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虞美人草
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『虞美人草』に投稿された感想・評価

1935年、日本、ドラマ、モノクロ。

夏目漱石の「虞美人草」の映像化。

構図が決まっている。
ただはっとするようなショットに乏しかった(個人的に)
みんな等分に(藤尾、小夜子、小野、宗近、欽吾)キャラが弱い気がするなあ。
小夜子の父・井上が唯一立ってた。
上京する時の仲良くお弁当食べてお茶を飲む父娘が仲良くて微笑ましいショット。
京都の家と東京の借り屋、藤尾の住む洋館等に、配置と構図と奥行き。
3.8
漱石でも特に女性志向かつファム・ファタールものだが、溝口は小夜子の側に立って男に破談された女の悲劇として描いている(文芸映画なので溝口に脚色の権利なんて無かっただろうけど)。
日本家屋のフレーム越しに人物を配置した、端正な構図が続いていく印象。終盤の列車窓越しに捉えられた小夜子の俯いた横顔は、駅構内の円形ライトとともに忘れがたい。
1935年製作の溝口健二監督、夏目漱石原作の映画である。

虚栄心のある女性を中心に、翻弄される男たちを描いた本作。

当時の女性像とはきっと大きくかけ離れていたであろう本作の主人公は、観るものによっては傲慢にも観え、ある者には自立した考えを持つ女性に見えるかもしれない。
そこには女の強さと男の弱さが描かれているように、個人的には観えた。

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