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老人と子供
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『老人と子供』に投稿された感想・評価

Maoryu
3.4
1943年のフランス。ユダヤ人一家の少年クロード(アラン・コーエン)は、そのやんちゃぶりで人目を引いてしまい、心配した両親はユダヤ人であることを隠して田舎に疎開させる。その家の老人ペペ(ミシェル・シモン)は人種差別主義者だったが、クロードとの生活は老夫婦の家に活気をもたらすのだった。

「愛と宿命の泉」のクロード・ベリ監督による自伝にして長編デビュー作。
傑作とはいかなくとも、地味に優しい作品だった。

8歳にして万引き、喫煙となかなか活発なクロード。8歳らしく自由が欲しかっただけなんだろうけど、父親にしてみれば生きるか死ぬかだから、田舎に送られるのも仕方ない。

そこで待っていたのは、ユダヤ人も黒人も共産主義も嫌い、ヴィシー政権のペタンを支持する老人ペペ。
犬のキヌーとともにペペじいちゃんのキャラが愛らしくて、彼が小走りする姿がめちゃ可愛いかった。笑

終戦を迎えてペペはある意味、敗者になるんだけど、クロードだけは彼の味方だ。
そこに、人種も思想も超えた、人間本来の思いやりが描かれていた。
去っていく少年を見送る老夫婦の寂しそうな姿が堪らなかったなー。
4.1
ヌーヴェルヴァーグの映画作家クロード・ベリ監督のデビュー作となった自伝的ドラマ。

占領下のフランス。監督自身の少年時代を題材に、ユダヤ人少年とユダヤ人嫌いの老人(プラス老犬キヌー)の友情を描いていく。

ミシェル・シモンが頑固で気のいい老人(ぺぺ)を好演。そして監督にスカウトされたと言うクロード役の少年の瑞々しい演技が素晴らしかった。そして老犬キヌーは中に人間が入ってるかのようだった。笑

戦火を逃れるため、親元を離れ親切な一家の元に疎開してきたクロード少年。ユダヤ人である事がバレないように細心の注意をはらう姿が痛々しい。わんぱくである事を許さない状況が切ない。

けれど、破天荒だけど懐の深いぺぺと素直で純粋なクロード、2人の心の交流が微笑ましい。
膝に抱っこ、本当の孫とお爺ちゃんのような微笑ましいショットにほっこり。
ルノワール作品を彷彿とさせるブランコのシーンにほっこり。
お前がいなきゃ誰と話す?
誰に本音を漏らせる?
甘くない人生の話をぺぺがクロードに話すシーンは最高にほっこり。

鑑賞は3作品目となるミシェル・シモンが、どれも似たような印象なのに何故かどれもピタッとハマる不思議。

全編通してほのぼのとしたタッチの中にも戦争を強く感じ、更には差別意識への問いかけを感じる。
そして、監督の記憶の中にある、この時代への郷愁と疎開先の一家への深い感謝の気持ちが伝わる作品だった。

最後までユダヤ人と知ることなくお別れするラストでのぺぺの寂しそうな表情が焼き付いた。
菩薩
4.0
タイトルの時点でチート感あるがジジイ役がミシェル・シモンってのが何よりのチート。そんな超がつくほどの排斥主義者で国粋主義者でペタン元帥を愛するガチ右翼のジジイの元にユダヤ人ボーイが疎開しに来るお話し。パリでは自由に遊ぶ事すら出来なかったボーイが(ゲシュタポに目をつけられたら一家共々終わるから)田舎でジジイと悠々自適に遊ぶ(若干いじめとかあるが…)話だから結構ほんわかとしているが、それ故に差別や偏見がどれほど人間関係を破壊していくかが浮き彫りになって来る。シラミが湧いた頭を丸刈りにされるクラスメイト、好きな子にラブレター送ったのがバレて何故だか丸刈りにされるボーイ、開放後ドイツ人と関係を持ったからと丸刈りにされ見せしめにされるフランス人女性、正義の暴走を見せるには上手い三段活用だと思うし、その後の米軍による「植民地化」については『兵士とセックス』が詳しい。ジジイがボーイに先の大戦で負った背中の傷を見せつけるが逆に「逃げたから?」とツッコまれる、ゾロが背中の傷は戦士の恥だって言ってたもんな。まぁやっぱりミシェル・シモン、最後まで嘘を突き通されるのは可哀想だが、コミカルな演技からラストの表情まで流石としか言いようがないし、ベジタリアンでイッヌ溺愛好々爺のキャラも良い、永久鼻くそほじりボーイもめっちゃ可愛い。

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