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THE BEATLES/マジカル・ミステリー・ツアー

『THE BEATLES/マジカル・ミステリー・ツアー』に投稿された感想・評価

きっと、ツケを払うことになる……


監督ザ・ビートルズ 1967年製作
主演ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、6月29日は「ビートルズ記念日」
1966年の6月29日にビートルズが日本に来日したことを記念する日本だけの記念日。
なら、僕が祝わないでどうするの!
ということで、記念日レビュー\(^o^)/



ビートルズが来日した1966年というのは、彼らにとって、大きな分岐点でした。
それは、いわゆるアイドルのような人気が出たビートルズは、あまりの人気に、ライブで演奏しても音が歓声でかき消され、ほとんど誰も聴いていないような状態になり、そのことに嫌気がさしたメンバーが、ライブを辞めることを発表した年だからです。
そのため、これが唯一の日本公演となったわけですね。
アルバムとしては1965年暮れに「ラバーソウル」を発表、そして、日本公演の前に録音していたのが「リボルバー」で、ここがいわゆるビートルズの中期です。

日本を含むこのツアーは8月29日にサンフランシスコで終了。そして、ビートルズは今後はコンサートを行わず、「ラバーソウル」あたりから顕在化してきたレコーディング・アーティストへの道へと進むのです。


ライブ休止後に製作し、明けた1967年に発表されたのが「Sgt. ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」です。
この1967年というのは、ビートルズとしても創作活動のピークと呼べるような年で、数々の名曲が生まれます。
そんな1967年の最後に登場したのが、この「マジカル・ミステリー・ツアー」なんですね。悪いわけがない( ˘ ˘ )ウンウン


ところで、ビートルズが日本に来たのは1966年の6月29日の午前3時で、実は台風のため、11時間遅れての来日。台風がなければ、僕の誕生日に着いて、ビートルズ記念日になったのになぁ……( ¯−¯ )フッ







さて、映画です。
主人公は一応リンゴ。
俳優としてはリンゴ、面白いからね。
で、映画は、きちんとしたプロの監督は立てず、脚本もないまま、思いつきでどんどん撮っていくアバンギャルドなものでした。だから、監督はザ・ビートルズになっている。

そして、1967年のクリスマス翌日(ボクシング・デー)にテレビで公開されたんですが、大批判を浴びたようですよ。それでアメリカ公開が見送られた(> <。)


僕はかなり面白いと思うので、やっぱり早すぎたんでしょうね。
まぁ、脚本が無いので、きちんとしたストーリーを把握出来ないところはあります。
でも、今作って、ビートルズの曲を映像で表現したミュージック・ビデオ的な作りで、そもそもストーリーのある映画とは別物です。
その意味で、マイケルの映画なんかと通じるものがあるし、先駆的な作品だと分かりますよね。
ということで、この後は音ネタとして語ります。







では、音ネタ💩ウンチクンです!
まずはビートルズのアルバム「マジカル・ミステリー・ツアー」について語りましょう。

これ、特殊なアルバムなんですよね~。
今現在、ビートルズの公式アルバムとして鎮座する「マジカル・ミステリー・ツアー」ですが、本当は公式アルバムでは無いの( ˘ ˘ )ウンウン

あの「Sgt. ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を作り終えたビートルズの面々。
実はこの年、ビートルズを育ててくれた恩人とも言えるマネージャーのブライアン・エプスタインを失います。
これにより、精神的ダメージを負ったメンバーはしばらく静養した後、ポールのかけ声により動き出したのが今作です。

レコードとしては、本国イギリスではEP2枚組で発表されたものの、アメリカではそれをLPに変更。A面には映画で使われ、イギリスでEPとして出た6曲を収め、B面にはオリジナルアルバム未収録のシングル曲を収めました。これがとても評判がよく、本国イギリスにも逆輸入されるほど。
結局、リマスターCDが発表された時には、公式アルバムとしてBOXに収められました。

僕は出自はどうあれ、このアルバムがめちゃめちゃ好きなので、僕の中では公式アルバムです。
特に「Hello Goodbye」から始まるB面がサイコーで( ˘ ˘ )ウンウン
今も聴きながらレビュー書いてるよん。






映画のオープニングはもちろん「Magical Mystery Tour」から。
これ、MVとして観るとかなり面白い。
曲に合わせて、ツアーバスに乗る面々が紹介されますね。

リンゴと叔母さんがバスに乗って、いよいよ出発!

