極道戦争 武闘派の作品情報・感想・評価・動画配信

「極道戦争 武闘派」に投稿された感想・評価

ジャック・ニコルソンや川俣軍司(大地康雄でも可)リスペクトな千春の生え際がいい具合に狂気感を出していて良い。
でもしゃべり聞いてるとどうしても北の大地が広がってしまう。

極道モノあるあるなストーリーが流れ作業のように展開し、ラストで千春のいい歌いい声をたっっぷり聴かせ力技で感動に持っていく。この曲のためにそれまでの1時間50分があるといってもよい。

永島暎子の出番の直後に増田恵子の演技見せるのはちょっと残酷。
90年代の東映ヤクザ映画は往年の素晴らしさに遠く及ばないのはわかっているので、極妻シリーズ以外はほとんど手を出せていない。この作品を観たのも松山千春がヤクザの役で中井貴一と堂々とタイマンを張るらしいと聞いて不純な興味が湧いたからだった。いくらなんでも松山千春に果たしてそんなことができるのかと。

しかし、彼は立派に演じきった。北海道生まれの彼に九州ヤクザの役なんて、中島貞夫監督はずいぶん無茶をさせる。ヒロインの増田恵子、敵のヤクザのジョニー大倉、ミュージシャン勢の演技がみな達者。そこに稲川淳二や若い内藤剛志まで絡んでくる。そういえば90年代の雰囲気ってこんな感じだったかも。

第一、タイトルが悪すぎるんだ。この「武闘派」っていうのは暴れ出したら手がつけられないヤクザ、松山千春のことを指しているんだろうが、極道モンの2人に翻弄される増田ケイちゃん目線のタイトルでもよかった。
極妻シリーズの成功に始まったトレンディ極道路線。賛否はあろうが、生き残りを図るためにヤクザ映画がトレンドを盛り込んでいくその貪欲な姿勢には好意を持っている。硬派なヤクザが少しでも色恋に関わるのは甘いのかもしれない。しかしあの時代はこれが正解だった。中井貴一と松山千春の間に立つケイちゃんの部屋で、さりげなく映されるオシャレな時計。時計の振り子が揺れている。こういうさりげないショットがいい。車載のゴツいケータイ電話とコードレス電話の通話シーンに代表される、ちょっと現実よりも進んでいる90年代の夢みたいのも映画ならでは。

そして松山千春が暴れるシーンの緊張感とキレ味。ほとんど説明もなく千春が敵の若いヤクザをボコして親分の居所を数秒で吐かせたりするのだが、映画は戸惑ったり、ちょっとわからないくらいのほうが面白い。セリフも九州訛りが多くて思ったよりも聞き取れない。中尾彬のセリフも無駄に小さい。わからなくても理解はできる。話が面白ければ、それでかえって真剣に観たくなる。丹波哲郎の大親分、綿引勝彦のアニキは黙って座っていても大丈夫。そういうものだ。

そんなわけで、90年代の東映ヤクザ映画は当時としてもそんなに評価されてないだろう。せっかくサブスクで観られるんだから、もっと再評価されてほしい。

60〜70年代中盤の東映東京作品には欠かせなかった出っ歯の脇役・沢田浩二がマシンガンの売人役で出てきたのがうれしかった。脇役すぎて出演作の記録もネット上では1984年で途絶えている。存命かどうかもわからない。元気で生きていてほしい。
medy

medyの感想・評価

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歌手がヤクザ役ってなんか面白いんだよね。その後の仁義なき戦いでは松崎しげるだったし、そこの作品では松山千春である。
能戸淳

能戸淳の感想・評価

4.0
松山千春さんと中井貴一さんの共演作品。
冷静な中井貴一さんと武闘派の松山千春さん。

この幼馴染の二人そして女性との三人の仲を軸に、抗争と裏切りが錯綜する内容。
松山千春さんが若い!のが印象的だったね。
中井貴一と松山千春のダブル主役。
中井貴一の安定した演技に、松山千春の粗削りながら面白い存在。

九州のヤクザの抗争の中で、理不尽な手打ちに反発するもの、それを止める幼馴染み。

展開も早く、面白いのですが。
ちょっと早すぎて観てて気持ちが入らない場面が多く、盛り込み過ぎな感じでした。

ヒロインも増田啓子が頑張ってますけど、裏ヒロインが永島暎子で、比較するまでもなく、レベルの差が。

で、キャストでもったいない人が
内藤剛、火野正平(まだ、見せ場ありました。).稲川淳二に、なぜかリリアン(笑)

ひとつ感激したのが、丹波哲郎と千葉真一の共演。
二人ならんで風呂に入ってるシーンを観て「キーハンター」を思い出しました❗
この時期の中島貞夫の映画を観ていると哀しくなってくる。70年代はあんなに面白かったのに。
ヤクザ映画にチンピラロマンを持ち込むのは70年代からのノイズであり魅力でもあったけど、それすら記号的な陶酔になってしまっている。
しかも、そのロマンの中心たるヒロインがピンクレディの片割れなのはどうしてなんだ。
この人を松山千春と中井貴一が奪い合うのを延々見せられてウンザリ。
やくざ映画としても、『男たちの挽歌』をしょぼくしましたという感じでタルい。

あ、でも松山千春の演技は上手くないけど悪くなかった。主人公のキャラはかなり魅力的。
Hiroki

Hirokiの感想・評価

4.0
我が道を行く勝司と組をたてる誠。

金や権力に左右されず、仁義を通す笠井や勝司の姿にやられた。

最後に男魅せて全部もってく誠が最高。

このレビューはネタバレを含みます

①東映チャンネルが無料放送だったので懐かしさから観てしまった^_^;

好きな「 松山千春 」映画初出演作

この年の日本アカデミー賞助演男優賞ノミネート、新人俳優賞受賞(えっ、話題賞では⁈)

博多弁のイケイケやくざを熱演しているが、今のスキンヘッド姿の方がお似合い(笑)

②中井貴一と松山千春の熱い友情&松田恵子( ピンクレディーのケイちゃん )と幼馴染みの三角関係

格好良いおやじ「 千葉真一 」が殺され仁義を貫いて暴走する松山千春と策略だった事を知ってひとり撃ち入りする中井貴一がそれぞれ迎える壮絶な最期。

3人で写した写真とそのバックで流れる松山千春が歌う主題歌のエンドロールには意外とジ〜ン

③ひと昔前までのやくざ映画“壮絶に散っていく男の美学”

これが今なら、暴走する松山千春を中井貴一が自ら手を下して上に認められ、“策略”を切り札にのし上がっていく物語なのだろう。

数年後、松山千春が共演した松田恵子の事を性格が悪いと酷評していた記憶が。

2015/11/1 CS