ローズ·マッゴーワンがお洒落で可愛くて魅力的。こんなに赤い唇が似合う人いないし、とっても美乳。男2人も各々、魅力的で、ジョーダンが可愛く、Xはイカれててセクシー。内容は、イカれたロードムービーで、かろうじて品の残るトロマ作品みたいな感じで楽しかった。未回収の伏線が気になったけど、テンポの良い勢い作品なので、まあ、いっかぁ。楽しんだ者勝ち的な感じです。

恋人同士のジョーダンとエイミーは、クラブの駐車場で暴行されていたグザヴィエ(X)を助けますが、エイミーはXの下品な言動に不快感を感じます。途中で降ろそうとしたエイミーをなだめたジョーダン。3人は共に行動します。



ネタバレ↓



ジョーダンとエイミーはコンビニで、店長と揉め、銃を突きつけられます。そこにXが登場し、彼は店長を殺します。生首が宙を舞い、首だけになっても喋ります。店長の妻と子供達は生きていたが、NEWSでは何故か亡くなっていた。
共犯なった2人は仕方なく、Xと逃亡。
次にファストフード店で、店員がエイミーを昔の恋人だと言うが、エイミーは否定。店を後にすると店員は銃を持って、追って来た。
モーテルに泊まった3人。ジョーダンとエイミーがSEXをし、Ｘはそれを眺めながら自慰。そこにさっきの店員が銃を持って襲い掛かってくるがＸが殺した。
バーでは、女性がまたもエイミーを元カノだと言い、その後もネオナチっぽい白人男がエイミーを元カノだと言う。
その間、エイミーはジョーダンともXともSEXを楽しみ、ジョーダンもそれを受け入れ、3人の奇妙な関係が成立して行きます。Xとジョーダンもたまに怪しい感じを漂わせます。
ラストは真っ暗な倉庫で、3Pをしていると、ネオナチ軍団が襲って来て、ジョーダンはモノをちょん切られ、そのまま殺された模様。エイミーとグザヴィエは、車で逃亡するのだった。

※グレッグ·アラキ監督は日系3世。同性愛者で、ティーンエイジャーや同性愛の作品が多く、1990年代のニュー·クィア·シネマなるモノを牽引した監督の1人だそうです。

行く先々でエイミーの元彼や元カノだと言う人達が現れ、エイミーには心当たりのないと言う不思議な話なのに、これは解明されず終い。さすがに知りたかった。ラストで3人の関係はネオナチと思われる男達に無残に壊されるけど、これが点滅映像等を使って、怖さを増していて、凝った映像で面白かった。
主演の3人が絵になるのも本作の魅力で、ローズ·マッゴーワンは、特に素敵だったけど、この人、マリリン・マンソンやロバート·ロドリゲスと婚約してたりして、リアルも破天荒だった模様。結局どっちとも結婚してないけど…。

＊neroliさん、bennoさん、ありがとうございました♪︎

無目的で退廃的なアメリカンニューシネマ。

ハードゴアな描写の数々、スラングだらけの会話の応酬、上映時間の半分くらいは占めそうなセックスシーン。退屈は全くしないけど、ひたすらに空虚。

この作品を観ている時間すらも無意味に思えるほどの空虚さ。だるい、かったるい。

自由なアウトローのはずが、とてつもない閉塞感の中でもがき苦しむ。そんな若者にとって生き地獄のような時代感を描いた映画。

パルコで11月からリマスターが上映です。

【若者の終末】
リマスター鑑賞後に思わず本国版を観直しました。

🔽リマスター版のレビューです🎬
ニューシネマ感を纏い、過剰なほど性、暴力に執着した若者達のロードムービーです。
アメリカ社会禍で行き場のない不安を帯びた若者達は、退廃的な精神を常に持ち続け、気が休まることも無くセックスと暴力を繰り返していきます。

そして、鑑賞から期間を置いても鮮明に覚えてしまうほど、終盤にかけてのビジュアルショック度合いが高すぎる本作。
米国国旗と国歌を掲げた者達に、若者達を表現するアイデンティティをも切り落とされる様はとても皮肉的。

また、1994年同年に『パルプ・フィクション』が公開されており、前髪ぱっつんのビジュアルがユマ・サーマンと似ている主人公役ローズ・マゴーワン。
『スクリーム』『デスプルーフ』でブロンド美女役のイメージが強いものの、本作では若いながらも魔性の女全開で登場人物皆を誘惑し続けるのもとても見所です。