無法地帯に秩序をもたらしたお尋ね者の半生を描いた実話ベースの西部劇。　
ポール・ニューマンが主演、ヴィクトリア・プリンシパルがヒロインを演じ、ブルーノ（オスのアメリカグマ）、ロディ・マクドウォール、ネッド・ビーティ、エヴァ・ガードナー、ジャクリーン・ビセット、アンソニー・パーキンスらが共演。　　

19世紀末、テキサス州のぺコス川は文明の西側の境界線で、その向こうは悪党とガラガラヘビの巣窟だった。ある時、銀行強盗のロイ・ビーン（ポール・ニューマン）がこの無法地帯の酒場に立ち寄るが、金を奪われて首に縄を掛けられ、馬に引きずりまわされて危うく死にかける。ロイは運よくメキシコ人少女マリー・エレーナ（ヴィクトリア・プリンシパル）に助けられて命拾いし、酒場の男たちに復讐する。その後、ロイはたまたま通りかかった牧師（アンソニー・パーキンス）に導かれ、自らが裁判官となり秩序ある街にしようと決心する。その後、5人組の無法者がやって来て、4人はロイの元で裁判所所属保安官となり、１人（ネッド・ビーティ）は酒場で働くことになる。さらにアメリカグマが加わり、ロイとマリーとクマの共同生活が始まる…

「俺が　ここの法になる」　　
テキサス州バルベルデ郡に実在した裁判官をモデルに、彼の半生をコミカルに描いた西部劇。
銀行強盗のお尋ね者がメキシコ人少女と暮らしながら裁判官として平和な街を築いていく。
やがて4人の保安官と酒場のおやじ（ネッド・ビーティ）、クマ（ブルーノ）、娼婦、曲者の弁護士（ロディ・マクドウォール）が加わり、町として栄えていく。
特にクマの俳優ブルーノ（アメリカグマ）が、コミカルにストーリーを盛り上げ、パッツィー賞にノミネート（1973年）されたほど好演している。
「何者だ？」
「正義だよ　クソどもが」　
クライマックスは暗闇の中で炎の大乱戦が繰り広げられて印象的。
時代が変わっても心の中に生き続けるロイが哀愁を誘う。
「テキサスとリリー嬢　万歳！」

2024.11　NHK BSで鑑賞(プレミアムシネマ・字幕:浅野倫子)

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The life and times of...
その言葉の通り 人生と時代は切り離されるんだな
人の一生の中で 時代は残酷に変わってしまうもの

ポール・ニューマンの 判事のくせに超アウトローで傍若無人な様が 当たり役
本物の熊まで飲み仲間ってな凄い豪傑だけど
彼の徹底してセルフィッシュな統治さえも
街の人々が 愛想良く受け入れてる展開はなかなか楽しげ
しかし 良い時代にも終わりはくるわけで
守ってきたものを失い そして新たな守るべきものの為に立つ 彼自身もまた変化を受け入れざるを得ない…

これは ラストシーンが素晴らしいなぁ
胸を震わすモーリス・ジャールの調べ
まさか タランティーノの新作で 再び耳にするとはね

あらすじ
19世紀末、ならず者ロイ・ビーンがテキサスの町に流れ着く。彼は酒場を法廷に改造し、判事として君臨することに。女優リリー嬢への憧れに胸を躍らせる一方、悪党や殺し屋を容赦なく裁いていくビーン。そんな彼の前に弁護士を名乗る男が現れ、次第に様相が変わり始める。やがてビーンは父親になることに……。実在した名物判事ロイ・ビーンの生き様を、ユーモラスかつノスタルジックに描いた異色ウェスタン。

ロイビーンという実在の人物の破天荒な人生を映画らしく改編した西部劇で、この時、ノリに乗っていたポールニューマン主演なので観賞しました。
結果としては、西部劇としては娯楽要素あり、銃撃戦あり、軽快な音楽もありで良かったのですが、ラストの落とし方(ポールニューマン本人も後に語っている)は映画としては微妙でした。
キャストは「明日に向かって撃て！」で絶頂期のポールニューマンや「サイコ」のアンソニーパーキンス、超可愛いジャクリーンビセットなど豪華でした。
他にも個性的でインパクト大の悪役や、リアル熊など見せ場は多く終始、時間は感じさせませんでした。エピローグのほのぼのとした雰囲気もよかったです。