勝又五郎は出所したばかりだというのにスリにあい無一文に。それを助けたのが荒尾組の福地だった。荒尾組は岩上一家と新宿を巡っての抗争の最中。福地は岩上を殺さねばならなかった。五郎は男同士の契り…
>>続きを読む大正10年。土佐の侠客の大親分・鬼龍院政五郎の養女となった松恵は、愛妾たちの凄まじいまでの女の業と生きざまに触れて少女から女へと成長する。やがて、政五郎が強奪した娘・つるが出産した花子が盲…
>>続きを読む昭和9年、天竜一家の総長・荒川が倒れ、跡目相続が問題になる。六人衆中井組組長・信次郎は2代目を推挙されるが辞退し、兄弟分の松田を推す。だが、松田は服役中で2代目は荒川の娘婿・石戸に決定する…
>>続きを読む粟津環は堂本組若頭補佐で粟津組組長の妻である。服役中の夫の留守を預かり、さらに組の勢力を伸ばすほどの辣腕ぶりだった。堂本組総長の急死によって、その妻・絹江にも頼りにされるようになるが、跡目…
>>続きを読む関西のヤクザ・坂西組は、三代目組長が倒れてから妻・葉月が切り盛りしていた。舎弟頭の寺田は四代目の座を狙っていたが、若頭補佐・赤松の出所と三代目の死によって組の主導権争いが勃発。さらに赤松を…
>>続きを読む大阪。佐橋組傘下の尾田組・組長・尾田は、本家の意向で引退を迫られる。二代目候補の筆頭は武闘派の藤巻だったが、佐橋組は頭脳派の矢萩を指名。矢萩は兄弟分である藤巻を跡目に推すが、組長の座に固執…
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