若草の萌えるころの作品情報・感想・評価

「若草の萌えるころ」に投稿された感想・評価

ルネ

ルネの感想・評価

5.0
1968年公開。ロベール・アンリコ監督が、『冒険者』に続いてジョアンナ・シムカスを起用して撮った作品。

母と叔母と暮らす女子大生が、叔母が突然倒れ半身不随になったことに衝撃を受け、夜の街を彷徨うストーリー。

原題は「ジタ叔母さん」なので、何とも詩的な邦題をつけたものです。

結構危ない目にあったりしつつ、フラフラと色々な男と触れ合う。変なキャラクターが沢山出てくるので、その辺も楽しめます。

終盤に出会った、チェロ持った男と一夜を共にするのだが、服を脱いでいくシーンのなんと美しい事か。白昼夢級です。
犬

犬の感想・評価

3.3
意地悪

死が近くなった伯母ジタを看病するアニーは、精神的負担から街を彷徨うように
そんなある夜、ある青年と出会い……

写真から始まる

過去

いろいろブラブラします

思い出
最後は雰囲気ある

ジョアンナ・シムカスが良いです
すず

すずの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

大好きな叔母さんが脳卒中で倒れたので、家にいると凄く辛いわ。気を紛らわすようにフランスの夜の街へ歩き出たアニー(ジョアンナ シムカス)。

雰囲気がシリアスで、展開をそのままに受け止めるなかで、その美貌に言い寄ってくる男たちに脈ありげに振る舞うアニー、そしてのらりくらりとすり抜けては、また、奇抜な出来事を携えた男が向こうからやって来てという風な展開に、途中から何をしているのかいまいちよく分からなくなってしまった。

本作の基調は人間の生と死を扱うヒューマンドラマだけど、街では割とコメディ要素もあり、後半ファンタジーも入り込んだり。しかし、とにかくジョアンナシムカスが美しすぎて、作品を受け取る側が催眠にかけられるような。特筆する素晴らしい展開はないけど、ジョアンナという高貴な異物感と折り合いをつける為に、あれやこれやと好意的に補正をかけてしまう。もはや美しいジョアンナだけ眺めてもイケる。ただ、最後のお別れのシーンが綺麗な表現で描かれてそこが凄く素敵だった。

※美女ほどより萎える煙草のポイ捨て
※ミニ四駆ぽい謎の轟音ミニカーレース
※BARでの主治医の気遣いの意図は?
※ルージュの伝言元ネタ赤ペン説
※コントラバス男あおり運転のちあおり演奏のち楽園へ
orangeloop

orangeloopの感想・評価

4.6
「tante zita」

アニーの叔母ジタが倒れた
ジタの意識は回復しない
時間だけが過ぎる
苦しむジタを見ていられないアニーは
夜の街に飛び出した
意味もなく歩く
ジタの死に追いかけられるより
追いかけるほうがマシだという
アニーの気持ちが切ない

アニーが幼かった頃、庭をジタと歩いている
ラストが最高に美しい

死はかくれんぼ

ジタが肩に掛けていたブランケットをアニーが
大事に身に纏って、母の話を聞いている
アニーの父はスペインの自由を求めて闘った
ゲルニカのような悲劇は二度と起こってはいけない…

ジタが、弟がよく言っていた言葉を
大人に成長するアニーに伝える
「社会に生きる誰もが全体の一部なんだ」

ギターの語りも素晴らしかった

ジタを目の前にしたアニーのJoanna Shimkusは
美しく咲く花のようで
息を呑んだ 
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.0
「若草の萌えるころ」

冒頭、スペイン市民戦争当時。少女アニー、危篤、政治運動、レーシングカー、猫を追う男、警察署、ナイトクラブ、ワインとチーズ、パリへ、裸の2人、思い出の家、お別れ。今、一夜の奇妙な出来事が映される…本作はロベール・アンリコ監督が脚本も務め1968年にフランスで撮った作品で、この度DVDボックスを購入して再度鑑賞した(こちらはBDが発売されており、それで昔にいちど見た)。 いい映画だったけど個人的にはあまりハマらなかったから数年前に売ってしまったが、今回のボックスに入っていたのでもう一度鑑賞した。青春抒情篇で、ジョアンナ・シムカスが美しいのなんのって…て言う。

