非情の罠の作品情報・感想・評価

「非情の罠」に投稿された感想・評価

 ギャングに自由を奪われた女性をボクサーが解放してやるお話。スタンリー・キューブリックの後の名作たちは、人物への共感をさせないほどの達観性と神話的語り口を感じさせるが、本作はロマンス、サスペンス、アクションと、通俗的な面白さを堪能できる一本となっている。哀愁を誘う音楽もよく、ハッピーエンドも悪くない。

 難解さもなく、人物の内面を大して掘り下げるわけでもないので物足りなさはあったが、67分という短尺にしては十分な見応えであった。ラストのチャンバラの滑稽さは、黒澤明の『羅生門』を彷彿とさせた。
miyu

miyuの感想・評価

3.7
カメラワークが素晴らしい。。。
モノクロ映画でありながら
フォト写真集の様な映像が 目をひく!!!

壁に貼れたら写真…
ダンスホールのレコードプレイヤー…
クラシックな小物…
ポスター…

グローリア役のアイリーン ケリー(クリス チェイス)が カップを持って
窓際に立ってる姿は美しすぎる。。。

開口部の使い方
明暗のコントラスト
建物の撮り方も好きだった❣️

ボクシングシーンの映像🥊←やられ具合をつぶさに 撮ってある…

ストーリー自体は、ワタシ的には
好きなんだけど…

欲を言えば….
ラストだなぁ〜
捻りが 欲しいかと…

キューブリック映画8作目🎬
ゆみこ

ゆみこの感想・評価

3.8
光が灯り、消えていく。
明暗の使い方がとても特徴的で魅了的だった。
モノクロームの、黒と白の間にある細かな色彩を緻密に計算されているような。


プロットは単純だが、一つ一つの画の強さでまとめてしまう。
いかにも写真的な魅了があった。
al

alの感想・評価

3.9
『恐怖と欲望』に続くキューブリックの長編2作目。

ボクシングシーンの凄まじさとアングル、マネキン倉庫での斧対槍の殺陣は迫力満点。キューブリックは斧を使った演出が好きなんですかね。
ラストは期待していたものと違い少し残念。それでも十分面白かった。

“Killer’s Kiss”って原題がかっこいい。
April01

April01の感想・評価

4.5
この映画すごく好き。

女の自分語りのシーンが特に面白くて、
嘘なのか本当なのかわかりませんね~と思いながら見たけど、

バレエの舞台で全てを思い浮かべさせ想像させているのが斬新。

主人公の夢の中の短いシーンがお気に入りなので、
・・・という夢だった、と考えるのもありかな、と感じたので、

だからこそ、どうせならもっと曖昧に終わってほしかった。

ボクサーのファイトシーン、アパート、ストリート、ダンスホール、クライマックスのマネキンだらけの倉庫、ぶらぶら揺れてるマネキンの手、

言い出したらキリがないけど、撮影場所、そして撮影の仕方が、

とにかくキレキレでカッコイイ!と思った。
キューブリックなのでどう捻ってくるだろうかと考えてみてしまってたのであれもう終わり?って…キューブリックの成長過程という所なんですかね
ドアが開かないのは苛立つ。

マネキン工場での格闘、斧を縦横無尽に振り回す。そしてそれをマネキンの腕、足で応戦。横たわるマネキンで足を取られ横転。これらすべてはアドリブなのか。それくらいリアルで無情。
凄まじいシーンだった。
キューブリックフィルムノワール。前作たちと比べ圧倒的にいい構図が増えた。鏡や影を上手く使ったり階段から見下ろす構図好きだしマネキン工房で戦わせるとか良すぎ。時計じかけのオレンジ思い出した。夢の表現も急に謎に怖いけど2001年宇宙の旅に続く原点的なものを勝手に感じた。Day of the fightもだけどキューブリックってボクシング好きなのかな。短い中に色々詰まっててかなり好きな作品。
オエッ

オエッの感想・評価

3.7
なかなか地味ではあるがキューブリックが一生懸命ひねってるのがよくわかって楽しい。カメラを何に置き換えるのかワクワクした。それ以外もちょっとずつ撮りかたひねってるし、気味の悪いアトリエでの斧の戦闘とか、なんか小さい版キューブリックみたいな感じがした。
キューブリックの長編では唯一見ていなかった作品。

本人の評価は低いようですが、構図の面白い場面が多々あって結構楽しめました。ラストがちょっと残念。
>|