問

日常の中のさまざまな“危機”にほんろうされる現代人の姿をユーモアとエスプリ豊かに描いたコメディ

冒頭から突然に次々と

メチャクチャ

社会について

それぞれ
いろんな人のいろんなことが

会話

恋愛がメインですかね

めちゃくちゃ面白い映画でした。人生で最も面白い喜劇の一つです。

とんでもないエピソードの連続で、それがいかにもありそうというか、本質をついた話しばかりで、大笑いさせながらふか〜い映画です。

肌が合わない人には勧めませんが、フランスのコメディ映画のタッチを知りたい人は是非！最良の一本です。

何の前触れもなく妻が家出し、職場では突然解雇されてしまった男性が、相談に行く先々で目にする揉め事を通じて今までの自分を見つめ直していく姿をユーモラスかつシニカルに描いた、コリーヌ・セロー監督のコメディドラマ映画。

主人公のヴィクトルは妻の家出と突然の解雇で動揺して、友人や家族に会いに行くが、行く先々で言い争いをしていて、みんなが問題を抱えて自分のことで精一杯で、ヴィクトルのことを相手にしてくれない。そんな他人の姿を見ているうちに、今までの自分が自己チューだったことに気づいていく。というストーリーがテンポ良く描かれていくのは小気味よいが、それ以上に面白いというわけでもない。

そんな中で一人だけ自分の話を聞いてくれたのが、バーで出会ったミシューという、ちょっとトロそうで貧乏な男性。この男性が「地上に降りた天使」的な存在として、最も精神的に余裕があって幸せそうに描いているのは、当時のフランス社会へのちょっとした批判なのかもしれない。

ヴィクトルを演じているヴァンサン・ランドンはまあ普通の出来。若い頃の彼はあまり個性的な特徴が感じられない。年取ってから存在感が出たという感じがする。それよりも、ミシューを演じているコメディアンのパトリック・ティムシットの演技のほうが存在感がある。彼にとって本作が俳優としての出世作であり、その後は俳優としても活躍している。