享保の頃、ある小さな城下町での事。漢学者松澄永山の誕生祝の酒宴で家老の伜浪岡真八郎は権勢をかさに傍若無人の振舞をし、塾生の久利富平三郎と口論の末取っ組み合いの喧嘩となる――。
伊賀の国に代々伝わるこけ猿の壺。柳生の里城主・対馬守は壺に百万両を埋めた絵図面が塗り込められているという秘密を聞く。だが、彼はその壺を、弟の源三郎が婿入りする際に引き出物として与えてしまっ…
>>続きを読む北町奉行河内守の嫡男・金四郎は、義理の弟に家督を譲るために廃嫡覚悟で道楽三昧の日々を送っていた。だが、いつしか弱きを助け、悪をくじく江戸の人気男になっていた。そんななか、江戸では夜ごとに紅…
>>続きを読む顔に大きな刀傷、生き別れの妹を捜して旅から旅の関の彌太ッぺは、旅の途中に助けた少女に妹の面影を見いだす。10年後。再会した少女は美しい娘に成長していた。娘は顔の傷から彌太ッぺが自分を助けて…
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