女盗賊プーランを配信している動画配信サービス

『女盗賊プーラン』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

女盗賊プーラン
動画配信は2025年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『女盗賊プーラン』に投稿された感想・評価

ずっと観たかった作品。JAIHOさん、本当にありがとう!

2001年に暗殺により38歳で夭逝したインドの女性政治家プーラン・デヴィの少女時代から逮捕までの半生が、その手記を下敷きに描かれている。のちにプーラン本人が上映禁止を訴えているのでかなりの脚色がなされている、あるいはプーランの意図したものと違う解釈がなされているというのは大前提としても(公開当時に実在しているプーランへの暴力表現を思惑をもって描きすぎているという説もある)、大まかなストーリーラインですら、コンディションの良い時でないとメンタルに響きそうなくらい苛烈である。

北インドの貧しい村にシュードラの娘として生まれたプーランが、11歳で幼児婚させられ、その後山賊団に誘拐されるがそのうちのひとりの男と恋に落ち、首領を殺害して新たな盗賊団を結成し女首領となるものの、愛した男を殺害され、自身も凄まじい凌辱にさらされながら復讐を果たす、というものだ。

プーランが並外れた屈強な精神で立ち上がるたびに、もうやめてくれと願ってしまうほど痛ましく、救いがない。実の父親ですら彼女を助けず、男たちは彼女を暴行し、凌辱し、小さな子供ですら彼女を嘲笑し、女たちはできごとに目を背ける。舞台は1974年頃〜1983年頃と推察されるが、これは過去ではなく、まさしく現代の、いままさに起きていることでもある。

カースト制度、男尊女卑、宗教、これらはインドを成立させているシステムであることは理解はしているが、傍観者である私には何もできない。冒頭に示されるマヌ法典からの引用がこの作品を残酷に覆い尽くしている。

“動物 太鼓 低カースト 女は打つべき存在なり”
世界史の勉強をしていた時に偶然見つけた人物、プーラン・デヴィ(1963?〜2001)
YouTubeで英語字幕のついた映画が見れたので気になって見てしまった。

インドの男尊女卑やカースト制、そして幼い女の子達が結婚させられていた事実は知っていたけどそれでも衝撃を受けずにはいられない。プーランのような過酷な幼少期を過ごした少女達。酷い扱いを受ける身分の低い人々。女性や子どもはもちろん男性に対してだって行われる性的暴行は絶対の悪でひとりの人に一生もんのトラウマを背負わせるんだからそんな野郎は死んで当たり前という考えに私はどうしても至るのですがでも殺人を認めるわけにもいかないので確かにプーランの復讐は正しいものではなかった(正しいと言いたい)。しかし彼女の存在はモノ扱いされる女性や身分の低い人々の生活を今までよりもマシなものにさせたという点でもの凄くでかい。というか、プーランの強さよ。自分だったら耐えられず自殺していたかもしれない。彼女が本当に信頼して愛せた男性ヴィクラムに出会えたのは良かった。しかもイケメン笑

たくさんの民衆の前での降参シーン。頭に巻きつけたバンダナ。これでもかってくらい壮絶な人生を歩んだ女性。プーラン・デヴィの事知れて良かった。

プーランが最初の夫に復讐したシーンは涙が出た。まだ11歳だった。だけど彼女は一生忘れない。忘れたくても。
3.5
【女は打つべき存在なり】

JAIHOにて。『エリザベス』でシェーカル・カプール監督を知ってから気になっていた。

力作だが、その力は明後日の方を向いていると思った。1994年当時にこれを出した意義は感じるが、現代だとイロイロ、首を傾げちゃいますね。

低カーストの家で生まれたプーランが、11歳で無理やり嫁に出されて以降、徹底的に虐待されます。体感では映画の七割がた地獄の日々。…ここまで執拗に描く必要があったのか?

