盲目ながらも居合抜刀の名人である渡世人の生き様を描いた「座頭市」シリーズの第9弾。
勝新太郎が主演、高田美和、滝瑛子、平幹二朗、上田吉二郎らが共演。

盲目の渡世人である座頭市（勝新太郎）は、新年の妙義山の御来光を見るためにやってきた。道中の小屋で渡世人から武蔵屋という旅籠で女中をしているお仙（滝瑛子）という娘に手紙を届けるように頼まれる。お仙に手紙を渡すが、年末年始の祭りと重なり、宿屋は満室。縁あって武蔵屋で女性客2人との相部屋になる。そこで知り合った若い娘（高田美和）は、行方知れずの名主の父親を捜しに来たという。しかし父親は、代官と地元を縄張りとするヤクザの島村の甚兵衛（上田吉二郎）に殺されていた。それを知った若い娘は帰路につくが、ヤクザに捕まり関所に拉致されてしまう。
座頭市は娘を助けに行くが…　

勝新太郎の代表作である盲目の渡世人・座頭市の活躍を描いた時代劇。
イカサマ賭博のさいころ斬り、将棋台斬り、コマ斬りをはじめ沢山の居合斬りを魅せてくれる。
本作の悪者は郡奉行と島村の甚兵衛。
好敵手は平幹二朗が演じる五両二人扶持の軽輩に生まれた三男坊でヤクザの用心棒。
クライマックスでは除夜の鐘が鳴る中、座頭市の居合切りが冴え、悪党たちをぶった斬る。　
果たして座頭市は晴れて妙義山の新年のご来光を拝むことができるのか？
「みんなおめえ達がわりいんだ」

2024.2　BS12で鑑賞
2020.9　BSフジで鑑賞

• #目無しだるま
• #祭り
• #旅芸人の兄弟
• #郡奉行
• #丹生関所
• #除夜の鐘
• #妙義山の御来光

series9作目の作品です。

季節は冬・・正月の初詣客を当て込んで賑わう師走の榛名山麓の宿場町が今回の舞台です。


正月の為か今回は死人が少ない珍しい作品でした・・ヤクザ者が冒頭いきなり座頭市に斬られるシーンが多いのに今回は物語の前半部分ではひとりも斬られない⁉︎


座頭市の逸れた父親かもと思われる飲んだくれの爺さんが登場したり、平幹二朗が用心棒で登場するが金目当てではなく剣に生きる珍しい設定だったりと異色な作品でした。


座頭市が斬った人数が用心棒・関所役人・ヤクザ者の計42人でした。


雪降る大晦日・・除夜の鐘の音をバックに座頭市の仕込杖が御用提灯を叩っ斬る・・悪の巣窟の関所をぶち破る地獄送りの仕込杖が怒りを孕んで躍りだす。

記録