にふられてしまうまでを描く。
 
本命の彫刻家の男性と本命ではない自動車整備の男性。
本命にも尻軽と言われ、本命でない男性からも振られた話。
 
手紙は入れ間違えてなかった。
 
 
 
■第六話 「ラ・ミュエット」 La Muette
クロード・シャブロル監督
 
共演は当時ジャブロルの妻だったステファーヌ・オードラン。
パリの高級住宅地の一六地区に住むブルジョワ一家の悲劇を描く。
 
両親の言い争いが耳障りで「耳栓」を常につけて生活する少年。
そのことで悲劇が…。
 
 
leyla
3.9
ヌーヴェル・バーグを代表する6人の監督によるパリの街を舞台にしたオムニバス。16mmカメラ1つで撮った低予算作品。皆さんのレビューを読むと1話目と3話目の順序が逆のパターンがあるようです。

第1話 ジャン・ドゥーシェ監督『サンジェルマン・デ・プレ』
2人のフランス人男性にナンパされ翻弄されるアメリカ人の美大生の話。高級住宅街やショップが並ぶパリ6区の風景や説明でパリガイド的に始まる。

第2話 ジャン・ルーシュ監督『北駅』
彼氏との口論の後に知り合う見知らぬ謎の男とその顛末。少ないカット数の長回しと印象に残るラストシーン。この監督は文化人類学者でもあるそう。

第3話 ジャン=ダニエル・ポレ監督『サン・ドニ街』
ベテラン娼婦と気弱な皿洗いの男性によるワンシチュの会話劇。2人のギャップと男性のパスタの食べ方が面白かった。

第4話 エリック・ロメール監督『エトワール広場』
エトワール広場の地形をうまく使った不条理劇。紳士服の店員が災難に遭う。ロメールらしい可愛い女子は出ませんでした。

第5話 ジャン=リュック・ゴダール監督『モンパルナスとルヴァロワ』
二股をかける女性が相手を間違って手紙を投函して奔走する。ジョアンナ・シムカスがおしゃれ。

第6話 クロード・シャブロル監督『ラ・ミュエット』
ブルジョア家庭の少年目線で描いたシニカルなラストは、さすがシャブロル監督。耳栓をすると無音になる演出が効いている。監督と監督の奥さんのステファーヌ・オドランが出演。

お気に入りは6、4、3。それぞれの監督の個性が出ていてどれも面白かったです。
原題の訳「…から観たパリ」

✴︎余談
このポスター、20代の頃に今作とは知らずに部屋に貼っていたのを思い出した。ゴダール作品の1シーンだったのか〜
https://natalie.mu/eiga/film/144294
菩薩
4.3
①ジャン・ドゥーシェ監督「サン・ジェルマン=デ=プレイ」

二人のジゴロと一人のアメリカ人留学生。ベントレーにオシャンなアパルトマン、大使の息子と嘘付きナンパ師、だが本当は全員嘘つきかもしれない。水溶きインスタントコーヒー、クソまずそうなパン。正体ばれた時の「いやんっ!」みたいなやつなんなの(笑)とっくりセーター着用推進協議会推薦短編。

②ジャン・ルーシュ監督「北駅」

『1917』の「暗転はしているがワンカットである」の元ネタこれでは?ってこれはただ暗いだけだし本当にほぼワンカットだけど。「ナンパにミスった…もう無理…死のう…」とかクソ迷惑、死ねばいいのに。

③ジャン=ダニエル・ボレ監督「サン・ドニ街」

最高のコント、いくら花の都と言えども童貞は童貞、ビビってんのかワザと遅らせてんのかは微妙なとこだけど。パスタの食い方がクッソ汚い。年増の娼婦が一枚一枚服を脱いでいくのはちょっとエッチ。

④エリック・ロメール監督「エトワール広場」

どこの国にも頭おかしいおっさんは絶対に存在する。〜側通行を逆走する奴、デカいリュックを前に持てない奴、傘を人に刺さる様にしか持てない奴、ええ加減にせい。おっさんの全力ダッシュは滑稽。

⑤ジャン=リュック・ゴダール監督「モンパルナスとルヴァロワ」

ゴダールの性格の悪さが滲み出ていて面白い。投函前にしっかり確認しないからこうなる。「私は可愛い、だから全てを許される」思考の女子、そのメンタルの強さは買いたいが、うるせぇよって思う。SEXでなんとでもなると思ったら大間違いだ(大抵の場合なんとでもなる)。

⑥クロード・シャブロル監督「ラ・ミュエット」

「親の家庭内不和は子の健全な成長に悪影響を及ぼします」ムービー。耳栓をしたら無音になる、劇場で上映したらアホなジジイがキレそう。終わり方が流石のシャブロル。本当に現代社会はノイズが多すぎる。


総評:正直全部面白いけど、それでもMVPを決めろと言われたらシャブロルかな。一番可愛いのはゴダール編のヒロインであるジョアンナ・シムカス。今まで第一話と第三話が入れ替わってたらしい。全体的に赤が目立つ。

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