アメリカの映画監督A(ハーヴェイ・カイテル)はバルカン半島初の映画作家マナキス兄弟の記録映画を作るため彼らが遺した未現像の幻のフィルムを探す旅に出る
黒い傘の群衆から衝突までのカット、並走する列車に乗り込む女性などなどいつも通り息を呑むような素晴らしい映像の数々でしたが今作は特に時間移動の長回しに見応えがありました
子ども時代の記憶に入り込んだAは親族の集まるパーティー会場へ連れて行かれる
皆がピアノに合わせて踊る中いつの間にか時代は進み親族に様々な事が起こりAは大人になっていく
これをワンカットで表現しているのがイリュージョンのようでした
Aは20世紀100年間のバルカン半島の悲劇の記憶を行ったり来たり彷徨いますが時間移動があまりにシームレスなので違和感なく受け入れることができます
最終地は戦火のサラエヴォ
霧の日だけ止む戦闘の合間の日にAは散歩に出かけます
多民族から成る楽団の演奏、ロミオとジュリエットの演劇、ダンス
霧で視界が遮られる中“戦争”に見つからないように束の間の娯楽を楽しむことが彼らの生きる糧になっていたのかもしれないですね
でもそんな霧の中でも“戦争”は目を凝らしていました
20世紀は第一次世界大戦のきっかけを作ったサラエヴォで始まり世紀末はサラエヴォの紛争で終わる
人類は何も変わっていないし何も学んでいない
果てしない虚無感が漂うラストシーンでした
学生の頃、映画館で見ました〜 内容を覚えてないので、もう一度、見たいな〜と思っています。 風ノ助さんの評価も高いですしね〜✨ 覚えているのは、一緒に行った人は好みではなかったらしく、キレられたことです、、😆
前に劇場で観た作品でした。 アメリカ人のハーヴェイ・カイテルがアンゲロプロス作品に⁈と半信半疑でしたが、ちゃんとハマってましたね😊 未レビューなのでいつか再鑑賞したいと思います。
neroliさん 学生の頃に観られたのですね〜 ストーリー性がないので確かに忘れやすい内容かもしれないです えぇ!好みじゃないからキレるって…それは忘れられないですよね😂
leylaさん あのハーヴェイ・カイテルが⁉︎と思ったけどちゃんと作品に馴染んでましたね leylaさんのレビュー楽しみに待ってますね☺️