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からゆきさん
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『からゆきさん』に投稿された感想・評価

マレーシアで娼婦として働かされた日本人女性、通称「からゆきさん」を題材に扱っている、ドキュメンタリー作品。現地に定住している元からゆきさんの老女が生き証人となり、娼婦時代(大正時代)に歩いた土地を巡っていく。

被差別者の姿を虚飾なしにフィルムに焼き付けていくという、今村昌平の理念に基いている作品。同系統の作品では「サンダカン八番娼館」が有名だが、当事者の証言と実在の土地を映像に収めている本作のほうが、やはり胸に迫るものがある。

本作を通して理解できることは、からゆきさんはメイド・イン・ジャパンの商品の一部に過ぎなかったということ。娼婦を現地に送り込むことにより、その土地に流通ルートを形成させて、市場を開拓していく。やがて、娼婦が不必要になったら、ポイ捨てする。

本作は、からゆきさんを風化させないために作られた、純然たる記録映像。ちなみに、出演している元からゆきさんの老女は本作完成から3年後に他界。その生涯は「からゆきさん おキクの生涯」という著書に記されている。
菩薩
3.5
教科書が教えてくれない歴史シリーズ。婆ちゃん達が笑い混じりで語る壮絶な過去。消すに消せぬ差別の歴史。今村監督『女衒』、熊井啓監督『サンダカン八番娼館 望郷』と併せてどうぞ。

劇場出たところで、ペーソスの末井昭さんに遭遇。
明治から大正にかけて東南アジアへ売春婦として売られた“からゆきさん”。その生き残りである善道菊代さん(当時73歳)を今村昌平監督がマレーシアに訪ねたドキュメンタリー。

菊代さんが語る「19歳の時に騙されてマレーシアに連れてこられた」過去、そしてこれまでの人生。さらに、マレーシアで存命の3人の“からゆきさん”を訪ねる。その証言から顕わになっていくのは、女性たちを犠牲にしての海外進出という日本の国家政策だった。。。

撮影当時のマレーシアに若い頃の菊代さんが勤めていた建物が残っていたことに驚く。大変だった人生を朗らかに話す菊代さんの人徳。支援者たちの協力により50年以上ぶりに帰国したラストシーンの笑顔が胸に焼き付いた。

熊井啓監督「サンダカン八番娼館 望郷」(1974)は本作の翌年に公開され、“からゆきさん”の存在を広く認知させることになった。

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