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冬の子供
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『冬の子供』に投稿された感想・評価

菩薩
2.0
何人かの男と女が何組かの男女になりずっと惚れたやら腫れたやら中2みたいな事を繰り返している。やれ愛しているやらいないやら、私のものやら俺のものやら、離れようやらそばにいようやら、一人じゃまともなメンタルでいられないのかなんなのか知らんがそんなんをずっーーーーーーーーーーーーーーーーーーと繰り返している。いや知らんしどうでもいいし童貞の俺には関係ないし。流産しそうって言いながら楽しげに友達に電話かける神経も、産まれる直前に無慈悲に立ち去った癖に後で父親面する神経も、そうして産まれた息子に父親と同じ名前付ける神経も、寝起きにナイフ突きつけられてしかも切りつけられた相手と一瞬より戻す神経も、結局そいつに振られたからって撃ち殺す神経も何もかも分からん、全員自分勝手で頭おかしい。一瞬出てくるイネスがどう考えても圧勝してる、後はひたすら面倒臭い男と女の関係性、他人の領域に土足で踏み込むことの暴力性について。馬鹿みたいな神経の削り合いは観ているこちらの体力をも削り取る。
妊娠出産も反撥していた父親の死も元カノの自宅に勝手に侵入して赤ん坊と対面するくだりも銃で撃ち殺す終盤も適当だよなあ。作り手として一つ一つともっと真剣に向き合えよとは思うけど、それなりに大問題な出来事も長い時の過程でしかないと割り切る姿勢を悪だと言っているわけではなく、それならそれで淡々と人物(関係性)の始まりと終わりを描けば良いのに、女性にはわざわざ涙させたりしてドラマを演出させたがる、衝撃的なくだりなど場当たりでしかないのに、さも感情で人はつながっている(もしくは断絶している)とでも訴えたがる途方もないダサさ、いま見直すと恥ずかしいだろアサイヤス。遠く離れたニッポンで今さら見られているの一周回って興奮するだろアサイヤス。金曜夜にデカいスクリーンで埋もれたフランス映画を見るのは悪くなかったよアサイヤス。
建築家と教師と芸術家と役者、立派な肩書を持つ四人の男女の言い訳がましい恋愛ドラマ。AとB→BとC→CとDのように位置関係を紹介していく冒頭の流れは引き込まれた。アサイヤスが頭でっかちに創り出したキャラクターと安い言動が不揃いで、フランスを舞台に洒落た若者が演じているから化かされるが、川崎とか足立区でふらふらしている男女を中心にしたケータイ小説程度の物語だと思えば幼稚な男性も馬鹿げた行動しかとらない女性もしっくりとくる。
親密な距離もしくは社会への甘え、その弱さを美学だとして映すアサイヤス映画。ラストで「人は変わる」とか平気で言わせてしまう映画を俺は一ミリも信用していない。的確に光と闇を捉えるキャメラ、編集と音楽は良い、というかその組み合わせがアサイヤスの散り散りばらばらな表現を辛うじて「映画」にしている。
実存的な欠乏に振り回されるように身勝手を重ねる若い男と女。似たもの同士故か彼らは一つにはならず、叶わないものしか望めない。結末の対比も含めてなにか生々しいものがある。
比較的近いカメラ位置と横への移動が彼らの彷徨を伝える。デビュー作に比べると画面の統一感があって、最後の吹雪の景色から晴間への転換も鮮やかに思える。服のブルーグレーや深緑や橙の色合いも活きているような。

半透明のカーテン越しのクロチルド・ドゥ・ベイセルの顔と赤ん坊を抱いて家具の横で眠るミシェル・フェレの顔が良かった。どっちも(元)恋人宅への侵入時のシーン。

『冬の子供』に似ている作品

最悪な子どもたち

上映日:

2023年12月09日

製作国:

上映時間:

99分

ジャンル:

配給:

  • マジックアワー
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