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日本の青春
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『日本の青春』に投稿された感想・評価

菩薩
4.5
戦中・戦後世代の越え難き断絶を描きながら「諦める事が青春だった」時代はとうに終わったのだと明るい未来に向けての姿勢。耐え難き戦火は受験戦争へと姿を変え、国家・社会・家庭の枠組みの中に押し込める事こそが是とされる時代は継続しているが、個人の幸福を追求する権利は誰の手にも握られている、そんな時代を我々は生きて良いのだと熱い想いを感じる。戦時の極限状態でもヒューマニズムを捨てきれなかった藤田まことは監督自身の投影なのかもしれないが、臆病である彼は奥崎謙三にはなれないながら、自身の戦後と対峙していく。悪の権化みたいな佐藤慶はスタートレックみたいな制服を着ているし、藤田・新珠の前に「現実」として聳え立つ憎き男性性の塊であるが、おそらくあの時代この様な一切の悔恨を抱かず成功を手にしたおっさんは大勢いたのだろう…と言う藤田まことも家に帰れば家父長制炸裂のクソおっさんである事に変わりは無いのだが。まるで正しい青春を通過して来なかった私が言うのもなんだが、国は幸せにはしてくれないのに何故その身を捧げなきゃいけないのだと嘆く田中邦衛に首がもげそうになった。日々「日本死ね」と思いながら生きている私には刺さるものしかなかったのに回りに団塊世代しかいなくて病んだ。とりあえず防衛大に対するディスが強烈過ぎるし、和服の新珠美千代が最強過ぎる、傑作。
kty
4.5
主人公を演じる藤田まことは喜劇俳優だったが、はじめてシリアスな役に挑戦。藤田まことは兄を17歳の若さで沖縄戦で失っている。その戦死した兄への思いがあってこの役に打ち込んだのだろう。(日本映画専門チャンネル解説より)原作は遠藤周作の『どっこいショ』劇伴は武満徹😊『東京裁判』、『切腹』の小林正樹監督も戦中派🧐

1968年高度経済成長期の日本。吉祥寺に到着する朝のラッシュ時の井の頭線のホームや、ベトナム反戦運動家が息巻く渋谷ハチ公前など当時の映像が貴重😀

戦中派の藤田まことの息子役の代々木の予備校生役の黒沢年雄と同級生の酒井和歌子が初々しい☺️田中邦衛、佐藤慶、花沢徳衛、新珠三千代ら実力派揃い👍

戦中と戦後が行き交う物語と、人間の強さと弱さが交錯する上質の脚本、白黒の階調が美しく、妥協のないカメラワークが魅せる傑作🙂

日本映画専門チャンネル蔵出し名画座録画
HK
4.3
古いモノクロの邦画でこのベタなタイトル、いつもならスルーするところを監督が『切腹』の小林正樹、主演が藤田まこと、しかも未ソフト化の貴重な作品と知ってCS放送を録画したのが昨年で、それを今頃ようやく鑑賞。
やはりこの監督が描く青春は、甘酸っぱいどころか苦くて重い。
見応えある一品でした。

原作は遠藤周作の「どっこいショ」で、映画のタイトルとかなり違うイメージ(ちなみに私が遠藤周作を初めて知ったのは“ダバダ~♪違いのわかる男”のCM)。
冒頭は通勤ラッシュの電車の中からものすごい数のサラリーマンが吐き出されるシーン。
その中の補聴器を付けた50歳前後のくたびれた中年男(藤田)が主人公。
ナレーションも、こんな冴えない主人公で大丈夫なのか、などと言っています。

本作では、戦争で生き残った主人公の世代とその子供たちの二つの世代が描かれます。
しかし、単に当時の戦中派と戦後派の対比というだけでなく、十分今の社会にも訴えるものがありました。
やはり歴史も人間も繰り返しの連続なのか、などいろいろと考えさせられます。

本作はコメディアンだった藤田まことが6年続いたTV番組『てなもんや三度笠』の後に初めて主演したシリアス物だとか。
当時35歳の藤田は、戦時中に徴兵されるいがぐり頭の20歳前後から白髪交じりの50前後までを違和感なく演じており、とくに家に帰れば妻に頭が上がらず人生半ばあきらめた中年男の風情は、中村主水の原点のようです。

二十数年ぶりに主人公と再会する幼馴染役の新珠三千代(当時38歳)も戦時中の三つ編み少女(!)から現代のスナックのマダムまで20~40代を演じています。
主人公の妻には奈良岡朋子(当時39歳)。
ヤング・チームは息子役の黒沢年男(当時24歳)と酒井和歌子(当時19歳 若い!)。
そして久々に憎々しい佐藤慶(当時40歳)を堪能できました。
他に田中邦衛、花沢徳衛、菅貫太郎、橋本功なども出演。

黒沢年男が劇中で「ワラジムシにはなりたくない」と言い、同様のセリフが岡本喜八の名作『肉弾』にもあったのを思い出しましたが、なんとどちらも同じ年の公開でした。
未ソフト化であまり知られていないのが誠にもったいない作品です。

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