「The Fool On The Hill」
丘の上に立つポールが詩の世界そのままに動き回る。
この部分、完全にポールのMVだよね。
この映画自体がポールのリーダーシップによるものだけど、本人のやりたいが形になったんだね。

それにしても、僕、この曲のリコーダー・ソロが大好きで、中学の頃、練習しましたよ~。


場面変わり、よく分かんない運動会場面で流れる
「She Loves You」
まぁ、なんてナンセンスでシュールな絵(笑)


まるで火星の大地のような映像と共に
「Flying」。珍しいインスト曲。
映像は、まさにフライング!
ポールの頭の中を映像化したのかな。


リンゴの叔母さんとブラッドベッセルのわけわかんないイチャイチャ場面で「All My Loving」が流れます( ¯−¯ )フッ


そして、キタコレ「I Am The Walrus」
これを観るためだけでも、今作の価値あり!
この部分は完全にビートルズのMV
めちゃめちゃ好き😎😎😎


「ハリー・ポッター 炎のゴブレット」のテントのように、中に入ると別世界に。まさにマジック!
そして、みんなで鑑賞「Blue Jay Way」
このショウを見に来たのね。

僕、この曲、大好きで。
ジョージの曲はインド音楽に傾倒していた頃が1番好きなの( ˘ ˘ )ウンウン


さらに、ここでゲストのボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンドの「Death Cab For Cutie」の演奏をみんなで見ます。ヌードの女性も出てきて、自主規制。


最後に4人揃って「Your Mother Should Know」を披露。
この場面のビートルズがいいんだよねぇ。
ここも必見です( •̀ω•́ )و✧


エンディング、再び「Magical Mystery Tour」
はぁ、楽しかった(^o^)ノ




今回、僕が観たのは、2012年にフジテレビの「The Rock Movies」で放送されたもの。パーソナリティはLOVE PSYCHEDELICOの2人。
録画してあったんだよねぇ(ˆωˆ )フフフ…
録ってあって良かった。んふふ( *¯ ꒳¯*)♡
5.0
ブラッド・メルドーというジャズ・ピアニストがいましてね🎹とても硬質でリリカルな響きを聴かせる、当代随一のピアニストなんですよ。クリント・イーストウッド監督の「スペース・カウボーイ」の音楽を担当した人でもあります。

そのメルドーが、ザ・ビートルズのカバーアルバムを出してるんだけど、オープニングが"I am the walrus”って曲なのですよ。そこから続けて、”Your mother should know”って曲に続くんだけど、両曲とも本作が題名のアルバムに入っていて、「ああ、メルドー、マジカル・ミステリーツアー好きなんだな、きっとこの映画も観てるだろうなあ」って思ったのです。

“I am the walrus”は、いかにもジョン・レノンの曲という感じで、シュールでクールで、オアシスもカバーしている隠れた名曲。歌詞が最高なんですよー😌

一方の”Your mother should know”は、一聴してポール・マッカトニーと分かる、これも隠れ名曲。メランコリックでマッカートニーがいかに偉大なメロディメーカーかよく分かる逸品なのです。

メルドーは、ピアノ一台で両曲の良さを壊さず、でもそれをベースに自分の宇宙を構築していて、ザ・ビートルズへのレスペクトと共に自らのアーチストとしての圧倒的な存在感を醸し出しています。

余談ながら、そのメルドーのアルバムはライブアルバムでミスタッチ続出なのですよ。でも全然気にならなくて音楽の一部になっている。あるクラッシックのピアニストが、「ジャズはいいよね。ミスしても、それが味だとか、曲の一部とかで済まされちゃう。私らは再現芸術やってるんで、ミスなんか許されないので羨ましいですよ」と言ったというのを思い出しました。可哀想な人だと思いますね。メルドーがやってるのは、"音楽"、音を楽しみ楽しませること。そのクラッシックピアニストの思想は"音縛"、音を縛り、音に縛られること。違い、歴然じゃないですか?

音に縛られることを何よりも嫌った不世出のアーチスト、ザ・ビートルズは、映画を撮ろうと思い立ちます。素人が脚本もなく、行き当たりばったりで創る自分たちの音楽を表す映画🎬それが本作です。

映像制作のど素人が無計画に行った結果は大失敗でした。でもね、ここで観られる珠玉の名曲に合わせた彼らの伸び伸びした姿は何よりも記録的な価値があると思っています。

4人の天才が揃って初めて成り立った奇跡のユニット、ザ・ビートルズ。名匠ピーター・ジャクスンが明らかにした真の彼らを"The Beatles: Get back”で目の当たりにすることが出来たのは近年での最大の収穫でしたが、本作は別の切り口で、また別のザ・ビートルズの感ずることが出来るのです。

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