成瀬のトーキー第1作という事で音にこだわった演出があちこちに見られる。
二重の回想や、イマジナリーラインぶったぎりまくりの切り返しと結構無茶をしている。
三姉妹全員魅力的だけど、梅園竜子は可憐な末っ…
これを見るとやっぱりサイレント期の成瀬は音も視覚化しようとして高密度だったのかな。良くも悪くも音に託せて画面が開いている(トンネルナメや振り子が登場したりするが)。
序盤の覗き込む子供たちに向けて…
原作は川端康成『浅草の姉妹』(1932年)。成瀬巳喜男が脚色、タイトルは『乙女ごころ 三人姉妹』と変更されている。直接関係ないが、本作の翌年(1936年)、溝口健二の傑作『祇園の姉妹(きょうだい)』…
>>続きを読む川端康成の「浅草の姉妹」が原作。モダンガールと芸者、管弦と三味線、昼と夜、音楽が視覚情報に作用していることが最も典型的な形式によって理解された。音楽を抜いて鑑賞すれば印象も変化するかもしれない。芸者…
>>続きを読む作品の解釈として決定的に間違っているかもしれないが、私はこの物語の展開に希望を感じた。家の定めに囚われることなく、それぞれがそれぞれの生を生き抜いているから。
モダンな舞台で踊るモダンガールの末っ…
1930年代の作品で当時の息遣いを感じられます。
姉妹の繋がりがテーマとなっており、当時の〝家族としての血の繋がり〟を見て取れます。
呪縛のような関係性から逃げ出そうとする姉妹が健気でいじらしくもあ…
戦前の浅草が垣間見られる中、ストーリーは切なく重たい作品
1935年の作品なので、約90年前の浅草になるんですね…関東大震災から復活し、松屋浅草の存在がキラキラしていました。
ストーリーは成瀬巳…