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時の崖
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『時の崖』に投稿された感想・評価

3.4
安部工房が脚本監督を務めた短編映画。

今度負ければランク落ち、崖っぷちのボクサーはジムで練習に励む…。

ボクサーの独り言で構成された作品。原作は未読なのだが、トークショーによるとボクシングジムで録音機を置かせてもらって記録した実際のボクサーたちの独り言を活字として再構成した物をさらに映像化したものらしい。

構造がウィリアム・ギャディスの長編小説“The Recognitions”を想起した。どちらも盗撮カメラ的な作品で「定点観測の意識の流れ」みたいなものを表現しようとしたのかなと。

白黒のボクサーを描いた中に、時々説明もなく出てくるカラーの階段を登る美女とかザ・日本の実験映画って感じがして大好き。
安部公房が監督・原作・脚本を担当した唯一の映画。ほとんど井川比佐志の一人芝居によるボクシングもの。

落ち目のボクサー(井川比佐志)が試合への不安を紛らわすように、そしてリングでノックアウトされてからも、独り言の自問自答を続ける。。。

練習場ではトレーナーが、リングでは対戦相手が映るが、セリフとモノローグは井川比佐志のみ。実験的手法で人間の孤独と実存を表現していてなかなか面白かった。演劇的な一人語りとボクサーという題材に寺山修司の映画を連想。画面がモノクロなこともあり同時代作品かなと思ったら1980年の制作だった。やけに古風なのは狙いだったのだろうか?
煙
3.7
タイトルをグローブやパンチングボールなどの球体に映す。「負けちゃいられないんだよなあ」延々と井川比佐志のぼやき。歩道橋をのぼる条文子(グラムロックBGM)のショットが挟まれる。またストッキングを引っ張る、CMのような映像のみカラー)が、それでフィルムを繋いで長回しにしている。ボクシング場の観客は。コマ割りで倒れる。音楽が常に不穏。旧タイトル『チャンピオン』。寺山修司は抒情的、安部公房は硬質だがヒューマニズム的、との言葉は石井岳龍。ちょっと大島渚感を感じたのは時代なんだろう。上映後トークショー、ゲスト:石井岳龍監督、聞き手:鳥羽耕史氏(早稲田大学 文学学術院 教員)。両者ともお話がわかりやすくとても面白かった。石井岳龍監督がこんなに気さくな方だったとは!

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