ジェラシーの作品情報・感想・評価

ジェラシー2013年製作の映画)

LA JALOUSIE

上映日:2014年09月27日

製作国:

上映時間:77分

3.4

「ジェラシー」に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

3.8
 フランス映画に出て来る愛や恋を彩る主人公たちは、思春期くらいの若者たちや夢に向かって歩み出した20歳過ぎの若者が多いがこの映画の主人公は30歳くらいの立派な大人である。主人公ルイは離婚した舞台役者で、娘シャルロットにたまに会いながら、新しい恋人クローディアと屋根裏部屋で貧しいながらも幸せに暮らしている。ルイとクローディアは結婚と離婚を繰り返して来た苦労人同士で役者仲間で、芸術家肌のルイをクローディアは献身的に支えようとしている。そういう関係性だから、2人の間には恋の初期衝動のようなものはない。それでも時折顔を見せる焦りや不安や葛藤をガレルは冷静な筆致で描いている。初期衝動はないが、クローディアが恋人の娘シャルロットに初めて会う時の緊張感が素晴らしい。とある公園で画面の奥からゆっくり歩いて来るシャルロットの戸惑い、それを自由奔放な愛情で体いっぱいに受け止めようとするクローディアの愛情が見える。日本の家庭では、大抵このような場面では娘であれば心情は複雑で懐かないのだが、フランスの家庭においては個がしっかりしていて、すんなり馴染んでしまうから不思議である。女性同士だからこそ感じることが出来る痛みの感情を、互いにしっかり共有し、わだかまりなく話せるのはフランス映画ならではかもしれない。

 ヌーヴェルヴァーグの時代からJLG作品やスコリモフスキの『出発』のカメラマンを務め、その後もガレルの盟友でポスト・ヌーヴェルヴァーグのピアラの作品や、ゲンズブールの作品を務めたウィリー・クランならではの素晴らしいショット群は、筆舌に尽くし難い素晴らしいものであった。また2人の住む部屋の素晴らしさも見逃せない。娘シャルロットが覗く鍵穴、光の差さない屋根裏部屋、殺風景に見える内壁、そして決して広くない4人がけの食卓、エレベーターはなく険しい階段などが否応なしにヌーヴェルヴァーグを想起させる。アナ・ムグラリスの表情の素晴らしさも見逃せない。ハスキーがかった声で決して台詞は多くないが、その苦悩や葛藤を魅力的なクローズ・アップで表現している。ガレルは父親のモーリス・ガレルの30歳くらいのエピソードを思い出し、この映画を着想した。映画の中で主人公を演じるのは、モーリスの孫でフィリップの息子でもあるルイ・ガレルである。妹も出演する今作は、個人的な物語をシンプルな筆致で綴った実に味わい深い物語である。
一

一の感想・評価

-
コドモオトナの恋愛劇観てるだけで楽しい。口挟まずにはいられない。
もた

もたの感想・評価

3.3
この作品は全体的にモサッとしてるけど、フィリップ・ガレルはやりたいことが一貫しているから良い。
愛憎のバランスが崩れると、「どっちのジェラシー」かとかじゃなく、お互いに醜く傷つけ合う。
Hanami

Hanamiの感想・評価

3.0
無駄なシーンがなくて良い。ルイ・ガレルが超モテ男なんだけど、そこまでいいかあ??息子だからそういう役にしたかったのかな。
恋人役の彼女、美しくて かつ可愛らしいのに声も低くて最高じゃん!
りょう

りょうの感想・評価

3.5
ルイはなにやってもルイだなぁ。
アナのクールビューティーさも変わらず。
フィリップ・ガレル✖️ルイ・ガレル
モノクロで観るルイ・ガレルが美しい。

どんなに好きな相手がいても自分が満たされていないと、それを満たしてくれる相手に いとも簡単に乗り換えてしまえるものだろうか。

全てを手に入れてふと立ち止まった時に相手が「運命の人じゃない」と気付いてしまったら?
また別の愛を探して彷徨うのだろうか。

そもそも「運命の人」っているのかな。
みんな出会えている?
出会えていてもすでに他の人のものかもしれない。

そんなような事を考えさせられてしまうお話でした☆

77分という短さの中に 1組の男女の幸せ、苦悩、嫉妬…いろんな感情がぎゅっとつまっています。

この作品の女性はとても身勝手なんだけど、別の見方をすると「自ら幸せを勝ち取りに行く」姿勢がすごい。

恋愛に対して奔放なイメージのフランス。
先日フォロワーさんに「フランスは離婚が難しい国だから初めから籍を入れない…」というような事を教えて頂きましたが。。

なるほどね。。。
Moeka

Moekaの感想・評価

3.5
愛情や人間関係はピーナッツの殻を剥がすように根気よく少し面倒なもの。甘いキャンディも舐め尽くせば何もなくなってしまう。愛せども愛せども時は無情に流れ自由になりたいと願い、自分が幸せでありたいと嫉妬する。彼らが囁く愛の言葉の奔流が静かな白黒の映像を切ない情熱を持ってのみこみ、受け皿を探して彷徨う。
よく分からんかったけど、映像はきれい
モノクロやからこそいい映画って感じ
Zuidou

Zuidouの感想・評価

5.0
全秒好き。愛の言葉と愛の仕草の恐るべき奔流に溺れ死ぬ。誰かのことが熱烈に好きな時に違う誰かのことを同じかそれ以上に愛することが出来てしまう、人間に標準搭載されているその機能ほど恨めしいものもない。でもじゃあ一生で本当に好きになれる人が一人だけだったとしたら世の中それこそ若きウェルテルだらけになって種として存続していけないんだろうからよく出来てるなとも思う。運命の人って意外といくらでもいて、どこで打ち止めにするかが問題なんだろうという、なんとなく自分なりにぐだぐだと生きてきて分かりつつあったことについて描かれていた。
Elle

Elleの感想・評価

3.3
ヌーヴェル・ヴァーグの流れを受け継いでいるのが見て取れるあくまでも主観的な視点の作品。
ゴダールの再来と言われるだけあるな〜
さすがフィリップ・ガレル👏
息子のルイ・ガレルが主人公だったけどほんとにいい味出してる。
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