足摺岬を配信している動画配信サービス

『足摺岬』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

足摺岬
動画配信は2025年11月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『足摺岬』に投稿された感想・評価

いつだって人の心の中の感情は時代に置いてけぼりになる。
生きるって本当に苦しいなぁ。
幸せのために生きるには、少し勇気がいる。
流されて流されて、、
一生懸命にただただ生きることしか出来ない。
岬の岩に打ち付ける激しい波のように試練は何度も何度もやってくる。
それでも生きる。
死ぬことは負けることだから。

『生きろ。』と強く訴えてくる映画。苦しく真っ暗な時代に撮られた映画。静かだけれどとても強い映画。

今観てよかった。
久しぶりの吉村公三郎作品。公三郎先生×新藤兼人脚本に間違いなし。どんだけかまってちゃんぶりをみせてくれるの功ちゃん〜って楽しみにしてたのにあまりにも圧倒的な傑作ぶりにビビった。もちろん死ぬ死ぬでみんなに助けてもらってる功ちゃん印はきっちり健在。本郷菊坂の不幸と貧乏が吹き溜まる下宿屋の前半から母も死に自らも死を決意して津島恵子会いたさに足摺岬へ赴く後半。まるで「M」のピーターローレみたいな特高の神田隆のキャラもすごいけど、戦禍における下宿の面々のそれぞれのどん詰まり人生が凄まじい。大人たちのなか寝たきり少年の河原崎健三の、人生をとっくに諦めてあきらめてるからこそのあの優しくて素直なキャラクター、透明感を漂わせた演技が光る。足摺岬の津島恵子の実家の宿屋に逗留している薬売りの殿山泰司とお遍路ジジイの御橋公のふたりがまた良すぎて良すぎて、こちとら人生後半真っ只中なので何度も切なくなってしまった。あと、こんな作品もちろん音楽は伊福部しかありえないし、宮島義男の撮影がとんでもなく胸に刺さる。ガラス越しの雨のタイミングや田舎道のあの光の差し込み具合とかいちいち素晴らしくて熱出そう。誰も幸せにはなれない話だけれど、「私には運命を自ら切り拓く力はないけれど、ただ流れのなかで一生懸命生きることですわ」って津島恵子の言葉が功の人生にほんの少し光を照らす。宿を立つ殿山泰司と御橋公の別れ際も妙に爽やかすぎて泣くっつの。あと功ちゃんの母の原ひさこ、当時45歳!津島恵子の母の田中筆子は41歳!印刷所にいた若い頃の下元勉かっこよすぎ。つきあいたい。
ENDO
4.0
久々の吉村公三郎!1954年の御茶ノ水駅聖橋から昌平橋の方を見下ろすショット。梅崎春生の世界だ。昭和8年以降急速に軍国化していく周辺の人々の閉塞感に満ちている。墓地を見下ろす下宿の2階から咳き込みが止まらない功。アカの信欣三先生を張る特攻警察は完全にノワール演出。脊椎カリエスで寝たきりの河原崎健三の主観ショットは大人を見上げるショット。人がとにかく死ぬ。母も気になる娘の弟も。高知パートは御橋公のお遍路さんと殿山泰司の薬売りに救われるも、津島恵子が口移しで散薬を含ませる戸惑いの接吻も遅すぎるプロポーズで苦い後味。日本はいよいよ貧しく、きな臭くなる。今と同じ匂い。地続き部屋にレーニンの写真飾って優雅に珈琲を功に勧めながら金の無心を断るブルジョア過ぎる偽プロレタリア金子信雄がウザくて震える。下宿屋の主人は初代おいちゃん森川信!

『足摺岬』に似ている作品

「粘土のお面」より かあちゃん

製作国・地域:

上映時間:

88分

ジャンル:

3.8

あらすじ

お人好しのブリキ職人・由五郎。彼が暮らす長屋の人々は、いずれも明日の米にも困るような貧乏暮らしだった。由五郎も正月を迎える金の工面に出かけるが結局一銭も借りられず、女房が娘に書かせた嘘の手…

>>続きを読む

銀座の女

製作国・地域:

上映時間:

109分
3.5

あらすじ

銀座にほど近い芸者屋"しづもと"では、人生の悲劇にささやかな抵抗を続ける芸者たちが、その日を送っていた。ともすると特別視されがちのこの社会に生きる芸者たちの生態を、ある時は悲しく、ある時に…

>>続きを読む