喜劇王の本気
永遠の子供



ストーリー
売れないコメディアンとしてライブハウスを転々としていたカウフマン。そんな彼に、ある日チャンスが訪れる。やがて、人気者となった彼は、その成功とは裏腹に自虐的になっていく。


主演　ジム・キャリー
監督　ミロス・フォアマン


めちゃくちゃ面白い。
コメディ伝記映画としてチャップリン作品鑑賞以来初めて没入した。

始まりから奇抜で実在の人物について考える。その後、奇天烈な芸風と風変わりな人物像がこの物語を現実と虚構の間に落とし込む。まるでアンディカウフマンの再来の様に。
何をやっているかわからないが面白い人は少数いるが、それを全て計算ずくで強引に己の世界に引き込む人間はそうはいない。
この映画は人への希望と夢と奇跡を信じている。まさに奇跡な映画であった。

主演のジムキャリーが素晴らしい。
一人二役であり2人で1人。
なんならもっと複雑な事をやっている。
それは何か？人間だ。人間の複雑さを取り入れたコメディアンのアンディ。更にその彼の複雑さを取り入れた演技へと昇華したジムキャリーは絶賛されるべきだろう。
複雑だからこそ人間が美しいく見える。そんな人間讃歌な作品でもある。
エルヴィスのモノマネはもちろん、ジムキャリーお得意のイーストウッドやジェームズディーンのモノマネも見たかった。
アカデミー賞に縁のないキャリーに一度受賞させても良いのではないだろうか？

今作の撮影の裏側をNetflixドキュメンタリーで「ジム&アンディ」として配信中。
かなり見応え抜群で、ジムキャリー演じるアンディも現実との境目が見えなくなる様やアンディを知っている人物に彼が戻ってきたと言わしめるほどの名演をしている。
カメラの前にいるのは誰なのか？
かなりオススメである。

【※お詫びと御礼　ちょっと本当に言いたい事がまとまって文章が100パーセント完成したので再アップします。一度イイネくれた方本当にごめんよお。あとブチギレてごめんよお。良かったらもう一度読んでくれるととても嬉しいにゃん！そして、いつも本当にありがとう。大好き！】


ゴールデングローブもベルリン銀熊も取ってる。カッコーの巣の上でやアマデウスのミロスフォアマン監督。一人のコメディアンの生き様を映した伝記ドラマの作品。

最近のわけぇもんにはわからんよこれは。パッケージの割にビターで熱い大人の映画です。そのへんの日本人が評価つけたら3.5になるわなって感じ。 IMDbとか海外の評価はもうちょい高いです。なんならその数字見て海外の人らに負けてる気持ちになったわ。

てか、これコメディだと思って見てるヤツ多いんじゃないの？わりぃけどちゃんと見てない人多すぎ！テーマを理解してない人ばっかで萎える。笑えないとかアメリカの笑いが合わないとかくだらんレビューをすなよ！的外れ過ぎて読む価値もない！んな奴らばっかだから真面目に点数つけたくなくなるんだわ。てか幾らでももっと面白く出来るけどわざわざ面白くしてないんだと思うよ。だってさ、面白いとコメディになっちゃうじゃん？そのライン頑なに守ってるやん。一貫してドラマで伝記なのコレ。誰が監督やってると思ってん？あんたら映画好きなんじゃねぇの？そんなんめちゃくちゃうまいラーメン屋なのにトイレの汚さに一生文句言ってるクレーマーと一緒だろ。コーラとして評価すんな！お前らが飲んだのは紛れも無い上質なコーヒーなんよ。

この映画で描いてるのは、やりたい事を徹底して追求した人物の足跡。彼の目指した高み。時には失敗もするし、理解されない事も沢山あるし。決して気持ち良いシーンばかりじゃない。〝キャラクター〟として生きた人間が自分のそれまでやって来た事を〝偽物〟じゃなく〝奇跡〟だと悟るまでの重厚なヒューマンドラマなのッ！

彼からすると嫌われるのも愛されるのも〝キャラクター〟なんだけどさ、自分を切り替えるのって結構MP（メンタルポイント）使うんだわ。作中瞑想シーンが結構出てくるけど、人前に出る仕事ってさ人によってはメンタル管理が必要な程しんどかったりする仕事なんだよ？〈それにこの瞑想は実は伏線なんよな。〉

でも彼のやりたい事はさらにその上の高みにあって、ブラウン管の外側にいる人まで巻き込んだ事がやりたいんだよね。誰もやった事ない事がやりたいんだよ。色即是空（全ては空である）ならもう全部引っ掻き回し放題して面白おかしくしてやろう。インパクトを残してやろう。番狂せしてやろう。そんな生き様だし、無から有を生み出す笑いがやりたい人。きっとこの人のおかげでアメリカのボキャブラリーの次元が広がったんだろうなって思った。こんな人が居たって知る価値はあると思う。

自分が楽しみたいのか、観客を楽しませたいのか。普通それは別々の考えだけど、彼にとってはそれは同じ事だと思った。感情を動かす事こそが〝感動〟であると。そして、その魂の揺さ振りに手を伸ばし続けた高みにあるモノがこの映画のタイトルに繋がるんじゃないかな。

一番好きなシーンは悟りを開く様に〝偽物〟であり続ける事で自分が〝奇跡を起こしていた側〟なんだと気付くシーン。希望を見出す為にフィリピンに行ったのに自分が誰かの希望だったんだ。自分は間違ってなかったんだって。めちゃくちゃこの映画の大事なシーンだよ。「お前にはこれが絶望や皮肉に見えるか？」って最後に試してくる凄い映画。みんなそれに気付いてない。

いつもレビュー書いてんだからさー、監督からのメッセージしっかり受け止めた上で評価してみなよ。伝記ドラマであると同時に作品だよ？ジムキャリーの演技が凄いっつーなら何をどう表現してるかくらい考えてから書けってんだ。冒頭シーンにある様に本当に解ってくれるヤツだけ見てくれ！ってジムキャリーに言われたんじゃないの？見る事を選択したのなら責任持ってちゃんと見ろよ。なんで消費者側として見てるの？

ごめんね！

• #13代目菊千代フォロワーさんに見てもらいたいレビューセレクション

実在したコメディアン、アンディ・カウフマンの半生を描いたヒューマンドラマ。

名前は知っていたが、どういう人物なのかが無知であった為鑑賞。

ジムキャリーが恐らく本人に寄せた演技をしており、終始楽しそう。
まるでこの映画が一つのトークショーのような作りになっている為、中々珍しいというか変な映画だった。

肺がんであることを隠してショーに出続ける姿はリスペクトしかないが、正直そこに至るまでの彼の凄さというか、他のコメディアンと何がそこまで違うのかが分からなかった。

これは国の違いだと思う。日本のお笑いとアメリカのお笑い、つまり“アメリカンジョーク"が理解できれば分かると思うし、理解できなければつまらないと思う。

である為、演技や作りは面白いが内容にそこまで見入ったかと言われるとそうではないかな。

冒頭は唯一笑った
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[この映画のBest俳優]
ジムキャリー
[脚本面]☆☆
[映像面]☆☆☆
[ストーリー性]☆☆
[オススメ度]☆☆