かつては日本人なら誰もが知ってた物語。幼い頃別れた母を求めて江戸へ行く渡世人・番場の忠太郎。
やはり愁嘆場である親子の対面が見物で、徐々に距離をつめていく錦之助と、パーソナルスペースに入られないよ…
長谷川伸原作、加藤泰監督、中村錦之助主演、股旅物の傑作時代劇です。
加藤監督と言えば長回し、本作でもこの手法が多く用いられます。特に印象的なのが、映画中盤に出てくる三味線弾きの老婆の場面。実に5分…
木暮実千代と中村錦之助のやり取りの場面かなりいい。初めは囲炉裏を挟んで会話してたんだけど、錦之助の気持ちが高ぶってくるにつれ、木暮の領域に入ってくる。木暮は移動することで領域を最後まで守り通す。でも…
>>続きを読む長回しでじっくり演技を見せるんでかなり見応えがあった。女将さんの段々と忠太に心が傾いていくあのシーンはすごかった。日本の芝居の雰囲気を味わえる作品だった。
全編セットだったのでスケール感はないが逆に…
長谷川伸の有名な股旅物だが、あまりよくわからなかった。日本人っておセンチだったんだなって思うし、こうも情報通信の発達した時代の人間には生き別れみたいなものにリアリティがあまりないので、自分ごととして…
>>続きを読むセットの裏側を突き抜けていく横移動が相変わらず気持ちいいし、萬屋錦之助の背中から横顔への90度、抱き合う母娘の360度パンも滑らか。
木暮実千代のもとへボロボロになった昔の知人(?)が訪ねてくるシ…
天井が閊えた息苦しさを感じるローアングルの連続には閉口するが、早撮りで撮られた作品としては上出来の加藤泰監督、番場の忠太郎中村錦之助主演の股旅映画の秀作。どうしても、稲垣浩サイレント作品との比較にな…
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