ビリー・ワイルダー監督の晩年の作品。

日本での劇場公開は1980年辺り。我ながら驚くが、当時小学生ながらも劇場で本作を鑑賞している。どこまで生意気なガキだったのか・・。

但し、大きなサングラスを掛けたマルト・ケラーがボートに乗って海を渡るシーンとか所々しか記憶に残っておらず、今回、HDマスター版をレンタルしての再鑑賞。

ウィリアム・ホールデン、ホセ・ファーラー、端役ながらもヘンリー・フォンダやマイケル・ヨークも出演しており流石に豪華なキャスティング。

ハリウッドの伝説の大女優フェドーラに新作の出演オファーの為にウィリアム・ホールデン演じる映画プロデューサーが彼女が晩年を過ごしたギリシャの小島に向かう。ところが、フェドーラが突然謎の死を遂げてしまい・・。

作品のテイストがミステリー調であること、そして、何と言ってもメインのキャラクター設定から、こうして今鑑賞してみると、ビリー・ワイルダー監督の代表作の一つ「サンセット大通り」の第二章さながらといった感じ。

でも、流石に無理があるだろうという真相や、必要以上にメロドラマチックな演出に古さを感じざるを得ない。

ドイツ人女優のマルト・ケラーやヒルデガルド・ネフの存在感は素晴らしい。

みんな大好きビリーワイルダー♥️
٩( ´ᆺ｀)۶✨監督・製作✨

往年の大女優フェドーラの光と闇
謎と哀しみに包まれた物語✧︎*。

伝説の女優フェドーラが冒頭で電車に飛び込み自殺💥彼女はなぜ。。。🚃

回想シーンの先に語られる真実💡‼️

華やかなハリウッドの裏の残酷な現実💥

こういう作品みると、華やかに見える世界もいろいろ大変なんだなぁって毎回思う🥺💦

ヘンリーフォンダ、マイケルヨークがカメオ出演（本人役）👏💐

スターの条件⭐️‧✧̣̇‧
〝砂糖とスパイスの下にセメントと鋼鉄の心〟
大変な職業だなぁ<(￣□︎￣;)>❤️‍🩹

ビリー・ワイルダー監督の晩年の作品で、ハリウッドの内幕を描いたミステリーです。

舞台はフランスの郊外。往年の大女優フェドーラ（マルト・ケラー）が列車に投身自殺をします。大々的に行われる一般葬儀。葬儀に訪れた映画プロデューサーのバリー・デトワイラー（ウィリアム・ホールデン）は自分が来なければこのような悲劇は起きなかったのではないかと悔やみます。フェドーラはなぜ自殺をしたのか？という話です。

物語は大きく前半の「ミステリー」と後半の「謎解き」に分かれます。

前半はバリー・デトワイラーの回想です。本人の意思に反して離小島にある別荘に幽閉されているように見えるフェドーラ。フェドーラは幽閉されているのか？だとしたらなぜ？

後半はソブリアンスキー伯爵夫人（ヒルデガード・ネフ）の告白です。華やかなハリウッドの世界の裏にある厳しい現実。ヘンリー・フォンダやマイケル・ヨークが本人役でゲスト出演する豪華なパートです。

映画としては前半のミステリーサスペンスがとても優れています。フェドーラも周りで介護をしている人たちも何かおかしい。欲を言えば、もう少しハラハラドキドキするサスペンス要素が欲しかったですけど。しかし、後半の解決編は10分程度でよかったんじゃないかなあ。かなり冗長的で蛇足感があります。

当時のビリー・ワイルダー監督はヒット作にもあまり恵まれず、過去の人になりつつありました。そんな彼の気持ちがかなり反映されているんだと思います。監督の心情を作品に乗せて成功する作品もあれば、失敗する作品もあります。本作は残念ながら後者かな。欲張らずに短編に仕上げたら素晴らしい作品になっていたと思います。