ジャン・ルノワールのトニの作品情報・感想・評価

『ジャン・ルノワールのトニ』に投稿された感想・評価

4.5

出稼ぎにきたイタリア人の痴情のもつれを描いた悲喜劇
ほら言わんこっちゃないという展開の連続で、やや滑稽さを感じつつも常に画面が不穏さを帯びている
男女が近い距離で同じ画面に映るとどこか官能的になると…

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JB
3.9

過去に新聞をにぎわせた犯罪事件をもとにした映画で、田園的な南フランスの美しい風景をバックに男女の愛憎劇に焦点を当てて描かれる珠玉の人間ドラマ。

純愛賛美の綺麗なラブストーリーじゃなく、愛を求める登…

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若きヴィスコンティが演出に参加しており、ネオレアリズモに影響を与えたといわれている。というふれこみに引かれて鑑賞。

舞台は南仏、砕石場しかない村に、隣国のスペインやイタリア、アフリカから仕事を求め…

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このレビューはネタバレを含みます

こう言ってはなんだが今の映画に比べるとかなり狭い範囲のみみっちい話なんだけど、その分身につまされるというかなんというか。全然ヒロイックではない人物造形でそれでも話を引っ張っていくのはスゴイと思う。玉…

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イタリア系移民として南仏にやってきたトニという男が、採石現場で働きながら、マリーという女と同棲している。しかし、彼の心はジョゼファという女のほうに向いており、いろいろあったすえに悲劇を迎えることにな…

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ノノ
4.0

ジョゼファが夫に銃口を向ける時の目つき、トニが高架を不器用に走るシーンと、撃たれて死ぬ直前に電車と地面の隙間から見えるショット、めちゃくちゃ好き。愛憎ドロドロの事件が起こっているのに自然は美しい。背…

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94
4.5
ラストカットが最初の移民でやってくる所にかかってるとは!唸った。
村社会の痴情のもつれの話。ジョゼファの他の男たちがどいつもこいつもゴミ野郎過ぎる。
Ryoji
5.0
なぜこうなったのか? 選択の重みと人生の不可避性、もし違う選択をしていたら?という思索に導いてくれる。湖で自殺を図るマリーの絶望、高架を駆け抜けるトニの運命、視覚的に深い。

ルノワールが警官の手記を元にした痴情のもつれによるドラマ。殺人事件が好きな監督だよなあと観るほどに思う。

女性が二人出てきて、愛が重い女と、尻軽という面もありつつ、そのせいで男から襲われやすい女で…

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kazun
3.2

多くの移民が集まる南仏。採石場で働くトニと妻マリー、現場監督のアルベールと妻ジョゼファの愛憎劇。

トニは同じ下宿のマリーの束縛と嫉妬から逃れたくてジョゼファと浮気するも、アルベールに強引に寝とられ…

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