
母親を殺害した少年は、おのれの過ちから身を引き剥がすようにして、ひたすら自転車で北へと向かった。独自のモチーフと手法が際立つ作品として、あまたある若松監督作品の中でも今なお異彩を放ち続ける一本。若松孝二監督が、2000年に岡山県で起きた17歳の少年による母殺しの事件にインスパイアされ撮り上げた異色ドラマ。撮影当時17歳だった柄本佑の熱演、友川カズキの衝撃的な楽曲の鼓動が、移ろいゆく日本の原風景に反響する。
ある日、誠(安楽涼)の兄が犯罪を犯した。それを苦にした父は自殺し、誠は母親に助けを求めたが、母は助けては くれなかった。誠は家を飛び出し、自分を傷つけてくれるものを探した。そして、一人の浮…
>>続きを読む高知市。四人家族の姿がある。父は傷痍軍人、母は後妻、弟のチビ、少年の家族の“仕事”は走っている車にわざと当たり、示談金を得る当たり屋だった。家族は“仕事”を続けながら北九州から北海道へ旅を…
>>続きを読む貧乏画家で男出入りの多い母親との二人暮らしや学校生活が嫌になり家を飛び出した16歳の少女。白装束で四国をめぐる彼女は、途中足摺岬で旅芸人の松田国太郎一座と出会い仲間に加えてもらう。一座には…
>>続きを読む1967年10月8日。佐藤栄作内閣総理大臣(当時)の南ベトナム訪問阻止を図った「三派全学連」を主体とする第一次羽田闘争は、その後過激化する学生運動の端緒となる事件だった。はじめてヘルメット…
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