またまた超レトロな映画を観てしまいましたとさ。
出てる人達、全然知らんよ。当たり前だけど。
でも役者名見たら、木村功さん?もしかしてこの人、中村錦之助『宮本武蔵』で本位田又八やってた人じゃないか!…
昭和9年の東京に死の影が横行する。その実体を担うのは大学界隈を睨め付ける思想警察であり、なんの行軍か知れない戦車の車列、また、出征で勇み立った人々の壮行行列である。とはいえ原作の田宮もこのあと10…
>>続きを読む田宮虎彦の原作に「絵本」「菊坂」を加え、新藤兼人が脚色、吉村公三郎が監督した近代映協作品。宮島義勇のカメラ、重厚な伊福部昭の音楽。主人公の浅井が、本郷の菊坂から足摺岬に向かうまでの心の動き。脇役まで…
>>続きを読む【昔の日本は興味深いが】
田宮虎彦の原作は読んでいませんが、ネット上の情報から判断するに、映画は原作とはかなり異なったところがあるようです。田宮の他の作品からも材料をとっているらしい。
この映画…
人気作家の代表作「足摺岬」に同作家の短編「絵本」、「菊坂」をくっつけてひとつのお話にしている。
監督は吉村公三郎、脚本は新藤兼人、撮影は宮嶋天皇と万全もバンバンゼン。
メインスタッフはもとより、北星…
それはもう暗いメロドラマ。
津島恵子が額を合わせて木村功の熱を測る画が1954年にしては先進的過ぎる気がしてドギマギしていると、もろにキス(口移し)シーンがあって二度びっくり。
悲恋の果てに、ひとり…
貧しさを生きるザ・社会派な前半も最高だけど、直球メロドラマになる後半が最高の最高な聞きしに勝る傑作。
思想弾圧、そして苦学の上に苦学を重ねた挙句に病いになって吐血までしてしまう木村功。とうとう死を…