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『決戦の大空へ』に投稿された感想・評価

◎撃ちてし止まん 航空兵徴募のためなら嘘も吐く

1943年 東宝 モノクロ 90分 スタンダード 35㎜
*ごく僅かに画面に傷あるもノイズ無く状態良好

戦後、新東宝で史上初の近代天皇を俳優に演じさせた映画『明治天皇と日露大戦争』(1957年 2024.8.3レビュー)を撮り自ら右翼監督を公言していた渡辺邦男が敗戦2年前に撮った国策プロパガンダ映画。

いちばん最初に「協力 海軍省」と大映しされた後に「撃ちてし止まん」の官製スローガンが大きく出される。

原節子の「戦争協力」が如何なるものだったかを知る作品でもある。

【以下ネタバレ注意⚠️】








そもそも国策で作られた本作のような映画にプラスの評点など付けようがないのだが、「観たら必ずレビューする」ことをモットーとし、スコア付けしないことはレビューを放棄することと同義と考えているため、仮そめにでもスコアを付けた。

採点基準を明らかにすると、本作のイデオロギーを含む評価点は0点ないしマイナス点にならざるを得ない。

だが、映画作りとしての上手い下手だけ見たら、3.5〜4.0は行く。戦後も今井正や山本薩夫とも組んで大活躍する八住利雄の脚本と手だれの渡辺邦男のメガホンは十二分に上手い。
直近に見たNHKスペシャルで放映されたドラマ拡大版の『アナウンサーたちの戦争』など残念ながら本作の足元にも及ばない。

そして、1943年に実際の土浦海軍航空隊を舞台として本格的に作られた国策航空兵徴募プロパガンダ映画としての史料的価値から見たら本作の評点は5.0点満点以上、ということになる。

で、迷った挙句、それらを混ぜて割って半ばの 2.5点とした次第。

なお、国策映画であることを知って本作を鑑賞すると、『アナウンサーたちの戦争』以上に戦争の悲惨さ、非情さ、恐ろしさが身に迫り、涙無くしては観ることが出来ない。

そう、本作は、前年公開して大ヒットした山本嘉次郎監督の『ハワイマレー沖海戦』での航空隊員へのシゴキ描写があまりにもキツかったため、航空隊志願の若者が急減したせいで、「実は予科練は指導は厳しくとも上官も隊員を支援してくれるオバさんたちも優しくて家族的なのだよ」ということを大いに宣伝して志願兵を増やす目的で製作されたプロパガンダ映画なのだ。

原節子は、まさに若き海軍航空隊員の卵、予科練生たちの休暇を家族的に「接待」する「倶楽部」(敗戦2年前でもこの敵性語使ってたんですねェ)の「小さいオバさん」。
何でも予科練では、倶楽部の女性は必ず「オバさん」と呼ぶ決まりだそうで、知らなかった原姉ェ、呼ばれてムッとするのが可愛い。
原節子の母親が「大きいオバさん」と呼ばれている。

ちなみに原節子のあの独特なセリフ回しや微笑み方は戦後の小津映画で観るそれと全く変わらない。
原節子は、かの原節子のまま小津映画にも、戦時中の国策映画にも出ていた事実を我われは知ることになる。

で、原節子には克郎、カッちゃんとあだ名される弟がいて、身体が弱くて跳び箱も満足にクリアできず、姉の原から「やろうと思えば出来るはずよ」と叱咤され、かと言って勉強も好きぢゃないからノートに落書きしてると原姉ェから怒られ、ノッて来たからと夜遅くまで勉強していると「一度にやろうとするから三日坊主になるのよ」と鉛筆を取り上げられる始末。
正直身近に居て欲しくないタイプの小姑ならぬ「小教育ママ」なのだ。

で、カッちゃんが一念発起して跳び箱を飛べるようになり、16歳にして自ら志願して予科練に合格すると、母親以上に喜ぶのである。

しかし、まだまだ中学生にしか見えない16歳の少年たちが、「滅私殉国」の国是を毎日唱えさせられる予科練に入ったことを本心から喜ぶ親や姉妹が実際どれほどいただろうか。  

すでに神風特攻の予告編みたいなエピソードも美談として新聞記者から語らせているし。

おまけに、予科練生と倶楽部ハウスの村松家が総出で前線の兵士に送った慰問袋に、歌作りに巧みな生徒が🎵若い血潮の予科練のォ〜 という思い付いた歌詞を書いて慰問袋に封入。
しばらくして前線の兵士から慰問袋の礼状とともに、同封されていた歌詞を読んで自分の予科練時代を思い出して感動した。それで、作曲ができる同僚の兵士が曲を付けたよ、という手紙とともに楽譜が返送されてきた。

