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見知らぬ人
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目次

見知らぬ人が配信されているサービス一覧

『見知らぬ人』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
代わりに似ている作品として3件の配信作品が見つかりました。

見知らぬ人が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
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Rakuten TV
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Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

『見知らぬ人』に投稿された感想・評価

映像とかの印象としては変な間が無くなって洗練された成瀬巳喜男のインド版って具合だったが、バグか何かの不具合で字幕が表示されなくなるとどんな場面なのかわかりにくくなることが多々あったので(というか言ってることわかんないとそもそもの内容の前提があまり理解できないのがまずい)、サタジット・レイの遺作は残念ながら不出来な代物に思えてならなかった。

小津やブレッソンを髣髴とさせるシーンも結構あり、そこがせめてもの救いではあったものの、やはり手放しで褒める気にはなれなかった。
プロットは大好きだったアニメ「まんが日本昔ばなし」にでもありそうなシンプルなヒューマンドラマなのですが、非常に後を引く感慨深い秀作。
日本でポピュラーなオプー三部作のようなストーリーに加えて美映像をも堪能するような作風ではなく、7割方は室内での会話劇で構成されています。
公開当時本作を観ながら、仕事がら全国に出張に行っては(隣に住んでいた)、必ずその土地のキーホルダーを買ってきてお土産話を聞かせてくれた癌で早世した叔父を思い出し目頭が熱くなったっけ…
「ビッグ・シティ」と「チャルラータ 」は昨年Blu-rayが発売されたことだし、レイの遺作である本作もそろそろソフト化して欲しい。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

2.5
【サタジット・レイの『男はつらいよ』、または『あ、春』】
インド映画の巨匠サタジット・レイ最後の作品『見知らぬ人』を観た。クライテリオンから出ているレイ晩年ボックスの作品を一通り観たが、白黒映画時代のキレはすっかり失われてしまっているように思える。特に、レイは1983年に心臓発作を起こしドクターストップを喰らっている。1988年にようやく、撮影の許可がおりイプセンの『民衆の敵』を映画化したのだが、魅力的なテーマに反して制約的なカメラワークがネックとなってしまい退屈な一本に感じた。

そんな彼の最後の作品は、レイ自身が編集に携わっていた子ども向け雑誌「サンデシュ」に掲載した『The Guest』の映画化だった。

行方不明だった叔父がインドに帰ってくる。親たちは相続狙いではないかと疑いの目を向けるが、息子だけが彼のことを信じていた。叔父のキャラクター造形は、スローモーションな寅さんといった感じだ。野外で、コインを並べて子どもたちを集める様子は寅さんそのもの。しかし、語りにキレはなく、仙人のようにゆったりとした語りで魅了してくる。

物語の中盤では、なんとかして居候する叔父を追い出そうとする。ここは相米慎二晩年の作品『あ、春』を思わせる。人を信じる余裕のない人々と対比するようにノンシャランと生きる者を配置する。ゆとりのない社会を捉えようとする感じだ。実際に『民衆の敵』では、ヒンドゥー教寺院の聖水が町に疫病をもたらしていると考える医師は新聞記者などを巻き込んで、市民に訴えかけていくが、利益重視の寺院の策略によって味方を失っていく。新聞記者が心折れる時のゆとりのなさ、そこに社会の痛烈な現実が垣間見えた。

『見知らぬ人』は社会の最小単位ともいえる家族に全集中し、心のゆとりについて説いた作品だとみた。