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足摺岬
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『足摺岬』に投稿された感想・評価

いつだって人の心の中の感情は時代に置いてけぼりになる。
生きるって本当に苦しいなぁ。
幸せのために生きるには、少し勇気がいる。
流されて流されて、、
一生懸命にただただ生きることしか出来ない。
岬の岩に打ち付ける激しい波のように試練は何度も何度もやってくる。
それでも生きる。
死ぬことは負けることだから。

『生きろ。』と強く訴えてくる映画。苦しく真っ暗な時代に撮られた映画。静かだけれどとても強い映画。

今観てよかった。
久しぶりの吉村公三郎作品。公三郎先生×新藤兼人脚本に間違いなし。どんだけかまってちゃんぶりをみせてくれるの功ちゃん〜って楽しみにしてたのにあまりにも圧倒的な傑作ぶりにビビった。もちろん死ぬ死ぬでみんなに助けてもらってる功ちゃん印はきっちり健在。本郷菊坂の不幸と貧乏が吹き溜まる下宿屋の前半から母も死に自らも死を決意して津島恵子会いたさに足摺岬へ赴く後半。まるで「M」のピーターローレみたいな特高の神田隆のキャラもすごいけど、戦禍における下宿の面々のそれぞれのどん詰まり人生が凄まじい。大人たちのなか寝たきり少年の河原崎健三の、人生をとっくに諦めてあきらめてるからこそのあの優しくて素直なキャラクター、透明感を漂わせた演技が光る。足摺岬の津島恵子の実家の宿屋に逗留している薬売りの殿山泰司とお遍路ジジイの御橋公のふたりがまた良すぎて良すぎて、こちとら人生後半真っ只中なので何度も切なくなってしまった。あと、こんな作品もちろん音楽は伊福部しかありえないし、宮島義男の撮影がとんでもなく胸に刺さる。ガラス越しの雨のタイミングや田舎道のあの光の差し込み具合とかいちいち素晴らしくて熱出そう。誰も幸せにはなれない話だけれど、「私には運命を自ら切り拓く力はないけれど、ただ流れのなかで一生懸命生きることですわ」って津島恵子の言葉が功の人生にほんの少し光を照らす。宿を立つ殿山泰司と御橋公の別れ際も妙に爽やかすぎて泣くっつの。あと功ちゃんの母の原ひさこ、当時45歳!津島恵子の母の田中筆子は41歳!印刷所にいた若い頃の下元勉かっこよすぎ。つきあいたい。
mh
5.0
人気作家の代表作「足摺岬」に同作家の短編「絵本」、「菊坂」をくっつけてひとつのお話にしている。
監督は吉村公三郎、脚本は新藤兼人、撮影は宮嶋天皇と万全もバンバンゼン。
メインスタッフはもとより、北星映画と近代映画協会なのでもちろん左。それがわかっているともうちょっとだけ楽しめる。
・昭和九年頃の共産党員の日常もしくは弾圧の様子。
・無心を断ってきたプチブルがインターナショナルを口ずさんでるとこ。
・見たこと無いくらいにリアルな特高のみなさん。
このあたり、東宝争議の経験が生きているんじゃないかな。
本石区・本郷菊坂町(元 文京区本郷五丁目)の下宿界隈の様子も眼福。撮影当時の町並みなんだろうけど、坂が多いという街の特色をよく捉えていた。御茶ノ水駅や聖橋なんか、いまの面影もあるんだよなぁ。こういうのひとつとっても宮島義勇というカメラマンがどれだけすごいかがよく分かる。
外から暗い室内にカメラ向けててガラスの向こうに主人公がいる。そのガラスには走る戦車が写ってるのとか、とんでもない撮影が連続する。
傘の先がふすまを破って飛び出てくる。そのままふすまが開くと特高刑事とか、吉村公三郎がやりそうなかっこいい演出も最高だった。
中盤からの畳み掛ける不幸もすごかった。
終盤になってようやく「足摺岬」の本編。薬の行商人やお遍路さんの人間臭さが涙を誘ってくる。
これとんでもなく面白かったんだけど、VHSしか出てないというこんな世の中間違っとるね。
面白かった!

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