赤い水を配信している動画配信サービス

『赤い水』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

赤い水
動画配信は2026年6月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『赤い水』に投稿された感想・評価

一八
4.8
『白い巨塔』『戦争と人間』など、数々の傑作を世に解き放った社会派監督、山本薩夫による風刺喜劇。
昭和時代、平和な町の町議会を舞台とする、嘘だらけの温泉開発を描いた物語。
国会議員による汚職事件を取り上げたドロドロの政治劇『金環蝕』の原石ともいえる良作だ。

自分勝手な権力者達が繰り出すドタバタコメディが面白い。
生臭坊主の与太話から始まった土地の買収合戦や、議員同士の蹴落としあい、スキャンダルすっぱ抜かれてからのウルトラCといった具合に、温泉開発に必要な赤い水を巡って二転三転する大騒動をテンポ良く仕掛けている。
普通なら確実にアウトな所業を平気で通してくるあたり、やや過激な作風だが、本当にこういう奴いそうだなと匂わせる説得力はとても強い。
会議は踊るとは言うものの、よくまあここまでの狂乱をスクリーンに映し出そうと思ったものである。

登場人物も胡散臭い人物ばかりで、印象に残りやすい。
中でも人を操ることに長けた詐欺坊主を演じる、伊藤雄之助の歯の抜けたインパクトが格別。
若山富三郎の傲慢な地方議員のハマりっぷりも見どころの一つかと。

しかしだ、筋書きだけを追うなら、真面目な人の声は封じられて、得をしたのは強欲な人間だけと、腑煮えくり返る内容なのに、それをいとも簡単にバカバカしい笑いに変えて、コケ下ろしていく山本薩夫のユーモアには脱帽するしかない。
この手法は、芸能と呼べる分野が、権力に媚びるようになった現代の日本では既に失われたと言っていいだろう。
それに山本薩夫が手掛けた映画は、黒幕が野望を達成して終になることがとても多い。
『金環蝕』にしかり、『皇帝のいない八月』にしかり。
物事の末路を映さず、観客にモヤモヤを残させたまま劇場を去らせる構成なのは、現代社会に対する警告と怒りが込められているのではなかろうか。
劇中で八波むと志と滝瑛子が何度も思い巡らす儚い幻想と、それを振り切り町を去るラストにかすかな希望を感じる。
こんなどえらいことして後でタダで済む訳がねぇ!
早くここから逃げ出さねえとやべぇ目に遭っちまうぞ!

社会と人の体質は今も昔も何一つ変わってない。
愚者が権力の座に座る暗い世の中だからこそ、光輝くものがある。
今だからこそ世界には山本薩夫が必要だ!
3.0
1963年製作。原作杉浦明平。脚色柳沢類寿 、山形雄策 、山本薩夫。監督山本薩夫。

わたしが今住む町。30年以上前に定着したのだが、引っ越してすぐの頃至る所に怪文書が張り付けられていた。よく知らぬが議会の議長が失踪したのだそうだ。何かをしでかして逃げたのだろう。その数年後、市長が逮捕される。なんか凄いところに来てしまった、と思ったものです。

そんな市議会の議員さんの欲得物語が綴られます。よくもこれだけの悪相を揃えたものだと感心するのだが、よかったのはそれくらいで綴られる物語は、現実の地方政治でいまも息づく政治で飯を食っている連中を見聞きしてしまっている現在では、もはやファンタジーでしかない。

大映時代の若山富三郎(城健三朗)が観られるのと、やりすぎの伊藤雄之助の怪僧が実に気持ちの悪い一篇。

神保町シアター 映画は社会を風刺する―― 辛口喜劇のススメ にて
伊藤雄之助さんがイキイキとエロ和尚を演じておられるだけで私は満足だよ。織田政雄さんもやけに楽しそう。
OBNという概念がよくわからない人はこれを見たらいいね。

『赤い水』に似ている作品