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野人の勇
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『野人の勇』に投稿された感想・評価

4.2
やはり連続活劇を撮っていた人は撮るべきものの取捨選択というか、アクションにカメラを対峙させる感覚が研ぎ澄まされてる。

浮浪少年とバック・ジョーンズが鶏を食べようと包丁を振り上げるも可哀想だと思い留まるシーンの、個人の欲求を満たすために暴力は行使しない小さなポリシーというか、別に食べてもいいのに敢えて止めてしまう全然野人じゃない繊細さが凄く良い(笑)。

また厳密にはグリフィスと異なるのだが、解決すべき問題が同時に二つ以上提起されるもここで解決できる(せねばならない)のはバック・ジョーンズ一人であること、それがクロスカッティングによるスペクタクルを作動させていないわけで、ただ確実に数人分の働きをする彼は必然的に超スピードで大立ち回りをやってのけることになる。
後年とは若干違えど冤罪/奪還の主題が早くもここで姿を現していることにも注目。
菩薩
4.2
男はつらいよを三周している私くらいになるとどうしたって「寅さんやん…いやこいつ寅さんやん…」と言いたくなってしまうが、当然こちらの方が遥かに早いわけであるし、既にこの時点で周囲の人間からは鼻摘みものであってもその価値観に縛られないフラットで無垢な存在からは異様なまでに慕われる学も常識も労働意欲もまるで無い一見すると社会不適合者でありながらその実誰よりも正直で人情に厚い人間が織りなす物語として完全に完成されている。山田洋次の毎度のテンプレートを90分でまとめ上げる手腕もさることながらこちらは僅か50分であるしその50分の中で一悶着どころか二つ三つと難題が押し寄せロマンスも交えつつ最後にはなぜこいつが冒頭から配置されているのか謎だった法に従えおじさんが見事にオチを持っていく快活ぶり。自己犠牲と自己欺瞞、群集心理と正義の暴走、現代に通ずるありとあらゆるが早くもここに、しかも繰り返しになるが50分なのが恐ろしい…。
4.4
チャップリン『キッド』に先駆けている。エピソード(事件)が同時並行し活劇に縫われ、展開が豊か。私刑は『太陽は光り輝く』につながるのだろうけどウェルマン『牛泥棒』も思い出した。
やっぱり誰かのために、大事な人のために、という強い気持ちが芽生えるときに人は責任を負おうとできるのだなーと。そういう温かさとフォードならではのアクションが綯い交ぜとなって大変見応えがある。さいご巡査のおじいちゃんに「法に委ねよ」言わすために木のうろ作ったんか。

日本語字幕つけてくれてるGenjitsu Film超ありがたいです。

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