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TOO TOUGH TO DIE
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『TOO TOUGH TO DIE』に投稿された感想・評価

KKMX
4.7
 2004年、ラモーンズ30周年記念ライブを映像化した作品。この時すでにボーカルのジョーイとベースのディーディーはすでに故人で、このライブの発案者でリーダー兼ギターのジョーイもガン闘病中でした。そのため、このライブにはメインメンバーは参加できず、本作はロブ・ゾンビやパールジャムのエディ・ヴェダー、レッチリといった彼らとゆかりの深いロッカーがラモーンズをトリビュートする内容となっています。

 まさにラモーンズの炎が燃え尽きる直前に、ラモーンズに影響を受けて人生をロックに捧げた連中が、ラモーンズへの最大限の愛と尊敬を示したライブでした。控えめに言っても最高に素晴らしかった!


 ラモーンズのドキュメンタリー『エンド・オブ・ザ・センチュリー』はラモーンズの痛々しい内情を明らかにした作品でした。ジョーイとジョニーの確執、いつまでも売れない現実…『エンド〜』を観て感じたのは、ラモーンズは燃え尽きることなく炎が消えてしまったということです。燃焼しきれぬまま中断し、解散してメンバーが相次いで亡くなっていった印象を持ちました。
 型としてのパンクを発明し、現在に至るまで世界中で信じられないほどの影響力を持つラモーンズの終わりがこのような形であることが、とにかく悲しかったのです。

 しかし、ラモーンズの魂は世界中で継承されていました。本作において、燃え尽きずに消えたラモーンズの炎は後継者たちによって再び灯され、ついにラモーンズは燃焼し切ったのです。
 本作で最も感動的なシーンは、司会のロブ・ゾンビが即興で死の床に臥していたジョニーに電話をかけ、会場のファンが一斉に『ヘイ・ホー・レッツ・ゴー』を叫び、ジョニーにその声を伝えた場面でした。傷だらけになり、あまり報われることのなかったラモーンズ。しかし、この声はそんな彼らに対して、最大の感謝と尊敬を伝えるものだったと思います。そして、この声はラモーンズによって人生が変わっていった連中、救われた連中がどれほどいたのか、そしてこれからもどれほど現れるかの証拠となるものだと感じました。ラモーンズの魂とその功績は永遠である、この普遍的な事実が3日後に天に召されるジョニー・ラモーンに直接届いた事実が、なによりも尊かった!

 そしてその声を聞いたジョニー・ラモーン軍曹の言葉は、「次に行け」。最高すぎます!


 本作の前半はレッチリやディッキーズといったラモーンズと仲の良いバンドの露払いライブ、後半は2代目ドラマーのマーキー、2代目ベースのCJ、後期ラモーンズのプロデューサーであるダニエル・レイという生き残った最後のラモーンたちをバックにゲストが参加するスタイルのライブでした。
 前半も良いけど(特にレッチリが、しかも何故か4thからのみ選曲しているのもイカす)、やはり後半が最高!ゲスト陣がそれぞれキャラに合った選曲をしているのも面白かった。ランシドのティム・アームストロングの『クレティン・ホップ』はギャグなのかと思うほどフィットしており、エディ・ヴェダーの『アイ・ビリーブ・イン・ミラクル』はタフで熱いエディらしいチョイス。マイティ・マイティ・ボストンズのトボけながらも骨太なパフォーマンスは『ボンゾ・ゴーズ・トゥ・ビッツバーグ』にピッタリ。ラストはヘンリー・ロリンズ先生の『コマンド』『電撃バップ』はハマりすぎでした。ロリンズ先生とジョニーには共通する鬼軍曹感があり、特にジョニーを称えて励ますライブのラストには最高の人選でした。
 強いてイチャモンをつけるなら、司会に徹した功労者ロブ・ゾンビも歌ってほしかったです。『電撃バップ』カバーしてるし、ロリンズ先生とダブルボーカルでも良かったのでは?


 『エンド・オブ・ザ・センチュリー』を観ると、ラモーンズのバンドライフは不幸で悲しい印象を受けます。しかし、それはバンドの内情であり、バンドはそれが全てではないのです。発信された音楽には必ず受け手がいる。ラモーンズの電撃を受けたキッズにとって、ラモーンズは永遠の宝です。その輝ける功績が宝を受け取った者たちによって讃えられ、ラモーンズはついに燃え尽きることができたと感じました。バンドはバンドだけのものではない。本作を観て、聴き手受け手を含めたものがバンドなんだと確信しました。
 本作は『エンド・オブ・ザ・センチュリー』の続編にして完結編だと思います。『エンド〜』だけでは片手落ちでしょう!

 本日誕生日だったので、気合の入る作品の感想文をアップしてみました。

 偉大なるラモーンズ、ジョーイ&ジョニー&ディーディー&トミーよ永遠なれ!
 HEY, HO, LETS GO !!!!



【偉大なるRAMONES】
https://youtu.be/smnHPXSKE4w
82年の屋外フェスのライブ。めちゃくちゃカッコいいです。ラモーンズはやはりライブ!
1曲めが大名曲ロックンロール・レディオなのがまず最高!

https://youtu.be/80y5evoZ3vs
ラモーンズの代表曲・電撃バップ!
3コードで突っ走る感じがまさに元祖パンクです。

https://youtu.be/Un3BsUfF8-I
ポップなラモーンズの名曲KKK!
96年と晩年のライブ。ラモーンズは晩年のライブの方がテンポアップしてるんだよね。

https://youtu.be/hs5-smvz19M
せっかくなのでレッチリ版I Wanna Be Sedatedもはっつけておきます。
本作でのパフォーマンスです。
知り合いと京都のミニシアターまで観に行った作品
ヘイ・ホー!レッツ・ゴー!

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