男女がクラブで出会い、男の家で体を重ねる。互いのことをまったく知らない二人が体の関係を通じて、徐々に心を開いていく。自分のだらしない部分を、誰にも語ることがなかった自分の事を語り合い夜を明かすのだった。。

長い長いオープニング、クラブの光りが眩しく降り注ぎ、浮遊感の中、セックスへなだれ込む。セックスのシーンも執拗に長く、扉の奥の光と影を絶妙に操り、シンプルなカメラワークながら、その色彩はまるで絵画のように美しい。まるで廃墟のような薄暗い室内で、芸術品が無造作に置かれており、ふたりがいろんな体制で配置され、絶妙の映像美をもたらす。そこにタバコの煙がゆらゆらと室内に流れ、よい空気の切り替えに使われている。

そこから繰り広げられる会話劇は男側からの自分のダメな部分をさらけ出すことにより、彼女もまた彼の現実のうえを行く心の闇を語り始める。まるで独り言のように話してる側だけを捉え、話が終わったところで相手を抱き寄せるなどのアクションを起こすのだ。話してる途中で割って入らないことで、誰にも話したことのない自分の中で抱えてきた闇の部分をさらけ出して行くのだ。

それはきっとずっと誰かに聞いて欲しかった部分であろう。ふたりがその後どうなるのかは重要ではない。たった一夜の会話が心の棘をそっと削ぎ落とし、また別の朝を迎える。何かが変わるわけではない。しかし彼女が自分の生徒たちに向き合う表情には心なしか清々しさが残る。言葉にすることで救われることもある。答えが欲しいわけではない。ただ聞いて欲しいだけ。それは二度と会わない相手にだから語れることなのかもしれない。

音楽に合わせて、一心不乱に飛び跳ねる多くの人々。スポットライトで照らされた肌に滴り落ちる汗。その姿はまるで、詰まらない日常、目の前の現実を忘れようとしているかの様。そして、突然映し出される一組のカップル。性欲動に駆られ、玄関で服を脱ぎ捨て、性急に行為に及ぶ。

途中でトイレに行ったり、ゴムを取りに行くあの間はとてもリアル。テンポよく事を運ぶことが出来ない。他人の情事を見ている側としては、その間はなんとも間抜けに映る。

なんとなく「ポルト」を思い出させる作り。ただ、ポルトほど情熱的で、運命的なものは全く感じられない。一夜のアバンチュールで知り合った男女が互いの胸の内を吐き出す27時のこと。ただそれだけの映画。2人とも皮を剥いでしまえば、社会不適合者であることが判明。何度もやり取りをする中で、その度男の家に戻る戻らないを繰り返す。正直鑑賞中、2人に少しも共感できるものはなかった。寂しさを紛らわせる気持ちに誰だって折り合いをつけて生きてきているはず。自分の苦しみ、鬱蒼とした想いをつらつらと綴る。セクション自体はよくあるものだからいいとして。吐露する思いの稚拙さが鼻につく。生きることって、大変なこと。それを日々一生懸命汗水垂らして働くのが大人。義務も果たさず、クラブ通いのクララが紡ぐ言葉の意味が理解できない。

暗い部屋でひっそりと起こった2人の出逢い。それが何を変えるわけでもなく、何も起こらず通過していくだけ。会話劇に感情を揺さぶられることも、共感を得ることもない。できるだけ良いところを探すことが多いが、この作品は私にとっても只只通過してくだけの作品となってしまったことが非常に口惜しい時間となってしまった。

Netflixより

セッ○スシーンしか見てません

エロさ ★3.5

おっぱいもしっかり出ます

ぱんぱんのフランクフルトもモザ無しでしっかり出ます

冒頭ソファでおっぱじめるシーンはなかなか素晴らしい
それ以外はこれといって見どころはありません

中・高生の頃 テレビの深夜映画等で見たら完全にズリネタになっていたことでしょう