裸でいる時間が長いのに色がない透明に近いような映画。母親が毒で、子どもたちはまだ毒に染まりきっていない存在で、潰されていく様子がリアルで、かえって友人たちとの日常が夢みたいに見えてもくる。アジアは私の友人にそっくりだし、エロイーズは海賊にしかみえない。意外に一人ひとりの魅力が伝わって来ないのが不思議。

【 カタルーニャ語で観るスペイン映画 】

トリュフォーのフランス映画「柔らかい肌」と混合しそうだけど、本作は原題が主人公が恋する女性の名前「Eloïse」というスペイン映画。ただし喋られている会話のほとんどがカタルーニャ語(スペイン東部のカタルーニャ州の公用語)、役者も大半がバルセロナ出身という作品。最近では「ジュセップ 戦場の画家」でも一部カタルーニャ語が聞こえていた記憶。

映画は、ある女子大生(Asia)が同性(Eloïse)に惹かれ、戸惑いつつも、自分に正直に生きていこうとする。しかしAsiaの母親はそれを許さない、、といったお話。

<予告編>
https://www.imdb.com/video/vi2274862617

スイミングプールの幻想的な場面、夢の続き、純粋な恋愛、穏やかなピアノによる劇伴、ヘルマン・ヘッセの本、LGBTが市民権を得る前夜の時代、バルセロナの街角が印象的。


カタルーニャ語(カタラン語)はスペイン語の方言でなくて、独自の言語。母国語とする人口も3～400万人くらいだから規模は小さくないと思う。実際にバルセロナに行くと標識がカタラン語だったり、サッカー場のアナウンス(F.C.バルセロナ)もカタラン語、レストランのメニューもそう。郊外のカフェで店員に話しかけると、カタラン語しか喋れない人がいた。誇り高き文化というか、、

Bon dia (おはよう)はポルトガル語みたいだけど、Adéu(さようなら)はフランス語みたいだし、Gràcies(ありがとう)はスペイン語に近い。ラテン語ベースである事は確か。スペインはバスク語やバレンシア語とかあるから、なんだか面白い。

• #カタルーニャ語映画

とにかく綺麗な女の子２人を観る価値のある作品。
内容はないでーす