早速その楽譜を小さいオバさんこと原姉ェが倶楽部備品のオルガンで演奏すると若き予科練生たちは元気よく笑顔こぞって合唱するのだった。

‥‥ってなエピソード観せられた日にゃ、誰だって「あぁ、あの有名な予科練の歌はこうして出来たんだァ」と感心してしまったりする‥‥のだが、‥‥

オッと待て待て、検索すれば、すぐ分かる。

『若鷲の歌』は、当時の軍歌の総元締め的な大御所、西条八十先生の作詞、軍歌に限らず景気の良い応援歌と言えばこの人古関裕而大先生の作曲。
そして、本曲は、この二大「軍歌の大御所」によって本作の主題歌として作られたのである。

ってことで、本作の『若鷲の歌』製作秘話は、全くの作り話、大ウソなのであります。

いくらお国のためだからと言って、若者をたぶらかすのも大概にして欲しい。

だから、本作でノーブルな紳士然とした高田稔班長の厳しくも温情あふれる教官ぶりやら、「もう予科練では腹一杯食べさせてもらってます」なんて予科練生の述懐も、全部疑ってかかる必要があるってことになります。

転向右翼の渡辺邦男に限らず、戦後、新東宝古参のベテラン俳優として重宝される高田稔に限らず、小津映画の聖女、マドンナ原節子も含めて「戦争協力とは斯くの如く行われり」と知るに充分な実例ではありませんか、同好諸氏よ!

って訳で、本作の歴史資料としての値打ちは計り知れないものがあります。

ご関心の向きは必見ですぞ。

《参考》
*1 「決戦の大空へ」で検索
ja.m.wikipedia.org/wiki/

*2 大船シネマ 決戦の大空へ(昭和18年)
2021.12.07 2021.11.01
ofuna-cinema.com/kessennnooozorahe/

*3 昭和日本映画の主題歌・挿入歌
決戦の大空へ【公開日:1943年9月16日】
shudaika-sonyuka.com/kessen-no-ozora-he/

*4 日本音楽(歌謡曲)
「若鷲の歌」 東宝映画 「決戦の大空へ」主題歌
www.asahi-net.or.jp/~cp7t-mrt/music/kayokyok/yokaren.html

*5 映画収集狂
決戦の大空へ 2005-02-20 08:58
sentence.exblog.jp/2069078/

*6 lukaspassionのブログ
「決戦の大空へ」(1943年)
2011-07-13 17:29:35
ameblo.jp/lukaspassion/entry-12504843376.html

*7 キネノート 決戦の大空へ
www.kinenote.com/sp/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=68399

*8 映画の國
コラム 木全公彦 日本映画の(ギョク)
7月のCS・BSピックアップ
www.eiganokuni.com/kimata/08.html

*9 55. 第4章「行け行け東映・積極経営推進」
創立70周年特別寄稿『東映行進曲』
2022年9月13日 11:30
note.com/toei70th/n/n632120f8b097

*10 日本特撮ファンクラブG
特撮映画の雑記帳 第四回
戦争映画あれこれ  鈴木聡司
g-tokusatsu.com/eijitsuburaya-data/eigazakki-4.html

*11 ちきゅう座 2015年 12月 15日
原節子の戦争と平和(2) ― ナチスのアイドルとなった美少女 ―
半澤健市(はんざわけんいち):元金融機関勤務
chikyuza.net/archives/58703

《上映館公式サイト》
国立映画アーカイブ
2024.7.30 - 8.23 上映企画
返還映画コレクション(2)
――第一次/二次・劇映画篇
【21. 決戦の大空へ】
www.nfaj.go.jp/exhibition/repatriated_film202407/#ex-84600
3.5
海軍記念日における東京での行進の話をする時、正座で背筋を伸ばし、今までの会話とは雰囲気がガラリと変わった。
軍艦マーチと共に、東京駅、宮城を拝して九段へ…そして靖国神社。

予科練生活をスマートに描いており、兄弟、家族のような互いの交流を思わせる。しかし、私はこれを見て入学(入隊)したいとは思わなかった…。子供時代、海軍に憧れていたが、私には集団生活は向いていないし耐えられないと認識した。
少年たちの憧れを煽ろうとした国策映画だろうが、私は軍人になれないし、なりたくないと感じた。

映画自体、決して悪くない。
戦時中に撮影されているが、嫌悪するほどの内容ではなく、やはりスマートによくまとめられている。
しかし、関根という人物の戦死美談には頷けない。
「お前たちは軍人となった瞬間に、御上に捧げた身体である以上、『自分』というものは、残っていないはずである」この科白を聞いた時、「冗談じゃない」と思った。滅私殉國かぁ…。海軍伝統の攻撃精神、犠牲的精神…。自己本位な私には合わない笑

1時間5分辺りから、レニ・リーフェンシュタール監督のような演出がなされており、それは素晴らしかった。
3.0
〖1940年代映画:戦争映画:国策映画:東映:日本映画傑作全集〗
1943年製作で、帝国海軍少年航空兵を育成する予科練の生活と訓練、倶楽部の一家との交流を描いた国策映画らしい⁉️
姉が弟に予科練を勧めたい、少年兵との笑顔の交流は…時代とは言え違和感を感じざるを得ない作品でした。

2024年1,043本目

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