座頭市御用旅の作品情報・感想・評価・動画配信

座頭市御用旅1972年製作の映画)

製作国:

上映時間:90分

ジャンル:

3.6

「座頭市御用旅」に投稿された感想・評価

実は勝新の座頭市好き。
DVDを全て集めた。
これは23作目。
マンネリと言う方も多いが、やはり勝新座頭市は最高。
森繁、三国連太郎の共演という豪華布陣。目を引くのは、石橋蓮司と蟹江敬三のチンピラコンビが妙に現代的でありながらコミカルに描かれているのが面白い。途中、仁鶴、敏江礼司、田辺一鶴が出てくるのは、お笑い好きには、嬉しいが、少し出過ぎな感がある。良い意味のマンネリなのだが、勝自身は、この状況に満足してなかったそうな。
舞台は塩原。市、のっけから産婆もやる。ヤクザ頭の三國連太郎の目がいっちゃってる。十手持ちの森繁もまだまだ壮年だ。女中の大谷直子は健康的な小娘だし、石橋蓮司も若造の三下だ。短めの尺だが小物語が幾重にも重なり、うまく繋がっている。高橋悦史の殺陣が少なかったか。英題[23]Zatoichi at large.
nsd

nsdの感想・評価

3.0
 豪華キャストに惹かれて鑑賞。三國連太郎が最高。そして大好きな高橋悦史は凄腕の剣客だが、ストーリーにはあまり、というか全く関わらず、ラストシーンのために登場する。消化不良ではある。

このレビューはネタバレを含みます

https://umemomoliwu.com/zatoichi-at-large
シリーズ第二十三作。劇伴が現代劇っぽいことを除けば、座頭市のフォーマットにかなり忠実な作品。どうしても型を外した方にばかり目が向いてしまうが、やはり王道も超面白い。不完全燃焼な部分もあるが、全ての矛先が市へ向かっていく構成は観ていてハラハラする。
catman

catmanの感想・評価

4.0
1972年公開、シリーズも終盤の第23作。大映による60年代のプログラムピクチャー時代とは明らかに異なるソリッドな攻めの演出が面白い。浪曲師による口演とハードボイルド風味の若干いなたい劇伴とのアグレッシブな組み合わせをフィーチャーした幕開け、アバンタイトルからもうキメッキメ。タランティーノが好きそう。ディスクの仕様のせいなのかどうか分からないけど、いかにも70sのB級的なザラついた映像も凄くいい。
キャストは超豪華で、勝新×森繁×三国蓮太郎、これだけでも相当な見応えです。例によって娯楽要素の詰め込み過ぎと座頭市が普通に正義の味方になってしまっている点はちょっと残念なんだけど、クライマックスの殺陣が全てを持っていってしまう。特に勝新が演出したと言うラストシーンは圧巻。物語的には完結した後に何の必然性も無く、ただただカッコ良く幕を降ろすためだけに付け加えたとしか思えない座頭市と高橋悦史による浪人との瞬時の斬り合い。ザッザッザッドーーーン!非常にモダンでアバンギャルド、勝新の映画的センスに痺れます。
観たあと興奮が冷めなかった。
勝新がなぜ天才と言われるか分かった。あの世界的な画家、バルテュスも勝新に惚れるのはこの映画を観たら分かると思います。
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.0
ちょっと変わった雰囲気の座頭市。オープニングから浪曲が頻繁に用いられ、更にはいかにも現代的なハードボイルド系のBGMが流れたりと珍しい演出が盛り込まれている。ちょっと慣れないけど、なかなか新鮮で悪くない。乾いた雰囲気に溢れた映像も実に渋くて堪らない。

ストーリーは安定して面白い。目明かしの親子、拾い子の家族といった別々の軸がバランスよく話に絡んでいる。悪役として関わる三國連太郎も淡々とした冷徹な演技が素晴らしい。展開の割に市さんの哀愁はちょっと物足りなかったけど、その分ヤクザとしての凄味を滲み出す場面が多かったので十分クールだ。

凄惨な拷問シーンは強烈だし、終盤の殺陣もインパクト抜群。浪曲が鳴り響く中での居合、獅子舞の市さん、炎をバックに仕込み杖を構える市さん……これだけでも秀逸なのに、その後の浪人との一騎打ちは更に凄まじい。最高に洗練された一瞬の決着にただただ痺れるばかり。浪人自体はぶっちゃけ存在の必要性を殆ど感じない立ち位置だったけど、ラストの圧倒的なセンスだけでもう全部許せちゃうのだなあ。
旅の途中、女が襲われ二十両奪われる様に遭遇した市(勝新太郎)。
市はその女を救ったが彼女は身籠っており陣痛が始まってしまった。
赤ん坊を取り上げるがその女は死んでしまう。
女が死ぬ間際に言った塩原まで赤ん坊を届けるが、女の旦那は不在でその妹・お八重(大谷直子)に預ける。
塩原では老いた目明きの藤兵衛(森繁久彌)が町民を守っていたが、やくざの鉄五郎(三國連太郎)一味がその座を奪おうとしていた・・・。

勝新太郎劇場版シリーズ第23作目。

三國連太郎が『座頭市牢破り』以来再び座頭市の敵として登場です。
前は気弱な悪役でしたが今作は本当に冷徹な悪役。
市への報復で結構酷いリンチをしてます。

何より前作に続いて市が誤解を招いて孤立してしまうというストーリーなんです。
オープニングで助けた女を草場で見ていた幼い息子は市がおかんを殺したと勘違いし続ける事から悲劇を生むわけで。

脇を固める森繁久彌もさすがですが、殺し屋の高橋悦史がなかなかかっこいい。
最後の最後で市とのサシの勝負を行いますが…こんな扱いでいいのか?と笑ってしまった(笑)
座頭市目線ならかっこいいんですけどね。

これまた見応えがある作品なのは間違いないです。
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