今では、インドの女性虐待は世界に知られているから余計、蛇足に感じてしまう。

マーラ・センが本人への獄中取材を経て書いた伝記を元に、脚本も出掛けているが、映画を見たプーラン本人は、事実と違うと訴訟を起こしている。…どうも、怪しい仕上がりです。

でも、プーランの過激な行動に功罪があったように、映画も同じではと。映画の力で、プーラン・デーヴィーと、インドの一面を知らしめた影響はとても大きいと思います。

映画は、ざっくり言ってしまうと、レイプリベンジムービーですね。爽快さは皆無。元々、プーランの生家は騙されて土地を奪われていた…という社会的事情などは描かれません。インド全土から、また外国からどう見られていたかにあまり触れないことも残念。

物語はマヌ法典の一節“動物、太鼓、低カースト、女は打つべき存在なり”で始まります。

…信仰の対象たる教義がコレだから。それを信奉する家に生まれ育ち、周りも皆そうなら、何千年経とうが変わるわけがない。インドから、女性差別はなくならないでしょうね。

で、鉄格子の中からプーランが名乗って映画は回想に入るから、結末は見えたようなもの。

映像に力はあるし、時々素晴らしいショットも光ります。が、物語の概ねは同じことの繰り返しで単調です。…冒頭で結論を出しちゃっているので、余計に飽きが早いです。

1994年はプーランが釈放された年なので、その後、政治家へ転身したことは描かれません。2001年に暗殺されてしまいますが、そこから振り返る生涯を知りたかった。

多分英国主導でしょうが、インド映画枠で全裸を晒し、プーランを熱演したシーマ・ビシュワースさんは大したものですが、映画はそれに応えてくれていないように感じます。

それでも、一見の価値はあり、残すべき作品だとは思います。

<2023.10.20記>

『女盗賊プーラン』に似ている作品

赤の涙

製作国:

上映時間:

109分

ジャンル:

3.0

あらすじ

1975年、軍事独裁政権下のウルグアイ。21歳のリリアナは、結婚・出産後も学生運動に参加し“独裁政治をぶっ潰せ!”と、 声高に叫び市民に投げかける。しかし軍事政府は彼らのアジトを見つけ出し…

>>続きを読む

マハーラージ

製作国:

上映時間:

131分

ジャンル:

3.7

あらすじ

ある勇敢なジャーナリストは、強大な力を持つ宗教指導者による信者に対する極端な支配について疑問を抱く。実際にあった歴史的裁判に基づく映画。

燃えあがる女性記者たち

上映日:

2023年09月16日

製作国:

上映時間:

93分
4.1

あらすじ

インド北部のウッタル・プラデーシュ州で、カースト外の「不可触民」として差別を受けるダリト(ダリット)の女性たちが立ち上げた新聞社「カバル・ラハリヤ」(「ニュースの波」という意味)は、紙媒体…

>>続きを読む

エリザベス -狂気のオカルティズム-

製作国:

上映時間:

87分
3.2

あらすじ

2002年、アメリカ・ユタ州。当時14歳だったエリザベスが自宅の寝室から誘拐された。山中へ連れて行かれたエリザベスは、過酷な生活と虐待を受けることに。無理やり着替えさせられ、男に強姦された…

>>続きを読む

最愛の子

上映日:

2016年01月16日

製作国:

上映時間:

130分
3.8

あらすじ

中国・深圳の街なかで、ある日突然姿を消した3歳の息子ポンポン。両親は必死で愛する息子を探すが、警察に届け出て、 インターネットを使って情報を求めてもその消息はつかめない。罪の意識と後悔に苛…

>>続きを読む

カレー&青酸カリ:ジョリー・ジョセフ事件

製作国:

上映時間:

95分
3.5

あらすじ

ある一家で6人もの命が犠牲となった衝撃的な事件。この信じられない悲劇を検証し、事件の中心にいた女性ジョリー・ジョセフの実像に迫る犯罪ドキュメンタリー。

関連記事

知れば知るほど解らなくなる映画の話(7)〜知ってるつもりで知らないインド映画〜