「冒険者たち」に続き、監督と音楽を担当するルーベそして主演女優のシムカスが新たに組んだ作品で、青春映画の珠玉されている。この作品は60年代のパリで起こるエピソードを淡々と描いた作品で、非常に味わい深いドラマ仕立てになっているのが特徴だ。ちなみに、「冒険者たち」に出ているアラン・ドロンはドロンが映画に出演しているどんな作品よりも彼が1番イケメンに写っていると個人的には思う。

さて、物語は闘志であった祖母の死に直面した多感な少女アニーを軸に、コントラバス弾きのシモンとの出会いと奇妙な人々との遭遇によって、様々なハプニングに巻き込まれる。彼女は祖母の死にショックを受けて、夜の街を彷徨う。やがてスペイン人の青年に惹かれるものを感じた彼女は彼と夜を共にし始める。

本作の冒頭はセピア色のスチル写真で始まる。そこには様々な人々が写っている。そして音楽が流れる。そして画面は切り替わり、少女がピアノを弾く描写に。祖母に一生懸命教わる彼女、不意に鳴り響くサイレンのけたたましい音。少女は家追い返される。そして一人きりになったその祖母は酒を注ぐ。だが、窓際で倒れてしまい死ぬ(この時、セピア色の戦争資料映像のようなものが映される)。

続いて、とあるポニーテールの女性がフランスパンを抱えながら帰宅する(祖母の家)。そこで倒れている祖母を見かけて心配そうにし、病院へ電話をする。次のカットで医師が祖母を看病する描写へ、脳卒中と言われる。そして回復の望みは少ないと…。カメラは夜ベッドで眠る祖母のショットを撮り、目覚ましが鳴り響き先程の娘がベッドから起きる。

その娘の母親である女性が祖母を看病する。娘は祖母の眠る部屋へとやってくる。どうやら母との看病の交代時間のようだ。続いて、娘がとある男性と街を歩いている描写、パン屋に行きパンを購入し再び歩く。そして自宅へ戻り危篤状態の祖母の看病をする(ここで母親から父親の当時の出来事や、戦争の話をされる)。

続いて、学校の描写に変わる。彼女は勉強し、昨日一緒に歩いていた彼氏のような男性が隣の席へやってくる。カメラは直ぐ様に変わり祖母の寝室へ。 2日から1週間の間に祖母は亡くなることを告げられる。そして看病する女性にタバコ2箱買ってきてと言われ彼女は外へ行く。続いて、カットが変わり、彼氏のような男性のバスケットボール試合を見るシーンへと変わる。

そして彼女はとある公共の場で大きな音楽の楽器を持った青年とすれ違い彼女は彼を見る。そして彼女は若者が集う遊び場(レーシング場)へ1人で行く。そして周りを色々と観察する。先程の青年はコントラバス弾きのシモンと言う人物だ。彼はここでカーレースの試合をしている(フィギアの)。そしてシモンはひっくり返ってしまった車をその場にいたアニーに直すよう伝え、彼女はとっさに直し男性は喜ぶ。

続いて、彼女はカフェテリアに行きコーヒーを下さいと言う。だが、この時間帯は下のバーに行って飲んでくれと従業員に言われる。待ち合わせだから何か注文してここで待つわと言う。そうするととあるスーツ姿の年配の男性がやってくる、そして相席する。彼女は手帳に何かメモを取る。カメラはその手をクローズアップ、届いたミルクを飲むアニーの姿。そうすると待ち合わせしていたジェームズと言う男性を彼女が呼び、やってくる。そして席に座り3人の相席となる。

続いて、その席で少しトラブルが起こり彼女は去ってしまう。そして真夜中、野良猫を暴力的に捕まえようとする男性を見て、彼女が泣きながらやめてと言う。そうすると警察官2人がその場にやってきて、彼女を含む男性たちを追い始める。とっさに彼女は路地裏に隠れる。そうすると猫を捕まえようとしていた男性に捕まる。そこへ警察官がやってくる。なぜ逃げたと尋問される彼女は怖かったからと伝える。

