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メリィ・ウィドウ
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『メリィ・ウィドウ』に投稿された感想・評価

これが80年も前の映画だなんて!!!!
お伽話的クラシックなミュージカルかな・・・と思っていたら、始まってすぐ『女が好きだ!!女最高!!』みたいな歌を高らかに歌いながら大行進するモーリス・シュヴァリエにやられた。
まるで徐々にスピードが加速していくように物語が進んで、気がつけばすっかり夢中に!

古臭さを感じさせない小気味よく軽妙な会話のやりとり、ちょっと色っぽくも品のある恋愛模様に心が躍る♪
ユーモアがあってコントのような部分は何回か声に出して笑ってしまったし、また時折挟まれるシニカルさにもニヤリとさせられる。
『国の半分程のお金を持っているのだから、綺麗に決まってんだろ』的発言とか。
国王が図らずもソニアを口説ける男を見つけ出すキッカケになった苦渋の場面も皮肉が効いてて・・・ふふふ。

あぁこんな昔に、こんな洒落たラブコメを生み出せるなんて♡
ジャネット・マクドナルドが容姿も歌声も本当に美しく、ふいに見せるツンデレっぷりが可愛らしい。
モーリス・シュヴァリエとのコンビネーションが絶妙で、二人のすれ違いがじれったいながらも愉快。
ダニロのグイグイ来る感じが段々ツボってくるね。
部屋に二人きりになる為に、靴持って行っちゃったりして。
興味無い男だったら、裸足でも帰るけどな。

画面の構図もとても良く考えられているようで、特にとても気に入ったのが舞踏会のシーン。
大勢の人々がシンクロしたダンスを見せながらクルクルとフレームインしてきたり、奥から手前へ流れてきたりで、まるで万華鏡を覗きこんだような美しさ♡

終わり方はアッサリだけど、それって現代のラブコメにも言えることだし気にならない!
古臭いのは映像くらいのもので、本当に最後までとっても楽しかった♪

エルンスト・ルビッチの作品は初めてだったけど、他のも絶対観ようと心に決めた!!
pier

pierの感想・評価

4.2
ヨーロッパのとある平和な小国。
国の半分の財力を持つ富豪の未亡人が、パリへ亡命しようとする。
国家の破産を阻止するために、プレイボーイの大尉に白羽の矢が立って…。
モーリス・シュヴァリエのカリスマ性が見て取れる。
国王や大使との、誤解も含めた軽快なやり取りが面白い。
喪中に合わせて犬まで真っ黒。
エルンスト・ルビッチは魔法使いである。
評論家の蓮実氏の影響で、ルビッチは扉の作家ということになっている。
しかし扉がよく使われるのはあくまで結果。ルビッチ・タッチの極意ではない。
ルビッチ・タッチとは端的に言うと「もっとも観客が見たいものを見せず、もっとも聞きたい台詞を聞かせない」と、いうことだと思う。あくまで個人的見解。
一番優れた映像や台詞は観客の脳内スクリーンにあり、現実のスクリーンには誘導はするが映さない。扉は部屋の中を映さない為に使われる道具に過ぎない。

『山の王者』で、寝室に無断で入った娘の誘いに乗って男が浮気するシーンがある。伏線や小道具、男の表情の変化等からベッドに誘惑する娘が居ると解るのだが、決してベッドの女性自体は映さない。
実験してみたい。
この映画の観客を3年後に集めてアンケートを取る。ベッドで彼女はどんな姿だったか? 恐らく自分の好みの女性像を誤って記憶しているだろう。
ゴヤの絵画『裸のマハ』、或いは『着衣のマハ』のような。シーツから長い脚を見せていた、いや背中をというフェチタイプもいるだろう。カワイク顔をシーツに半分隠してたというロリコンも・・・。その人の趣味嗜好、女性観で変わる。しかし正解は何も映していない。そう連想するように誘導しただけ・・・それがルビッチ・タッチという魔法なのである。

大抵の映画評論家も騙されている。淀川長治先生も『陽気な中尉さん』の紹介文で、シュヴァリエを巡って二人の女性が彼に一番似合う服は何かを言い争う。そこで男女の仲になっている方が「一番似合うのはパジャマよ」とマウントを取るので、抱かれていない女性の方が泣いてしまう、と語っている。
実はパジャマというのは淀川先生の嗜好なのだ。
正解は「一番似合うのは・・・ん~、なんでもない」と言いよどむのである。
決して「映さない・言わないの」がルビッチ・タッチだ。
もし何か決定的な事を観た聞いたと言うなら、映画を見直した方が良い。記憶違いをしている可能性が高い。
この場合もベッドでの姿というセクシャルな物を想起させるように誘導しているが、限定はしていないのである。ガウンやバスローブを連想する人も居るだろう。
この映画は昭和初期なので、西洋文化に疎い観客なら着物やステテコ、褌を想像した人も居たかも知れない。現代っ子ならパジャマよりトレーナーかも。
当時パジャマを想起したのは、淀川先生が金持ちのボンボンな証拠だろう。
このように観客の趣味嗜好や生活水準さえ浮き彫りにする。ルビッチはドスケベで、えげつないという輩は、本人がドスケベでえげつないのである。
私個人は、それまで散々服の話をしているのだから、逆に一糸まとわぬ姿だと思う。決してドスケベでえげつないからではない。文脈的にだ・・・だからこそ言いよどんだという辻褄も合う。
ちなみに映さないは大抵の人が指摘しているが、実は肝心の台詞を言わないというのもよく使うルビッチ・タッチなのだ。

ビデオの無い時代。大抵の評論家は誤記憶を書いていて、ことルビッチに関しては当てにならない。トリュフォーでさえ間違った記憶を書いている。
大抵の評論家が魔法に騙されているのだ。

本作は、メロドラマ色が強くてルビッチにしては重い。
『生きるべきか死ぬべきか』『天国は待ってくれる』『極楽特急』『ニノチカ』のように、誰が観ても面白いと思えるものとは違うかもしれない。
前半は軽快だが、女性中心の後半は男も真剣な態度になり軽快さが失われる。
男がいつまでも恋をゲームと捉え、恋して逃げる軽薄な子供らしさなのに対して、結婚という楔を打ち込もうとする女性側の見極めの慎重さが話を妙に重くしている。
真実の愛から逃げる男を、国に損失を与えた重罪人に貶めることで、ようやく結婚の枷をはめる。非国民としての罪状からは解放されるが、結婚の牢獄に入れられるのである。
ルビッチ自身が浮気話の軽快さから、家庭に重きを置く慎重さに変化しているのかも知れない。この数年前のルビッチに比べ、軽快さが減っている気がする。
なのでちょっとダルいが、それは私がルビッチに追いついてないせいもあろう。
ルビッチに関して点数はつけられないので、無星か満点以外ない。

いずれにせよ表面的な扉にしか着目していない評論の現状では、ルビッチの魔法が今世紀中に解明されることはないだろう。未だルビッチに映画は追いついていないのである。

るるびっちというのは、ルビッチを単純にもじっています。
決してルル(可愛い)ビッチ(あばずれ)の意味ではありませんm(_ _)m

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