黒の超特急の作品情報・感想・評価

黒の超特急1964年製作の映画)

製作国:

上映時間:95分

ジャンル:

3.8

「黒の超特急」に投稿された感想・評価

小林

小林の感想・評価

3.5
明らかに胡散臭い男に騙される主人公も、かっこいいというかなんか独特の顔つきで、追いかけっこするわ、ボコボコにされるわ、フラフラだわ、女性も首絞められるわで、すごく異様なギトギトした何かだった
かめの

かめのの感想・評価

3.5

ひぇー、素晴らしい大衆映画だ!!
酔いどれ天使を彷彿とさせる、長々とした暴力行為。そして続く、緻密な女の死ぬシーン、加東大介が絞め殺されそうになるシーン。
黒のシリーズは初めてだったけど、これは全部見たいなぁ。しかも、数作は文芸映画というか、文学作品が原作なんだよね。

終盤が呆気無くて、こんな終わりかいと拍子抜けさせるところも中々気に入っている。人の欲なんてね、しょーもないもんなのよ。人間がもがいて、必死こいてる分、滑稽ですねぇ。
LEONkei

LEONkeiの感想・評価

3.6
新幹線開通に伴い土地買収に絡む、不動産屋…仲介業者…新幹線公団…政治家…皆、金儲けを企む悪人揃い。

今も昔も男は女に惑わされココロ奪われる生き物で、気がついた時は抜け殻同然すべてを失う。

登場人物全てが金に強い執着を持つのは、高度経済成長期で恩恵を受けられない貧困からくるものなのか…

或いは成長経済社会の流れに乗って、更にガメつく儲けようとする野心なのか…

戦後、這い上がれないほどの深く暗い闇底の失意に叩き落とされ、希望を失い絶望を味わった日本人。

だからこそ金に執着する事は現在の平和ボケした社会と違って、純粋に生きる為の素直な人間の本質的な行為なのかもしれない。

加東大介はどんな映画でも脇役ながら存在感が有り、改めてその演技に実感。

色々な意味で、逞しく力強い時代と人々ですね..★,
東海道新幹線が開業したのと同年同月(1964年10月)に公開され、しかもテーマは当時まだ計画段階にあった山陽新幹線の用地買収にからむ汚職と土地転がしという、まさに「黒シリーズ」の真骨頂にして最終作(第11作)にして大傑作。

岡山の工業用地買収で一儲けした不動産屋(田宮二郎)が、実はその裏に新幹線の土地買収にからむ儲け話のカラクリがあったことを知り、自分も甘い汁を吸おうと上京。だが、背後に、汚職と強請と恐喝と恋愛詐欺と黒幕が浮かび上がってきたため、逆に彼らを強請ろうとする。やがて、その企みが殺人事件を引き起こしてしまい…というスリラー&サスペンス。

ストーリーは実話なんじゃないかと思うほどリアルでえげつないし、登場人物の誰もが金に執着し誰かを騙していて腹黒いという、裏「日本一シリーズ」(植木等の)としての「黒シリーズ」の面目躍如たる名作だと思う。日本が夢の超特急とオリンピックに沸き返っているこの時期に、よくもまあこんな作品を発表したものだと感心する。だが、一方で、こうした反権威反権力的スタンスを、エンタメ作でありながら堂々と標榜していることを羨ましく思う。時代のなせる業と言ってしまえばそれまでだが、やはり、世の中の趨勢である “明部” に対して常に疑問を投げかけるという姿勢は、現代でも失ってはならないのだ。

最後にもう一つ褒め言葉を付け加えるなら、「なるほど強請とはこうやるのか」と大いに勉強になるし、それを演じる加藤大介の悪党ぶりが素晴らしい。
h

hの感想・評価

4.0
『金が欲しいか?』『あぁ!欲しいよ!喉から手が出るほど欲しい!』…すべての人が常に正直に喋りまくるのに、常に誰かが誰かを裏切っている、というこんな話は見たことがない。汚らしい話を行いつつも、「誰もが本当のことを喋る世界」というコミュニケーションの理想郷を映画の中で実現しようとしている、その真面目な世界観が気持ちよくて惹かれてしまう。増村保造映画の会話場面といえば人間と人間を垂直に立たせて、どちらかが喋っている時に聞き役をナメて映す、という特徴があるが、殺人シーンですらこの法則を遵守していることを発見。
のうこ

のうこの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

野良犬同士の加東大介と田宮二郎が行きつくとこまで金を追い求める。藤由紀子の死に際の歪んだ顔と声が頭に残る。金も得られず、女も殺され、田宮二郎は黒いブラインドを下ろし、瞼を閉じる。贅沢な画面でお話も最高。
人非人

人非人の感想・評価

3.0
「俺は一日でも早く大金を握りたいんだ」なんて言っていた田宮二郎が終盤には偽善者になってしまってつまらない。映画の中でくらい、殺人すればいいのに。
交渉するときは、自分が相手より有利な立場にいるときにしかけるのが鉄則だが、それを熟知している加東大介が素晴らしい。あんなずうずうしい奴になりたい。
富由紀子いいなー。初見でしたがちょっと惚れそうないい女。2号さんが似合う(役者としては誉め言葉)
青二歳

青二歳の感想・評価

4.1
増村保造の汚職スリラー。加東大介の腹黒いおたふく顏。田宮二郎の俗物イケ面。新幹線利権…土地転がし…カネに狂う魑魅魍魎がまたもワラワラ。といってもほぼ加東大介が背負いますね。いや見事。
船越英二のいつもの安定感(ほんとになんでもハマるなぁ…)。このいざという時に踏み切れない女慣れしていない優男っぷりがまあ可愛いったらありません。
旅館の主人口軽いなオイ。
弟二郎

弟二郎の感想・評価

3.4
高度経済成長期の光と影を描いた黒シリーズ最終作にして初の白坂依志夫脚本。のっけから白坂節も加東大介も田宮二郎も切れがいいし妙なきれいごとがなくて気持ちいい。が中盤以降ちと間延び気味だし終盤インパクトを欠くのが何とも残念。
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