続いて、そのスペイン人の労働者と言う猫を捕まえて殺した男性は警察に連行されていく。だが、身分証明書を持っていなかったアニーも一緒に署へ連行される。そしてその労働者と留置場の中で話す2人、後に解放され街で羊が逃げる。そのトラブルに巻き込まれる。続いて羊が何とか捕まり、彼女はクラブに行く。そして男性達と踊る。そして彼女はシモンとの夜を過ごすのである…と簡単に説明するとこんな感じで、一つ一つのエピソードが丁寧に描かれている作品だ。



やはり夜明けの橋の上でコントラバスを弾くシモンの歌声が素晴らしくて印象に残る。それとアニーにキスする際の接吻の生音もエロティックで良い。それにユーモラスあるアプローチも面白い。レストランの机の上で小さな羊を作ってそれで遊んでみたり、特に同じ場所での60年代の雰囲気がある風俗が見ていて非常に印象的だ。
Aki

Akiの感想・評価

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看病と青春。
看病に疲れている学生のアニーは寂しそうで落ち着いておらずタバコをスパスパと吸い夜の町へ、そこは、はちゃめちゃで楽しく、羊を追いかけるところで笑えました。
最後はとても良い意味で寂しい終わり方でした。このポスター、パッケージのジョアンナさんの表情が作品を表現してて良いと思う。
敬愛する叔母さんが倒れ、心穏やかでない少女の彷徨、、。

「冒険者たち」が大好きなんで、同じくロベール・アンリコ+ジョアンナ・シムカスのこの作品は前から観たかったんです^_^

ジョアンナさんは、やっぱり可愛いですね。彼女が叔母さんの病気から逃れるように、夜な夜なパリの街を彷徨い歩くので、そらゃ危ないよな〜とヒヤヒヤしながら観てました^^;

女性がパリの街を彷徨い歩いたり、話が転がっていく様は、ちょっとヌーヴェルバーグっぽい。リヴェットあたりが頭をかすめます。

さらに、両親がスペイン内乱に関係していたり、ゲルニカの絵が出てきたり、スペインが暗示されるけど、深くは分からない^^;

ファンタジーとは違うけど、ちょっと不思議な雰囲気の映画です。「冒険者たち」のようにはハマらなかったのですが、ジョアンナさんを拝めたのでOKです^_^
ー

ーの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

死と向き合っていくアニー。

ジタがアニーから隠れるラストカットがとても好き。

羊との追いかけっこ。
n

nの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

よく、虫の知らせだとか人智を超えたもので大切な人の死を知ったりする、というのをフィクションの世界で見るけれど、この映画にはそれがないからより切実に叔母さんの死を感じた。
大切な人がどこかで死んだって、その場にいなければそんなことには気付かないし、1番いなくなって欲しくなかった人がこの世から消えたことを知らずに、笑ったり踊ったり車に乗ったり他人と寝たりする。人が死ぬことは大きいことだけど、目を逸らそうと思えばできるんだなと思った。
たく

たくの感想・評価

3.5
敬愛する親類の死をどうやって受け入れるかっていう話。
冒頭で少女にピアノを教えてるジタが発作で倒れて、彼女を慕う姪のアニーの心配度が半端なく、彼女が現実から目を逸らすために刹那的な行動を取ってしまうのがハラハラする。
あんな綺麗な若い女性が夜な夜な自暴自棄な感じで行動したらそりゃ男たちは絶対放っておけないよね。

ラストの安堵の表情はジタの苦しみを見ずに済んだってことで、割と自己中な感じもするね。父親が橋を爆破する政治的な活動してたとかいろいろ背景があるっぽいけど。

ジョアンナ・シムカスがまあとにかく綺麗で目が離せなくて、同監督の「冒険者たち」に出てたんだね。
ジタの背後に「ゲルニカ」が飾ってあるとか、全編にスペインギターが流れる風情が印象的。
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