なんだろう。罪を憎んで人を憎まず、なのか。長門裕之の犯した罪は決して許されるものではない。
死刑囚である長門裕之と浅岡ルリ子の文通で結ばれた魂の愛。

浅岡ルリ子の元婚約者、青沼という最低な男も登場。長門裕之の好青年ぶりがさらに引き立つ。

何気に浅岡ルリ子と同じ職場で彼女を好きな小高雄二がいいな。長門裕之にしろ小高雄二にしろ、なんとなく控えめな演技がとても良い。

やはり、ラストは泣いた。東尋坊の撮影も素晴らしい。

ルリ子と長門裕之、孤独と信仰のスピリチュアル愛。萩原キャメラ。抑えめの長門裕之素晴らしいなあ。365通の手紙、文鳥。妻にした松尾嘉代とうまくいかなくなってまたルリ子の前に殊勝な態度で現れて、自分の人脈でマウントしながら手の込んだ嫌がらせする羽多野さん。まったく相手にされてないけどルリ子の同僚いいヤツ小高さん。死刑囚仲間とののぞき窓越しのシーンも良い。

罪と人を分けることを教会で教わった。それがイエスさまの教えのうちのひとつであるとのこと。
死は地上での別れに過ぎない。
肉体を失っても、イエス・キリストによってもたらされた永遠の命が私たちにはあるから。
神の国と神の義を信じます。天の会衆との交わりを保ち続けることができますように。