女であることの作品情報・感想・評価

「女であること」に投稿された感想・評価

川島雄三のなかではアカンかったな。どっちかというと成瀬巳喜男が撮ったらおもしろそうな作品やと思った。とはいえ、冒頭に美輪明宏出てきたのはビックリしたな。えげつない存在感、妖艶やったわ。

場面転換が多かった。川島映画は「幕末太陽傳」「貸間あり」「しとやかな獣」然り、舞台寄りの設定の方がいきいきとした展開になる。

なんというか、悪い映画じゃないけど川島雄三には合わない作品だったと率直に思う。とはいえDVD化されていない作品なので劇場で観れて良かった。神保町シアターアザマス
一

一の感想・評価

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「あたしにも餌やらせて」と鳥かごをバンバン叩く家出娘の久我美子に「誠意がない 愛情がなくちゃ」と真面目くさい小言をいう香川京子、どう考えても打ち解けることのないふたり。OPの丸山明宏は何なんだ。
ゴールデンウィーク唯一の映画がこれで正直ガッカリ。
最近成瀬作品に傾倒していた反動でこの手はアラ目立つ。
不必要とも思えるエピソード。意味不明で多情な久我美子。
三橋達也への心の揺れ、もよくわからないまま終映。
Josh2000

Josh2000の感想・評価

3.9
オープニングタイトルが美輪明宏(当時は丸山明宏)がフルコーラス一曲分歌って始まる!あとは一切出てこない!
で本編観はじめるとその事は即座にわすれてしまう。やっぱ香川京子さんいいわー。
神保町シアターで開催中の『川島雄三監督特集』で鑑賞。
「未ソフト化作品」であり、「チケット完売」もうなずける佳作!

殺人容疑で被告となっている男の娘を自宅に預かる弁護士夫婦。そこに、家出娘も居着いてしまって、妻の過去の男との再会など……
一見ドロドロ劇になりそうな物語を軽妙な語り口で描く川島雄三監督の手腕は見事!


弁護士(森雅之)とその妻(原節子)が静かに暮らす家に、森雅之が弁護している殺人容疑で裁判官にかけられている男の娘(香川京子)を同居させた妻=原節子。
香川京子は父親が殺人容疑者であることなどから「とても慎ましい女性」である。
そこに、家出した娘(久我美子)がやって来て、皆が同居することになるが、久我美子は「思ったことを即行動するワガママ女性」として描かれている。
彼女たちを温かく見守る女性が原節子。とても優しく、思いやりのある女性であるが、彼女の前に夫と結婚する前に付き合っていた彼氏(三橋達也)が現れて、心乱れる姿もグッド!

一方、森雅之はいつもの役柄どおり、ちょっぴり女にだらしないところも見られるが、今回は割と地味(笑)

原節子、森雅之、香川京子、久我美子などの豪華メンバーによる「女のあり方を中心に据えた人間ドラマ」は、見応えあった。

<映倫No.10407>
原節子と森雅之が口論するシーンで、家の廊下や居間をジャンプカットで繋ぐ、恐るべき演出がある。そもそも2人の会話の撮られ方が全然普通じゃない。また、夜遅くに帰ってきた久我美子が原節子にキスするシーン。「あの娘は誰にでも接吻するのよ。」という原節子。全編にわたり細部が充実していて、とにかく面白い。
スコアが高くてビックリ。「女であること」というタイトルでも、すてきな女がいない。原作があるからだろうけど、三橋達也のエピソードやモリマが事故に遭うのはいるのかな。
久我ちゃんに嫌な役をやらせているのも好きではないけど、さかえちゃんのキャラクターはよくできてると思う。関西出身としては、嫌な役の人を関西弁にするステレオタイプは嫌い。お家のセット?は良かった。

「一年遅れの生誕百年 映画監督 川島雄三」@神保町シアター
完全に『めし』じゃん!
久我美子がギャンギャン騒ぎながら階段を登っていくとこが成瀬と川島の差か?
KICCO

KICCOの感想・評価

4.5
川島雄三の幅の広さを痛感する。
号泣しました。川島作品でこんなに泣いたのは初めて。
オープニングの丸山明宏が全て物語ってる。「女であること」ということを繰り返し問いかける。切ない。
女である、男であるということが生きることを複雑にしているだろう。
ソフト化してないのが残念……。
女三人、男一人の人間関係を、ドロドロとコメディを行き来して描いた。ジャンプカット、ぬるぬるとした横移動、そして河岸段丘に建つ家のロケーンションの妙と、映画を楽しくさせる川島の細やかな工夫が独特の味わいを与える。とくに、途切れることのない風が人物の心の揺れを暗示するようで印象に残る。唯一、妙子が川にかかった小さな「橋を渡って」刑務所に服役する父を訪ねる場面では、風は止み、ただしんしんと雪が降る。露悪的なオープニング曲で観客を困惑させる(笑わせる?)一方で、細やかで神経質にさえ感じる川島の演出技巧は4年後の「女は二度生まれる」で存分に発揮される。
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