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座頭市
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『座頭市』に投稿された感想・評価

3.8
 ある宿場町の枯れた草むらで盲目の按摩・座頭の市(ビートたけし)が石の上に腰掛け、休憩していた。そこに現れたやくざの一群。頭(六平直政)の命令で、子供に刀を奪わせた男は、市を前にほくそ笑む。しかし次の瞬間、意気揚々と立ち上がる市の前に無残な光景が拡がる。「居合の達人」である市は野菜売りのおうめ(大楠道代)と知り合い、彼女の家に匿われる。農村の宿場町では、銀蔵(岸部一徳)一家が扇屋と結託し、悪事を働いていた。銀蔵一家になってからというもの、おうめたちは毎月のショバ代を毎日にされ、生活が困窮していた。一方その頃、寂れた宿場町に市同様に、服部源之助(浅野忠信)と病身の妻おしの(夏川結衣)がやって来る。おしのは肺結核で咳が止まらず、生活が困窮した夫婦におしのは「用心棒の仕事だけは辞めて下さい」と懇願するが、源之助は妻の薬代を稼ぐ為に銀蔵一家の用心棒となる。源之助と市の初遭遇場面は、『その男、凶暴につき』における刑事・我妻諒介(ビートたけし)と殺し屋・清弘(白竜)の出会いを彷彿とさせる。名うてのアウトローたちは、雇われた先で偶然、自分のライバルになるだろう男たちと直感的に視線を交える。市は宿場町の辺境にあるおうめの家に世話になっているが、夜な夜な出掛ける博打場でおうめの甥の新吉(ガダルカナル・タカ)と出会う。

 現在までの北野武唯一の時代劇は、勝新太郎×子母澤寛の『座頭市』の現代的なリメイクに他ならない。これまでにも北野氏は95年の『みんな〜やってるか!』でダンカンに、『菊次郎の夏』においては自らが憧れの勝新太郎にオマージュを捧げて来た。原作のキャラクターの良い部分は踏襲しながらも、金髪でかつらも被らない市という主人公を演じるのはビートたけしであり、この宿場町に現れた3人の流れ者を主軸に置きながら、銀蔵一家と船八一家との縄張り争いを描く時代劇の構図は、現代のヤクザ映画と同工異曲の様相を呈す。真剣の勝負のトラウマを抱える源之助は、この宿場町に宿命のライバルを追って駆けつけるが、彼の技量は最大のライバル山路伊三郎(國本鐘建)を遥かに凌駕する技量に達していた。北野武のこれまでのフィルモグラフィに呼応するかのように、服部源之助とおしのの夫婦は徹底して寡黙で、夫婦としての会話もない。宿場町で悪となるのは、銀蔵一家と扇屋だが、勧善懲悪のシナリオはこの街の状況に座頭の市を劇薬として送り込む。ステレオタイプなジャンル映画でありながら、その演出には軍団を起用し、当たり前の物語を中和しようとした北野氏の苦労が滲む。決して達者ではないガダルカナル・タカの素のような妙に素晴らしい存在感。「ジャンル映画」に奉仕しながらも、海外での評価への程よいクライマックスの目配せが心地良い。
最強。

北野武監督×エンタテイメント❗️

2021年は

迷ったら目を閉じて

座頭市のように

バッサリと

揺らぎを断ち切ろうと思う。

座頭市扮するたけしがいい!

高速殺陣のバサッ!バサッ!っていうスピーディーな切れ味がたまらない。

前半静かに進むがクライマックスの斬りまくりからの着物タップダンスの爽快感✨

簡潔の美学。

たけしのエンタメ精神と美学が詰まった映画で好きだ。
3.5
流れ者の市(いち)が旅をしながら悪党を斬る痛快なB級活劇です。市はどこにも根を張らず、ふらりと立ち寄った町で弱き者を助けるために悪党を成敗する。このシンプルな構図が、やはりかっこいい。

特に見どころなのは、居合の達人である市の抜刀術。相手が刀を抜くよりも早く、秒速で斬ってしまう。このスピード感がたまりませんね。そして、北野武監督ならではの遊び心も随所に散りばめられていました。金髪という大胆なビジュアルに、飛び散る血糊の演出、さらにはクライマックスのタップダンス――どれも型破りで、伝統的な時代劇の枠を超えたアレンジが観る側の意表を突いてきます。日本人にとって親しみのある題材をベースにしながら、そこに大胆なひねりを加えることで、新鮮な刺激を与えているのがこの作品の面白さだと思いました。

ただ、たけし軍団によるコント風のお笑いシーンは少し蛇足だったかな(あまり好みじゃない…)。全体のテンポや雰囲気を考えると、もう少し控えめでもよかったかもしれません。しかし、ビートたけし自身の演技は抑えめで、市の無口でミステリアスな雰囲気をしっかり保っていたので、その点はすごく良かったと思います。

また、姉妹の復讐劇が物語に厚みを加えていて、こちらはB級活劇らしい勧善懲悪の要素を盛り込みつつ、しっかりとドラマを感じさせてくれます。ありきたりな時代劇の“伝統”を壊し、北野武監督ならではのセンスを織り交ぜた、唯一無二の『座頭市』になっていました。

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