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パルチザン前史
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『パルチザン前史』に投稿された感想・評価

3.0
京大パルチザンの創設者で京大闘争の中心人物でもあり、なおかつその革命論が多大な学生に影響を与えたという伝説の活動家滝田修の学生運動のみならず私生活まで捉えたドキュメンタリー。世界が革命を起こすという波が消失して半世紀後の今となっては滝田の語る革命論が全く共感できないのでこの作品に感銘を受けて何度も見たという豊田四郎監督のような心境にはなれないけれど、それでも運動の合間に学生同士が他愛のないことで戯れていたり、蝶を手のひらから飛ばしたりといった心温まる場面を合間に入れており単純な熱にうなされた学生運動のレポートになっていないのが好印象。

そして運動のリーダー格として活動する一方、バイトで進学塾の講師を「大学を壊そうと訴える自分が大学入試のアドバイスをするのはおかしいけれど…」と自嘲しつつちゃんと講師をこなして家では妻や子供がいるという滝田の苦学生(このときは経済学部の助手だったらしい、あと愛人もいたとか)なのかテロリストなのかよくわからない人間像もちょっと面白かった。

火炎瓶の作り方が本当に作れてしまうのではと思えるくらい詳細に描かれている、多分公開当時は本当にこれを参考にして火炎瓶作っていた奴がいたんだろうな。

集会の模様を360度回転しながら撮影していくカメラワークがカッコいい。

ラストは革命運動はまだ続くよと叫ぶ形で終わっているが、このあと学生運動の熱が醒めると同時に本当のテロ活動へと参加して警察に殺人事件の首謀者として追われ、10年間逃亡生活に入ることを考えると何とも言えない気分になる。あとwikiで滝田が半年前に亡くなっていたことを知り、あれだけ世間を騒がせた人間が時代の流れが変わるとこうも無視同然に扱われるのかと無常の風が心を吹きすさぶ。
3.0
◎ いちにいちにー!
 '明確な、、'という言葉がエコーのように繰り返されて聞こえた。
コカコーラの瓶で火炎瓶を仕立てる皮肉
mingo
3.8
京大全共闘のパルチザン派と呼ばれる滝田修をリーダーとするグループの日常を描いたドキュメンタリー。火炎瓶の作り方も具体的な薬品名をあげて解説され、機動隊による時計台への放水場面や飛び回るヘリコプターの映像的インパクトは前のめりになること必至。マルクスレーニン毛沢東の本棚の前でローザルクセンブルグの研究者でもある滝田は「大学をぶっ壊せ」と掲げているにも関わらず助手の生活費では苦しく予備校講師のバイトで教室に入りきらない大勢の生徒に対して「君たち勉強して大学に入れ」なんて言ってるもんだから大変おかしい。今のなんとなく身体を鍛えるみたいな思想やあまい発想は当時の学生からしたらちゃんちゃらおかしい、「若者よ体を鍛えておけ」が響く時代はもう無い…逆に「メンタルを鍛えておけ」だけがこだまするのもかなしい。

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