フィンランドの作品です。
北欧の肌に刺さるような冷たい空気感が画面から伝わって来る。

てんかんの持病があるために友達に心を開けない女子大生のサリ。
ボードレールの研究に没頭するあまり妻には浮気をされ、家を出ることになった大学講師のミッコ。
サリはミッコの講義に魅了され、ミッコは成績優秀なサリの分析に一目置く。

いつ発作が起こるか分からないサリは万が一の時のためにルームメイトを探していたし、家の無いミッコはその相手として最適だった。

男女がルームシェアをするとなると、こぞって周囲が白い目で見る。

ミッコの妻は悪妻の上に下劣な人間で、厄介払いした夫が自分より若い女とルームシェアする事が許せない(笑)
そんな周囲に一切無駄な説明をしないミッコは中々潔い。
一層の事最後までプラトニックというエンディングであっても面白いかも。

幾つかの解説には禁断や官能の文字があったけどそれはポイントがズレてます。(笑)
在り来たりなストーリーかも知れないけれどフィンランドの街並み、建造物と内装、水の中のサリの動きなど、画面構成の美しさに見惚れる。
そしてその画面にマッチした音楽が良い。

地元では無かったので久し振りに渋谷のスクランブルのTSUTAYAに。
作品名を入力するだけでフロアと棚番号が表示されてとても見付け易かった。今更ながらそんな事も驚きでした(^｡^)

既婚者教授と美しい教え子の禁断の恋

こんな女慣れしたオジサンなら、そりゃ若い女はすぐ心惹かれてしまうと思う。

ラスト忘れたけど..
とりあえずラマン 、ロリータ、スリーピングビューティ好きならハマる

若者に囲まれてオラついてる教授と教え子のエロティック映画だったらいけ好かないと思ってたけど、そんなことはなかった。ボードレールをこよなく愛し研究する大学の講師でありながら一学生の分析に舌を巻いたり、嫁は友人と不倫するし娘はバカでブス、挙句に家を追い出されてヘルシンキ大聖堂の前でうずくまる有様。エロティックの棚にありながら濡れ場は残り20分ほどになって一度。特筆すべきはヒロインがてんかん持ちである事。劇中に何度かヒヤヒヤするシーンがある。他のてんかん患者を助ける際「物を噛ませないで」とヒロインが言うのだが、確かに公益社団法人日本てんかん協会のサイトにも「昔から伝わってきた「口にものをくわえさせる」という方法は間違いです。口の中を傷つけたり窒息してしまう恐れがあります」との記述が。もし誰かの発作に遭遇したら気をつけましょう。